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[TGS2023]Omen of Sorrowで知られるAOne Gamesの「Daybreak Slam」は,大人から子供まで楽しめる格闘ゲームだった
「Daybreak Slam」は,2022年秋に日本でも格闘ゲーム「Omen of Sorrow(オーメン・オブ・ソロー)」をコンシューマ機(PS5 / PS4 / Nintendo Switch)や「NESiCAxLive2」で配信したAOne Gamesの最新作だ。
AOne Gamesの創設者のひとりで,ビジネス開発を担当する代表のマクシミリアノ・クブレル(Maximiliano Kübler)氏によると,「シリアスなゲームから一息ついて,大人から子供までが楽しめるようなカジュアルな方向性を試してみたかった」というのが「Daybreak Slam」の開発動機であるという。
「Daybreak Slam」では,日本最強を決めるために集まったというファイターたちが,電気街やファーストフード店,特撮セットなどで戦うことになる。
試遊機はプロトタイプ程度の仕上がりというものの,ランドセルのようなジェットパックを背負ったスポーティな少女「ペニー」,メカを動かすフレンチブルドッグの「T.I.L.O.」,メカニカルアームで戦う「プロフェッサー・ミヤオ」,戦隊ヒーロー風な「マンタス・ヒーロー」,歩行者信号のキャラクターに似た2Dキャラの「AOマン」,そして魚類系怪獣の「ギョラ」の6体がプレイできるようになっていた。なお,計12体のキャラクターを実装する予定とのことだ。
電気街で作業用ロボットの開発研究に熱中しているという設定らしいプロフェッサー・ミヤオは,メカニカルアームだけで戦う初老のメガネをかけた男性で,戦っている最中もコーヒーカップを手にして余裕しゃくしゃく。対するAOマンは,歩行者信号のように大きなドットで描かれており,ときおりダンスムーブをしたり,帽子を取って「アオ―!」と叫んだりして,本作に登場するファイターたちは個性たっぷりだ。
前者はアニメ界の巨匠,後者は「キング・オブ・ポップ」をパロディにしたキャラクターとのことだったが,来場者はプレイしながら大笑いするほど楽しんでいた。
「Daybreak Slam」は,レンダリング部分にUnreal Engineを利用しつつ,自社開発の「NEMO Fighting Engine」で作られており,3Dキャラクターと2D背景というクラシカルなスタイルや操作体系は「Omen of Sorrow」と似ているところがある。
東京ゲームショウ2023に出展したのは,現在40人という開発チームが「Omen of Sorrow」から「Daybreak Slam」のフルプロダクションへと移行していくためのパブリッシャ探しが大きな目的だったとのこと。
「Daybreak Slam」は,PCおよびコンシューマ機向けに2024年中にリリースされる予定となっている。まだ公式サイトやSteamストアページなどはないが,近日中には正式公開されるものと思われる。老若男女が笑いながらプレイできる格闘ゲームとなりそうなだけに,続報に注目しておきたい。
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