イベント
集英社ゲームズの新たな取り組み「AMU」,そしてサバイバルクラフトRPG「PROJECT SURVIVAL」とは。どんな作品が生まれるのか
昨年の春からインディーゲームをリリースしてきた集英社ゲームズだが,この夏,新たな取り組みを始動させる。今回のステージイベントではそれが一体どんなものなのか,またどんな作品が生まれるのかを伝えた。
集英社ゲームズの開発統括を担当する山本正美氏は,SME在籍時に「立体忍者活劇 天誅」,SCE(現SIE)では「勇者のくせになまいきだ。」「TOKYO JUNGLE」といった作品を手がけ,ゲームクリエイター発掘オーディション「ゲームやろうぜ!2006」なども携わってきた。
また,JIGA/Blacksheep ConsultingのJohn Davis氏はゲーム開発やコンサルティングに従事する傍ら,BitSummitを共同創設,現在も運営に関わる人物だ。2023年,集英社ゲームズに参加し,海外プロモーションマネージャーに就任している。
集英社ゲームズは先日,新たな取り組みである「AMU」(アム)を発表した。これまでは日本のクリエイターたちと作品を作ってきたが,AMUではそれを世界にも広げていくという。
集英社ゲームズ,新作サバイバルクラフトRPG「PROJECT SURVIVAL(仮)」と,世界中に範囲を拡大した支援プロジェクト「AMU」を発表
集英社ゲームズは本日(2023年7月14日),開催中の「BitSummit Let’s Go!! 」で,新作サバイバルクラフトRPG「PROJECT SURVIVAL(仮)」と,支援範囲を大幅に拡大した新たなクリエイター支援プロジェクト「AMU」を発表した。
具体的なサポートとしては,エントリーしたデベロッパのビルド(制作物),ゲームデザインドキュメント(GDD),予算計画などを精査し,コミュニケーションを取りながら開発を支援するとしている。
ゲームの制作において,重要な開発資金やプロモーション,パブリッシングなどの支援を受けられるだけでなく,BitSummit,gamescom,PAX,東京ゲームショウ,ジャンプフェスタといったイベントでの出展サポートも受けられる。また,集英社ゲームズの最大の強みとして,ジャンプ系メディアでの露出と記事掲載を挙げていた。
もちろん,QA(品質管理)やローカライズといったゲームパブリッシャとして当たり前の支援も手厚くするという。
AMUが支援する第1弾となる「PROJECT SURVIVAL」(仮称)については,開発を手がけるマレーシアのMagnus Games StudioからGan氏が登場し,タイトルの紹介を行った。
本作はいわゆるサバイバル系の要素を持ち,料理,クラフト,モンスターのテイム,バトルなど,さまざまな遊びを盛り込もうとしているそうだ。少しアニメ寄り,かつファンタジックな世界がイメージになっている。
ちなみに,マレーシアでも週刊少年ジャンプはメジャーなコミック誌で,「遊戯王」などの作品にインスパイアされているとのこと。
今回,集英社ゲームズと提携した理由としては,多数のスタッフを1つの方向に向けるために必要だったことと,集英社ゲームズとのやり取りからIPの育て方を学べることを挙げていた。
Gan氏は「友達と遊んだり,装備をゲットしたり,食べ物を作ったりする,さまざまな要素を1つのゲームに集めようとしているが,重視しているのは作っている私達も楽しむこと。この楽しさを世界中のユーザーと分かち合えれば素晴らしいし,集英社ゲームズさんを通してエンターテインメントとして洗練させ,より多くの人に楽しまれるものになれば嬉しい」と意気込みを語った。
Davis氏から「もしゲームが苦手な人に勧めるとしたら? 私自身,サバイバル要素のあるゲームは難しく感じます」という質問を投げかけられると,Gan氏は「現実とは別の世界とはいえ,好きな世界を守りたいと思う感覚を持ってもらうことが鍵だと思っています。また,何かを行動したとき,その影響で起こることが,普通の感覚で納得できるようにすることも大切でしょう」と真摯な言葉を返していた。
つまり,「ゲームが苦手な人でも,それを克服したくなるような作品を作りたい」というわけである。これにはDavis氏も「うーん,それなら遊んでみましょう!」と答え,その場が和やかな空気が生まれていた。
BitSummitの集英社ブースでは,「PROJECT SURVIVAL」の試遊も用意されている。気になった人は,ぜひ会場でプレイしてみてほしい。
「PROJECT SURVIVAL(仮)」公式サイト
集英社ゲームズ公式サイト
「AMU」紹介ページ
4Gamerの「BitSummit Let’s Go!!」記事一覧
「BitSummit Let’s Go!!」特設サイト
- 関連タイトル:
PROJECT SURVIVAL #Working title
- この記事のURL:
キーワード
(C)Magnus Games Studio / SHUEISHA, SHUEISHA GAMES