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[gamescom]クトゥルフ系FPS「Forgive Me Father 2」は,Unreal Engine 5を使用しつつもクラシカルなスタイルをキープ
2022年4月にリリースされた前作「Forgive Me Father」は,H.P.ラヴクラフトが生み出したクトゥルフ神話にインスパイアされたホラーFPSだ。3Dで描かれた背景の中,アメコミタッチのダークな2Dキャラクターが迫ってくるという独特のグラフィックスと世界観から,多くのゲーマーの高い評価を獲得した。続編となる本作でも前作同様,狂気の淵に立つ男性司祭,または街にやってきた女性ジャーナリストとしてプレイすることになる。
「Forgive Me Father 2」は,トゥーンシェーダーによる手描き風テクスチャはそのままに,「Unreal Engine 5」によるハイレベルな照明効果やフォグ表現が,画面全体に不気味なリアリティを加えている。また,スプライトによるフラットなキャラクターにも手が加えられ,8枚のスプライトで立体化しつつ,前作の雰囲気を維持している。デモを紹介してくれたByte BarrelのCEOであるアーネスト・クリスティアン(Ernest Krystian)氏によると,前作のように「Unity」エンジンを使用しなかったのは,開発者たちが「Unreal Engine」に慣れており,「より良いゲームをより早く開発できる」ことがが理由だという。
本作は,日本ではあまり聞きなじみのない「ブーマー(Boomer)シューター」だとクリスティアン氏が形容した。これは「DOOM」や「Duke Nukem 3D」など,1990年代のスピーディなシューティングアクションを意味する言葉で,目の前に現れた敵にとにかく銃をぶっ放し,血路を開いていくという単純明快なアクションだ。
そのようなクラシカルなデザインを強調するため,本作では常に前進して相手と戦っていないと「狂気ポイント」が下がって戦闘不能になってしまうというゲームメカニクスが使われている。自らの狂気を上げていくことが,敵との戦いに勝つ唯一の道というわけだ。
その一方,より現代的なゲームシステムに慣れたプレイヤーにも対応するため,本作では戦いのあと,ハブとなるセーフゾーンに戻り,ここでロードアウトの変更やスキルのレベルアップを行ったりしていくプレイスタイルになっている。ストーリーもプレイヤーの選択によって分岐し,異なるエンディングにつながっていくとクリスティアン氏は話していた。
現時点では,発売予定日は定まっていないようだったが,おそらく2024年内にアーリーアクセス版という形でリリースされることになりそうだ。できれば日本語にも対応したいとクリスティアン氏は抱負を述べていたので,期待したいところ。気になる人はSteamのストアページでウィッシュリストに登録したり,前作を試したりしてほしい。
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