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ブラフ混じりの心理戦を楽しめる「Scarecrow Tactics」を紹介。韓国の鹿などをモチーフにしたかわいいグッズ展開も[BIC2024]
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印刷2024/08/17 15:40

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ブラフ混じりの心理戦を楽しめる「Scarecrow Tactics」を紹介。韓国の鹿などをモチーフにしたかわいいグッズ展開も[BIC2024]

 韓国のインディーゲームイベント「Busan Indie Connect Festival 2024」「BIC 2024」)に出展されていたタイトルの中から,Shining Goraniが開発中のデジタルカードゲーム「Scarecrow Tactics」を紹介したい。2025年Q1(1月〜3月)にPC版Android版をリリースする予定で,日本語への対応も計画しているという。

画像集 No.002のサムネイル画像 / ブラフ混じりの心理戦を楽しめる「Scarecrow Tactics」を紹介。韓国の鹿などをモチーフにしたかわいいグッズ展開も[BIC2024]

 「Scarecrow Tactics」は,10枚の「兵士」カードと,8枚の「かかし」カードで構成される合計18枚のデッキを使用するカードゲームだ。AI戦だけでなく,オンラインの対人戦も楽しめる。

 ボードには4つのレーンがあり,先行のプレイヤーから順に3枚ずつ裏向きでカードを配置していく。お互いに18枚のカードを置いたらゲームは終了し,裏向きのカードを表向きにして得点を計算する。各レーンには点数が設定されており,そのレーンに配置されている「兵士」の枚数が多いほうの得点となる。
 裏になったカードは,「兵士」と「かかし」の区別がつかない。つまり,あるレーンにカードが大量に置かれていても,それらがすべて「かかし」で,本命は別のレーンかもしれない,といったブラフ混じりの心理戦が繰り広げられるのだ。

最終ターンの先攻。相手の裏向きのカードが多く,配置が悩ましい
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後攻が3枚を置き,ゲームセット。最も点数の高い一番右のレーンを取られてしまった
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 しかし,運や読み合いですべてが決まるわけではなく,戦略的な要素も搭載している。1つめが「かかし」の効果だ。「兵士」は効果を持っていないが,「かかし」には,例えば「味方の兵士が奇数なら点数を1得る」など,それぞれユニークな効果を持っている。プレイヤーはゲームで使う8枚の「かかし」カードを事前にデッキとして登録しておく。

「かかし」のデッキ構築画面
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 2つめは「傭兵」だ。プレイヤーは各ターンにお金(コスト)を払って,「傭兵」の能力を使用できる。選択肢は,1コストで「選択したレーンの敵の兵士の数が0,奇数,偶数(0以外)のどれか分かる」効果を持つ「偵察兵」に,自分で事前に設定した2種類を加えた3種類で,コストを払えるなら1ターンに何度でも「傭兵」を使用できる。

この試合で使用できる3種類の庸兵。一番左の鹿が「偵察兵」だ
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 まとめると,10枚の「兵士」と,「傭兵」の「偵察兵」の内容は固定だが,8枚の「かかし」と2種類の「傭兵」は自分で事前に設定しておく仕組みだ。強いカードを見極める力が問われるだろう。

 ブースでは,本作を開発したキム・ヒョンジュン氏イ・ガンヨン氏に話を聞けた。2人はゲーム業界とは関係のない社会人で,友達同士。本作は,キム氏にとっては4つめで,イ氏にとっては初めての作品になるという。

キム・ヒョンジュン氏(左)とイ・ガンヨン氏(右)
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 影響を受けた作品について聞くと,Blizzard Entertainmentのファンとのことで,カードゲームの要素は「ハースストーン」から,「偵察兵」の要素は「StarCraft」から影響を受けたという。とはいえ,基本のゲーム性はそれらのタイトルとは大きく異なり,独自性が高いように思われる。

 また,イ氏はデザイン関係のバックグラウンドを持っており,ブースではポストカードやマウスパッド,Tシャツなど,リリース前のゲームとは思えないほどの豊富なオリジナルグッズが販売されていた。韓国に生息する鹿「キバノロ」(韓国では「コラニ」と呼ばれる)が,ゲーム内外でイメージキャラクターのような存在になっており,独特なゆるい雰囲気を醸し出している。
 ゲーム性とデザインの両方が高クオリティのタイトルだけに,日本でのリリースに期待したい。

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