ニュース
[プレイレポ]そのタイトルに惹かれたアクションアドベンチャー2作品は世界観も魅力的だった。「灰のふる街」と「断崖のカルム」を紹介
今回,初めてBitSummitに参加した筆者も,ゲームのタイトルが気になって思わず試遊してみたタイトルがいくつかあった。その中で,個人的に面白いと感じた,RED HOUSE × Matrixの「灰のふる街」と,DOUKUTSU PENGUIN CLUBの「断崖のカルム」(PC / Switch)を紹介しよう。
どちらも,3Dグラフィックスのパズル的な要素を含んだアクションアドベンチャーで,タイトルにマッチした独特の世界観が印象深い作品となっている。
「灰のふる街」
「灰のふる街」は,無数の歯車が意匠として施された塔に大きな白い月がかかったビジュアルが印象的な作品だ。主人公は,火傷だらけで言葉も記憶も失っている少女と,“コロ”と呼ばれている丸いロボット(ギヤマン)。1人と1体が協力して,灰が舞い降る塔のような街を進んでいくアクションパズルとして開発が進められている。
プラットフォームは,Steamなどを予定。発売日は未定となっている |
少女は,ギヤマンの魂に明かりを灯すことで,さまざまな機能を起動でき,それがギミックを解く助けになるという。なお,コロは自力での移動は難しく,少女に抱えられて進んでいく形だ。
道中には街頭のような装置があり,ここにコロをかざすことで明かりを灯せる。すべての装置に明かりを灯してゴールまで進むことが目的となるが,途中には段差があり,コロを抱えた状態では段差を乗り越えることができない。
そこで,周囲にあるブロックを押し引きしたり,落としたりして,コロを抱えた状態でも移動ができるルートを作っていくのである。
少女とボールのようなコロが“ふたりぼっち”で進んでいく |
試遊できたのはゲームの序盤のようで,比較的簡単にクリアできたが,この後どのようなギミックが出てくるのかが気になるところ。灰が降る世界で2人の主人公が織り成すストーリーも,見届けたくなった。
ブロックを押したり引いたりしてルートを作っていく。少女とコロは光の糸で結ばれていて,一定以上の距離を離れらない |
「断崖のカルム」
「断崖のカルム」は,険しい崖に作られた街「カルム」を舞台としたアドベンチャーゲームだ。主人公の少年は,カルムとは別の集落に住んでいるのだが,ある出来事をきっかけに,憧れの街カルムを訪れることになる。
プラットフォームは,SteamとNintendo Switchを予定。発売日は未定だ |
カルムの崖の下には,有毒の霧に満ちた雲海がある。マスクなしでは生きられない危険な場所だが,そこで猟をする「雲海猟師」なる職業があり,主人公はそれに憧れているようだ。
主人公の少年。名はヴィンという |
カルムとは別の断崖の小さな集落に住んでいる |
ジャンルはアドベンチャーゲームで,キャラクター同士の会話やイベントなどで物語が進んでいく。戦闘の要素はないそうだが,雲海では襲いかかってくるモンスターから逃げるためのちょっとしたステルスアクションがあるなど,プレイヤーを退屈させない工夫も盛り込まれている。
アイテムを組み合わせて道を切り開く,パズル的な謎解きもある |
雲海へと落ちてしまった主人公は,モンスターから隠れる必要も |
試遊では,主人公が雲海を抜けてカルムへとたどり着いたところで終了となったが,物語の本番はここからとなるようだ。その先の展開は製品版でのお楽しみとのことなので,リリースを待ちたい。
カルムにたどり着いたところで試遊は終了となった |
どちらも短い時間のプレイであったが,世界観の深い作り込みを感じられた「灰のふる街」と「断崖のカルム」。シンプルながらキャッチーなゲームタイトルは,その作品の世界を的確に表現しており,あらためてタイトルの重要性を知ることにもなった。
またせっかくの出会いなので,これらの作品をウィッシュリストに入れつつ,発売を待ってみようと思う。
「灰のふる街」公式サイト
「断崖のカルム」公式サイト
「断崖のカルム」Steamストアページ
(C)2023 REDHOUSE×Matrix
(C)2022 DOUKUTSU PENGUIN CLUB All Right Reserved.
(C)2022 DOUKUTSU PENGUIN CLUB All Right Reserved.