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Apple,新型Macbook Airと13インチMacBook Proを発表。新型プロセッサ「M2」でパワーアップ
両製品とも,Apple独自の新型プロセッサ「Apple M2」(以下,M2)を採用したのが特徴だ。M2は,第2世代の5nm製造プロセスを採用することで,トランジスタ数を増やしたほか,大容量キャッシュメモリの実装によりメモリ帯域幅を拡張したことで,既存の「Apple M1」(以下,M1)から性能が大きく向上したという。
ラインナップと税込価格は以下のとおり。
●13インチMacBook Pro
- 8コアCPU,10コアGPU,メインメモリ容量8GB,SSD 256GB,13.3インチディスプレイ 2560×1600ドット,17万8800円
- 8コアCPU,10コアGPU,メインメモリ容量8GB,SSD 512GB,13.3インチディスプレイ 2560×1600ドット,20万6800円
●MacBook Air
- 8コアCPU,8コアGPU,メインメモリ容量8GB,SSD 256GB,13.6インチディスプレイ 2560×1664ドット,16万4800円
- 8コアCPU,10コアGPU,メインメモリ容量8GB,SSD 512GB,13.6インチディスプレイ 2560×1664ドット,20万8800円
13インチMacbook ProとMacbook Airに搭載するM2は,ArmアーキテクチャをベースとしたSoC(System-on-a-Chip)「Apple Silicon」の第2世代製品となる。前世代のM1からトランジスタ数が1.25倍に増えたという。
CPUコアは,処理性能重視の高性能コアが4基で,電力効率重視の高効率コア4基という8コア構成となっている。高性能コアは,共有L2キャッシュ容量が12MBから16MB増加した。一方の高効率コアは,詳細は明らかになっていないが「大幅に強化」されているという。
また,メモリ帯域幅はM1の1.5倍となる100GB/sまで拡張している。Appleによると,こうした改善の結果,M1と比べてマルチスレッド性能が18%向上したという。
さらに,Intelの10コアCPUである「Core i7-1255U」と比べて,同じ消費電力であれば1.9倍のCPU性能を実現。また,Intelの12コアCPU「Core i7-1260P」と比較した場合でも,4分の1の消費電力で約90%相当の性能を発揮できると電力効率の高さをアピールする。
GPUコアは,M1の最大8コアから,M2では最大10コアに増えた。加えて,キャッシュ容量とメモリ帯域幅が向上したことにより,M1と同じ消費電力で最大1.25倍,消費電力を増やすと最大1.35倍の性能向上を達成したという。また,Core i7-1255Uの統合GPUと比べても,5分の1の消費電力で同程度の性能が実現できるとした。
このほかの特徴として,M1よりも1.4倍高速なAI処理用の「Neural Engine」や,8K解像度でのH.264およびHEVC(H.265)のデコードに対応したメディアエンジンを備える。
Appleの13インチMacBook Pro製品情報ページ
AppleのMacBook Air製品情報ページ
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MAC本体
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