ゲームパッド付きの「ゲーマー向けAndroidスマホ」が2015 CESで発表予定。その外観は細くシンプルになったPS Vita？

　「縦方向が細くシンプルになったPlayStation Vita」のような見た目のゲーマー向けAndroidスマートフォンが，米国ラスベガスで2015年1月6日から開催される「2015 International CES」（以下，CES 2015）で発表されそうだ。
　これは，過去に数タイトルが日本でもパブリッシングされたことのある中国のオンラインゲームデベロッパ・Snail Gameの米国法人であるSnail Games USAが予告したもの。同社によれば，ラインナップは裸眼立体視に対応する「W1 3D」と，そこから立体視機能を省いた下位モデル「W1」の2モデルで，いずれも，液晶パネル部を左右からゲームパッド部が挟み込むようなデザインが特徴となっている。

細身のPlayStation Vitaといった雰囲気のW1 3D。「視線追尾機能付き裸眼立体視対応ディスプレイ」を搭載するそうだ。背面にはLEDフラッシュ付きのアウトカメラを搭載するのも分かる

　公開された4面イメージを見てみると，横置き時の本体左側には上にアナログスティック，下にD-Pad（十字キー）を搭載し，さらにアナログスティックの右上にインカメラ，左下にマイクあるいはスピーカーらしきものを内蔵している気配なのが見て取れる。一方，パネルの右側には，得体の知れない記号が書かれた小さなボタンを菱形に4個と，右アナログスティックを搭載しているようだ。
　上側面のショルダー部分には左右の端にボタンが置かれている。左右それぞれ2個ずつあるような雰囲気もあるのだが，画像の解像度が低いため，正直よく分からない。

W1 3Dを4面から見たイメージ。2つのアナログスティックとD-Pad，4個のボタンと左右合わせて2つ（あるいは4つ？）のショルダーボタンを備えている。左ショルダーボタンの右側に並んでいるのは，小さいほうが［電源/スリープ］ボタンで，大きいほうが音量調節ボタンではないだろうか

　北米市場で発売予定とのことだが，発売日や価格は未公開。このあたりはCES 2015をお楽しみに，ということなのだろう。

謎のAndroidゲーム機「OBox」も予告される

　Snail Games USAはもう1つ，「モジュラーデザインのAndroid据置ゲーム機」と謳うデバイス「OBox」のイメージも2枚公開した。
　それによると，OBoxは，黒い塗装に緑色の曲線や円を配置した縦置きの筐体と，「Xbox 360 Wireless Controller」風のレイアウトをしたゲームパッドのセットになるようだ。

OBoxの本体とゲームパッドが描かれたCG。製品名のロゴは「Online Box」とも読めるデザインをしている

　4面が描かれたもう1枚のイメージには，インタフェースらしきものがたくさん用意されているのも見えるのだが，そこに見える有線LAN端子のサイズを基準に本体サイズを推し量ると，縦置き時におおよそ70（W）×300（D）×300（H）mm程度となってしまい，PlayStation 4よりも若干大きくなる。Android端末をそこまで大きく作る理由があるのか？　というと大いに疑問なので，ここは「それっぽく描いてみました」というオチである可能性もあるだろう。

OBoxの本体4側面。背面にはやたらと多くの端子らしきものが描かれているが，これらすべてが本物の端子とは正直思えない

　ただ，モジュラーデザインとされている割に，ちゃんとした箱なのも気になるところだ。ひょっとすると内部は相当に自由で，だからこそ大きめの筐体が採用されているということも考えられそうだ。このあたりも正式な発表を待つ必要がありそうだ。
　個人的には，「Jetson TK1」やAtomべースのMini-ITXマザーボードなどが入っていて，プラットフォームはGoogleの「Android TV」ベース（関連記事）といったあたりではないかと思うが……。

　Snail Games USAは，W1シリーズとOBoxを，CES 2015開幕直前の現地時間1月4日に開催される報道関係者向けイベント「CES Unveiled」で公開する予定とのことだ。新しい情報が入り次第，あらためてお伝えしたい。

Snail Games USA 公式Webサイト（英語）