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印刷2018/11/01 11:30

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「3DMarkにおけるベンチマーク不正」との指摘を受けたOPPO,対象となるスマートフォンで対策を実施へ

 ULのベンチマーク部門であるUL Benchmarks(旧Futuremark)がOPPO製スマートフォン「Find X」「F7」を「3DMark for Android」のスコアランキングから除外した件でアップデートがあった。UL Benchmarksによると,OPPOは次のとおり声明を出したとのことだ。なお,日本語部分は筆者が和訳を試みたもので,丸括弧内は筆者による補足となる。

OPPO Response to 3DMark Delisting
3DMarkのスコアランキングから除外された件について,OPPOの対応

OPPO smartphones use different strategies to balance power and performance for common scenarios and mainstream application software.
OPPOのスマートフォンは、一般的な使われ方やよく使われるアプリケーションソフトウェアにおいて電力と性能のバランスをとるために,さまざまな戦略を立てています。

To avoid unknown third-party applications maliciously consuming system resources, which may cause overheating and a significant drop in battery life, OPPO rejects unreasonable system resource requests to keep the phone's power consumption and temperature within an appropriate range.
悪意を持ってシステムリソースを消費し,オーバーヒートやバッテリー持続時間の大幅な低下を招きかねないような,未知のサードパーティー製アプリケーションによる影響を回避するため,OPPOは不当なシステムリソース要求を却下して,電話機の消費電力と温度を適切な範囲に保つようになっています。

We are transparent with the fact our system optimization strategy includes application software package name detection. However, package name detection is only one aspect of a multi-dimensional system optimization strategy that also detects frame rate, touch operations, file read/write operations, sound play, network usage, power consumption, temperature, and real-time CPU/GPU load.
(今回,UL Benchmarksから不正と指摘を受けた,アプリケーション)パッケージ名の検出処理が,システム最適化方針の一部であることについて,私達はオープンにしています。ただし,パッケージ名の検出というのは,システム最適化戦略の1つでしかありません。フレームレートやタッチ操作,ファイルの読み出しと書き込み処理,サウンド再生,ネットワークの利用状況,消費電力,温度,そしてリアルタイムのCPUおよびGPU負荷といった,さまざまな要素を検出して(行って)いるのです。

OPPO appreciates UL Benchmark’s consideration in its benchmark tests and values its handset performance test results. We also respect the principles and standards upheld by UL Benchmarks in its performance tests.
OPPOは,3DMark for AndroidにおけるUL Benchmarksの考えを正しいものとして受け入れ,テスト結果の価値も理解します。私達はまた,UL Benchmarksのベンチマークテストにおける原則と基準も尊重します。

We have decided to cancel the package name detection for benchmark utilities. In future, system resources will be allocated solely based on application request. We will also grant users access to the Performance Mode.
(そのため)私達は,ベンチマークアプリケーションパッケージ名の検出をやめることに決めました。将来,システムリソースはアプリケーションの要求に基づいて割り当てられます。また,(任意のアプリケーションにおいてシステム性能を引き上げる)「Performance Mode」へのアクセスをユーザーに許可します。

We sincerely appreciate the support from UL Benchmark and friends in the media with respect to benchmarking. Ultimately, together we believe we can deliver a better experience to users.
私達はUL Benchmarksとベンチマークを行うメディアの友人達からのサポートに深く感謝しています。最終的に私達は協力してよりよい体験をユーザーに提供できるでしょう。

 この声明をUL Benchmarksは評価しており,近い将来にFind XとF7のスコアがベンチマークランキングに復帰するとの見通しを示している。ひとまず一件落着だが,そもそもベンチマークスコア対策といった不正がなければ何の問題もなかったわけで,スマートフォンメーカー各社には,ゲーマーを含むスマートフォンユーザーの利益になる形での競争をしてほしいと思う。

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 フィンランド時間2018年10月18日,UL Benchmarksは,3Dベンチマークアプリ「3DMark for Android」で不正に高いスコアを得るような動作をさせているとして,中国OPPO製スマートフォン「Find X」「F7」のスコアを除外した。同様の事例は,9月の中国Huawei端末に続くものだ。

[2018/10/19 12:21]

UL Benchmarkによるプレスリリース(英語)

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    Android端末本体

  • 関連タイトル:

    3DMark

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