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  • セガ
  • 発売日:2024/10/25
  • 価格:通常版:6589円(税込)
    デジタルデラックス版:7689円(税込)
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印刷2024/10/23 15:00

プレイレポート

[プレイレポ]ソニックの陰にシャドウあり。2人のハリネズミが駆け抜けてきた道を追体験する「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」

 セガは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの最新作「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch / PS4 / Xbox One)を2024年10月25日に発売する。

 2011年にリリースされた「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」PS3 / Xbox 360)のリマスター版に加えて,ソニックの対となる存在の黒いハリネズミ「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」の物語を描く「シャドウ ジェネレーションズ」を完全新作として開発し,1本のパッケージにカップリングしたボリューミーなタイトルだ。

画像集 No.001のサムネイル画像 / [プレイレポ]ソニックの陰にシャドウあり。2人のハリネズミが駆け抜けてきた道を追体験する「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」

 4Gamerでは今年6月と9月にプレイレポートをお届けしているが,それぞれ特定のステージをプレイできるプレビュー版の試遊だった。
 今回はまだ明らかにされていなかった「シャドウ ジェネレーションズ」のゲームシステムを含む製品版のプレイレポートをお届けしよう。なお,筆者がプレイしたのはPS5版だ。スクリーンショットもPS5版のものを掲載している。


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 セガが2024年10月25日に発売を予定している「SONIC X SHADOW GENERATIONS」の日亜合同試遊会&開発者インタビューをレポートする。「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」のリマスター版と完全新作「シャドウ ジェネレーションズ」を融合したボリューミーな1本だ。

[2024/06/11 18:44]

「ソニック × シャドウ ジェネレーションズ」公式サイト



ソニックヒストリーを追体験する

「ソニック ジェネレーションズ」


 本作の原点となる「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」は,2011年にソニック生誕20周年記念タイトルとして発売された。2D時代のクラシックソニックと3D時代のモダンソニックが同じ世界に登場し,プレイヤーはシリーズ作品をモチーフにしたステージに挑んでいく。BGMにはアレンジバージョンの楽曲が流れ,ゲームプレイのボーナスとしてシリーズの資料やイラストを集められるなど,ソニックの歴史や世界観を振り返れる内容だった。

「ソニック ジェネレーションズ」のタイトル画面。それぞれ独立していて,セーブデータも別になっている
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 本作に収録されるのは,「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」のリマスター版+αだ。「白い世界」に点在するステージに2人のソニックが挑み,それをクリアすると空間に色が戻っていく。

ステージをクリアすると,白い世界に少しずつ色が戻る
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 クラシックソニックは2D時代のゲームシステムに則り,横スクロールスタイルだ。アクションもダッシュとジャンプ,スピンアタックをメインとするシンプルなものだが,ボタン1つでスピンダッシュができたり,新たに「ドロップダッシュ」が行えるようになったりと,遊びやすくなっている。

メガドライブ版当時の姿を踏襲したクラシックソニックが走るアクト1。古くからのファンには馴染み深い視点だ
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 一方のモダンソニックは,「ソニックアドベンチャー」以降の3Dパートと2Dパートが混在するハイスピードアクションを踏襲している。ホーミングアタックやブースト,グラインドといったアクションを駆使して,ステージを攻略するスタイルだ。

 なお本作では,ソニックの誕生日に突如現れた「タイムイーター」なる未知の生物によって,どこかに飛ばされてしまった仲間達を助けるために奔走するというストーリーが展開される。

シーンによって3Dと2Dのパートが存在するモダンソニックのアクト2。クラシックソニックとは操作も異なる
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 白い世界は複数のエリアに分かれており,それぞれには3つのステージが存在する。2人のソニックがステージのアクトをクリアすると,エリア内に特定の条件が課された「チャレンジアクト」が出現。それに挑むことで手に入る「ゲートキー」を集めると,エリアのボスが待つゲートが開くという流れだ。

ゲートを進むとボス戦だ。倒せば,次のエリアに進めるようになる
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 原作は13年前のゲームなので,ところどころに粗を感じることもあるが,懐かしいステージで展開するスピードランは今も色褪せない。当時のプレイレポートでも触れているが,白い世界でステージ前を通過すると流れるストリングス系アレンジのBGMがメドレーのようにつながる演出が大変気に入っている。今回の執筆作業中もずっと白い世界のBGMを流していた。

クラシックとモダン,それぞれのテイルスとソニックが集まる本作ならではのシーン
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「コレクションルーム」では,ゲームをプレイすると入手できるアートやキャラクター紹介,サウンドなどを楽しめる
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 「ソニック ジェネレーションズ」の内容に大きな変更はないものの,ちょっとしたおまけ要素の「チャオレスキュー」が追加されている。これはステージのどこかに隠れている「チャオ」を見つけるというものだ。本編の進行に関係のないコレクション要素ではあるが,チャオを助けると白い世界のステージオブジェクトに登場するのが可愛いので,ぜひ見つけてほしい。

救出したチャオはステージのマスコットとして登場。隠れている場所のヒントは,コレクションルームのリストで確認できる
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DLCとして配信された「カジノナイトピンボール」もプレイ可能。ちゃんとギミックも作られており,ティルト(台揺らし)もできる本格的なデジタルピンボールだ
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新しい能力を得たシャドウのストーリーを描く

「シャドウ ジェネレーションズ」


 続いては,「シャドウ ジェネレーションズ」を紹介していこう。なお,「ソニック ジェネレーションズ」とは別のタイトルとして収録されているので,購入直後からプレイ可能だ。

「シャドウ ジェネレーションズ」のタイトル画面
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 50年前,スペースコロニー「アーク」においてドクター・エッグマンの祖父,プロフェッサー・ジェラルドによって生み出された究極生命体「シャドウ」。その出生の秘密やシリーズ作品で描かれた物語は,タイトルメニューから選べる「シャドウの物語」により確認できる。

特別コンテンツとして収録されているプロローグ「シャドウの物語」。まずはこれを見ておこう
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 本作のストーリーは「ソニック ジェネレーションズ」と同じ時間軸であり,オープニングにはバースデーパーティー会場から電話をかけたルージュとシャドウが話すシーン,ゲーム中ではカオスエメラルドを巡ってソニックと対決するシーンも存在する。

ソニック達がパーティー会場に集まっていたとき,シャドウはアークにいたのだ
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ソニックとシャドウの対決は「ソニック ジェネレーションズ」で体験できる。「シャドウ ジェネレーションズ」では映像のみ
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 ゲームデザインは「ソニック ジェネレーションズ」のそれを踏襲している。モダンとクラシックの概念こそないものの,ステージのアクト1は3Dスタイル,アクト2は2Dスタイルとなる構成で,ステージクリア後にチャレンジアクトが出現し,ゲートキーを集めてボスステージに挑むギミックなども同様だ。

主に3D視点で展開するアクト1。シャドウのアクションはアクト2と共通だ
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サイドビュー視点で進行するアクト2。ステージ自体が平面的なデザインとなる
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 オープニング後,最初に挑む「スペースコロニーアーク」のアクト1をクリアすると訪れるのが,これまで明確な情報がなかった「ホワイトスペース」である。
 この場所は「ソニック ジェネレーションズ」における白い世界であり,ステージをつなぐハブ的な役割を持つ。「ソニックフロンティア」を思わせる広大な3D空間が存在し,レールやスプリング,ダッシュリングといったギミック,そして要所にはアイテムやコレクションボックスなども置かれている。

広大なホワイトスペース。周囲には無数のギミックがあり,中にはドゥームパワーがなければたどり着けない場所も
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上空には不気味な目玉を持つ月が浮かび,シャドウを監視している
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各地にステージの入口があり,アクトをクリアすると色が戻っていく
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 ステージ間の移動もゲームとして成立するのではないかと思うほどに凝った作りで,シャドウが特別な力を手に入れると行動範囲が広がる。さらにチャレンジアクトをクリアすると,周囲の構造物が増えるという演出もあり,自由に走り回って探索するのも本作の楽しさだ。

ドゥームパワー(ドゥームスピア)のマルチロックオンで撃つと,扉が開かれる
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ホワイトスペース内に点在するコレクションボックスを開けるには,チャレンジアクトで手に入る専用キーが必要
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ホワイトスペースのマップ。クリアしたステージやチャレンジはファストトラベルの対象になる
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 シャドウのアクションは,ソニックと似ているようでかなり違う。スケートで滑るように走り,ホーミングアタックはかなり遠くにいる敵もロックオンが可能だ。また,手から光の矢を撃ち出してスタンさせる「カオススピア」,ゲージが満タンのときに発動して時間を止める「カオスコントロール」といった特別な能力を持っている。
 さらに,本作ではシャドウの細胞から目覚める力「ドゥームパワー」もあり,これらを使いこなしてホワイトスペースや各ステージを進んでいく。

かなり遠くの対象もロックオンできるホーミングアタック。これを駆使して空中を移動する場所も多数存在する
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カオススピアは敵を攻撃するだけでなく,スイッチを入れるときにも活躍する
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カオスコントロールは専用ゲージが満タンのときに発動できる。動く障害物や足場などがある場所で使用するのが基本だ
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 ドゥームパワーとは,ステージをクリアすると手に入る「ドゥームズギア」をホワイトスペースの「パワー封印装置」に持っていくと得られる能力だ。主に移動に関するものが揃っており,これらを身に着けることでホワイトスペース内の行動範囲が広がっていく。

黒い物質がシャドウを包み込み,ドゥームパワーが開放される
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 一度に複数の対象を狙ってカオススピアを撃つ「ドゥームスピア」,蹴り上げた敵を任意の方向に吹っ飛ばしてその先に瞬間移動する「ドゥームブラスト」,水面を滑るように移動する「ドゥームサーフ」などがあり,これらの使い方もステージやボス攻略の重要なカギとなる。
 なお,ドゥームパワーを使うときに特別なエネルギーは必要なく,条件を満たした場所で自動的に発動する。

複数の対象をロックオンできるドゥームスピア。ボス戦で使うことも多い
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攻撃と移動手段を兼ねるドゥームブラスト。空中で蹴り飛ばす方向は任意に決められる
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ドゥームサーフは水に落ちると自動的に発動し,水面を滑るように移動する。回転して障害物を破壊することも可能だ
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タコのような姿に変身して汚染エリアを移動できる「ドゥームモーフ」。触手を伸ばしてワイヤーアクションのような移動も行える
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シャドウに翼が生えて空中を滑空する「ドゥームウィング」。序盤に一度だけ使う場面があるが,任意に発動できるようになるのは後半戦だ
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 多彩な能力を使いこなすシャドウのアクションはテクニカルだ。とくに後半のステージはスピードランからの空中移動シーンやトラップなども増え,かなり難しく感じるかもしれない。しかし,シャドウもリングを1個でも持っていればミスにはならず,たとえミスをしたとしてもリトライ回数に制限はなく,チェックポイントから即座にやり直せる。

 シャドウが能力を使うべき場所では,オプションの「アクションナビ」をオンにしておくと,対応するボタンが画面に表示されるというフォローもある。ゲームに慣れてくると,能力を駆使して華麗にステージを進めるようになり,腕前が上達していく手応えを感じられるはずだ。
 もちろんステージのアクトは何度でもチャレンジできるので,納得がいくまで繰り返しプレイして,シャドウの華麗なアクションを身に着けよう。

ゲートキーを手に入れるために必ず一度はプレイすることになるチャレンジアクトは,アクションの練習にピッタリだ
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ボスはそれまでに培ったアクションのすべてを駆使しないと倒せないだろう
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 ソニック達と和解をしたとはいえ,ダークヒーローとしての側面を崩すことなく,孤独な戦いに挑んでいくシャドウ。本作では時空の歪みにより,マリアやジェラルドとの再会を果たし,同様に復活した宿敵「ブラックドゥーム」との新たな因縁を描くストーリーは実にドラマチックだ。
 ゲーム中の演出もシャドウのカッコよさを引き立てているので,従来のシャドウファンがグッとくるのはもちろん,新たにシャドウの魅力に気づいてファンになる人もいるだろう。

マリアの願いを叶えるためなら,シャドウは究極生物としての力を利用することも厭わない
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 ステージ数は「ソニック ジェネレーションズ」ほどではないが,各アクトのルート分岐やホワイトスペースにあるコレクションボックスの収集など,クリア後もやり込める要素は用意されている。

シャドウのコレクションルームはメニューから入れる。ソニックのそれよりも豪華な部屋だ
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懐かしいアートやサウンドも楽しめる。もちろん,すべて集めたくなるはずだ
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 「シャドウ ジェネレーションズ」は,これまで語られることの少なかったシャドウの物語をしっかり体験できる貴重な機会と言える。彼の登場が明らかにされている映画「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」の公開に合わせて,映画版の姿になれるスキンのDLC配信もアナウンスされている。


映画版シャドウのスキンとボイス(CV:キアヌ・リーブス),そして映画の舞台となる東京のステージを収録するDLC「映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』」は12月13日配信予定
©2024 Par. Pics. ©2024 SEGA. TOKYO SKYTREE®. All Rights Reserved.
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 また,YouTubeのソニック公式チャンネルでは,本作の前日譚を描く短編アニメ「闇の序章」やシリーズ作品の動画,「Year of Shadow=シャドウの年」を盛り上げるためのコンテンツも配信されている。
 コンテンツの垣根を越えて広がっていくシャドウ・ザ・ヘッジホッグの魅力をこの機会に存分に楽しもう。


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