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新世代SoC「M4」搭載で大幅にパワーアップした新型「iPad Pro」発表。13インチモデルも加わった「iPad Air」も同時に
Apple史上最薄という新型iPad Proは,同社独自の新型SoC(System-on-a-Chip)「M4」を,Macよりも一足早く採用して,GPUやAI処理プロセッサ「Neural Engine」の性能を大幅に強化したのが最大の特徴だ。
一方の新型iPad Airは,新たに13インチサイズが加わり,13インチと11インチの2モデル構成となったのが見どころだ。さらに,2022年モデルのMacBookで初めて採用されたSoC「M2」を採用しており,こちらも「M1」を採用していた2022年モデルと比べて,大幅な性能向上を実現している。
両シリーズとも受注を開始しており,発売日は5月15日の予定。ラインナップと税込価格は以下のとおり。
●iPad Pro
11インチiPad Pro:Wi-Fiモデル
- ストレージ 256GB:16万8800円
- ストレージ 512GB:20万4800円
- ストレージ 1TB:27万2800円
- ストレージ 2TB:34万800円
- ストレージ 256GB:20万4800円
- ストレージ 512GB:24万800円
- ストレージ 1TB:30万8800円
- ストレージ 2TB:37万6800円
- ストレージ 256GB:21万8800円
- ストレージ 512GB:25万4800円
- ストレージ 1TB:32万2800円
- ストレージ 2TB:39万800円
- ストレージ 256GB:25万4800円
- ストレージ 512GB:29万800円
- ストレージ 1TB:35万8800円
- ストレージ 2TB:42万6800円
●iPad Air
11インチiPad Air:Wi-Fiモデル
- ストレージ 128GB:9万8800円
- ストレージ 256GB:11万4800円
- ストレージ 512GB:15万800円
- ストレージ 1TB:18万6800円
- ストレージ 128GB:12万4800円
- ストレージ 256GB:14万800円
- ストレージ 512GB:17万6800円
- ストレージ 1TB:21万2800円
- ストレージ 128GB:12万8800円
- ストレージ 256GB:14万4800円
- ストレージ 512GB:18万800円
- ストレージ 1TB:21万6800円
- ストレージ 128GB:15万4800円
- ストレージ 256GB:17万800円
- ストレージ 512GB:20万6800円
- ストレージ 1TB:24万2800円
新型iPad Proのそのほかの見どころ
冒頭でも触れたSoCのM4は,以下のような特徴を有する。いずれもタブレット端末としては,破格の高性能と言えよう。
- CPU:4基の高性能コアと6基の高効率コアを搭載し,M2と比べて1.5倍の性能向上
- GPU:ハードウェアレイトレーシングやMesh Shaderに対応する10基のGPUコアを搭載。M2比で4倍の性能向上
- Neural Engine:16コア構成。Neural Engineを初めて搭載した「A11 Bionic」(2017年登場)よりも60倍も高速
薄さや搭載SoC以外にも,新型iPad Proには見どころが多い。とくに注目すべきは,「Ultra Retina XDR」と称する有機EL(OLED)パネルの採用だろう。2枚の有機ELパネルを貼り合わせて1つのディスプレイを構成するという今までにないディスプレイパネルにより,HDRでの最大輝度が1600nitまで高まったことで,非常に明るい映像を表示できるようになった。
さらに,1TBモデルと2TBモデルでは,映り込みを減らす加工を施しつつ,画質やコントラストを損なわない表面パネル「Nano-textureガラス」をオプションとして選択することも可能だ。その場合,価格はプラス1万6000円となる。
そのほかにも,Thunderbolt 3およびUSB4対応のUSB Type-Cポートの採用。ジャイロセンサーと触覚フィードバックを内蔵する新型スタイラス「Apple Pencil Pro」への対応,LIDARスキャナー(レーザー距離計)を組み合わせたアウトカメラの採用なども,新型iPad Proにおける見どころと言えよう。
新型iPad Airのそのほかの見どころ
新型iPad Proに比べると,派手な見どころはない新型iPad Airだが,SoCの世代が変わったことによる高性能化は見逃せない。2022年モデルのiPad Airと比べて,CPU性能は15%,ゲームに重要なGPU性能は25%向上しているという。
両製品とも,タブレット端末と言うよりはモバイルノートPC的な側面が強い。Appleも,それぞれに対応する新型ワイヤレスキーボード「Magic Keyboard」と組み合わせた使い方を,強くアピールしている。円安傾向を反映した価格を見ても,新型のiPad ProやiPad Airは,手軽にコンテンツを楽しむ機器というよりは,PC並みにガッツリと向かい合って使う機器と理解したほうが良さそうだ。
AppleのiPad製品情報ページ
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iPad本体
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