プレイレポート
[プレイレポ]「龍が如く8」桐生一馬が自身の人生を振り返る“エンディングノート”,春日一番のプレイスポット“ドンドコ島”を先行体験
昨年末,セガはメディア向けに先行体験会を実施した。約90分間の試遊時間で分かった「龍が如く8」の最新情報をお伝えしたい。なお,一切のネタバレを避けたい人はくれぐれもご注意を。
[インタビュー]「龍が如く8」は3本のゲームをまとめて開発したような感覚。チーフプロデューサー阪本寛之氏に聞く“物量と幅”
「龍が如く8」のチーフプロデューサーを務める阪本寛之氏が取材陣の合同インタビューに応じてくれた。発売日まで1か月を切っている本作だが,注目のプレイスポット「ドンドコ島」をはじめ,さまざまな要素について質問を投げかけてみた。
「龍が如く8」公式サイト
過去に向き合う「エンディングノート」
今回の体験会では複数のセーブデータが用意されており,筆者がまずプレイしたのは桐生一馬のサイドストーリーコンテンツ「エンディングノート」の冒頭である。舞台は伊勢佐木異人町,共に行動するメンバーは春日一番の親友・ナンバと,この街の中国系・韓国系組織を束ねるソンヒ。最初の目的地は北西にあるバッティングセンターのようだ。
しかし,もはやこれは避けられぬ定めなのだろう。桐生一馬たちは街に出るやいなや,すぐさまヤカラに出くわした。ここで,桐生一馬も春日一番と同じように「チンピラがモンスターに見える」ようになる。闘病で消耗しているためか,あるいは鎮痛薬の副作用か……なかなかに衝撃的な展開だ。
もちろんチンピラ相手のバトルは危なげなく勝利したが,何かと物騒だということで,ナンバの提案により武器強化施設「ジュリズ・ギアワークス出張所」に寄って行くことに。この施設は前作「7」では「浪漫製作所」と呼ばれていたが,ナンバも名称変更を知らなかったらしい(以前の主人はシリコンバレーの企業にヘッドハンティングされたとのこと)。
ここでは,各ジョブの種類や使用武器をざっと確認することができた。武器強化方法は前作と異なり,「強化鉄鋼」を使った威力上昇や「刻印」を使った属性付与など,かなり細かい改造が可能になっている。
お気に入りの武器を強化すれば,終盤まで使い続けられるようだ。
その後,あらためてバッティングセンターを目指そうとするが,今度は呼び込みの女性から「アロハッピーツアーズ」(ここで転職を行う)のチラシを渡された。どうやらハワイにあるアロハッピーツアーズの店舗が伊勢佐木異人町にもあるらしい。
重要施設の案内が続くことから考えるに,ここまでの一連の流れは桐生一馬が一番たちと別れて異人町にやってきた直後なのだろう。
なお,桐生一馬が主人公の場合でも,街を歩いていると仲間との「絆さんぽ」会話や「絆ビンゴ」が発生する。これは仲間同士の何気ないダベりを描くコンテンツだ。ビンゴカードのラインが揃えば仲間との絆にボーナスが発生し,転職できるジョブや使える技がさらに増えるという仕組みになっている。
ようやくたどり着いたバッティングセンターで心地よい汗を流した後は,エンディングノートのトレイラー(0:41あたりから)に収録されているナンバの語りへとつながっていく。
ここから先はおそらく,桐生一馬の友人たちとのエピソードやサブストーリーが待っているのだろう。ローンチを迎えた暁には,ぜひ自身で体験してほしい。
スローライフでクラフトな「ドンドコ島」
続いては「ドンドコ島」だ。こちらは春日一番を操作して,彼がハワイに来た理由である「茜さん」を探すため,エリック・トミザワ,不二宮千歳,そして桐生一馬らと一計を案じる場面から始まった。そこで飛び出したのが「動画をバズらせて,一番の存在を茜に気づいてもらう」という半分冗談のような作戦。本作のストーリートレイラーに登場する一番の「口上」は,その動画に使われるものらしい。
撮影後,一番は浜辺でなにげなく亀を助けるが,そんな彼の前に緑色のモンスター(ガチャピン)が出現。さすがの一番もこれには度肝を抜かれてしまった。
意識を失っている間にドンドコ島まで連れてこられた一番。メッセージウインドウの体裁まで変わっていて,ちょっとしたホラーのようだ。
ドンドコ島を立派なリゾート地に開発していくことが,「8」における「お金稼ぎ」「成り上がり」の手段になっている(前作の会社経営に相当するようだ)。手始めに島を埋め尽くすゴミをバットで粉砕して,島をキレイに片付け(?)ながら素材を拾い集めていく。
ゴミや木,石など壊して素材を入手したら,いろいろなモノや建物をDIYして広場に設置する。島に生息している虫を網で捕まえたり,魚をモリで突いたりすることもできる。ドンドコ島では狩猟や採集,建築を引っくるめた「スローライフ」かつ「クラフト」の楽しさをたっぷりと堪能できそうだ。
あれこれやっているうちに,ドンドコ島にゴミを不法投棄している張本人「クリーンパイレーツ」が登場。困っている人がいれば助けずにはいられない一番は,もちろん彼らにも立ち向かっていく。せっかく作ったドンドコ島のモノや建物を壊されないように,彼らを撃退していく必要もあるらしい。
ドンドコ島も短時間で全体像を把握できるようなコンテンツではないようだ。このあたりはまさに「龍が如く」といったところか。後ろ髪を引かれる思いだが,今回はここまでにして,最後は巨大ボス2体との戦いに挑んでみた。
まずは巨大サメ。名作映画の一場面を思わせる,船の後部に乗りあげた状態でのバトルだ。相手はサメなので投げ技や関節技などは通用しない。
もう1体の巨大イカは,本体だけでなく2本の触手が独立して行動してくる。パーティ全体を薙ぎ払ったり,つかんで捕食してきたりと,なかなかの芸達者ぶりを見せてくれた。こちらは,ちょっとやそっとの戦力では敵わないと思わせるモンスターだ。
今回,筆者が体験できた要素は以上だ。事前に分かっていたことではあるが,多彩な要素が盛り込まれている本作に対して,90分という時間は短すぎた。それでも「龍が如く8」のボリュームの一端を垣間見たことで,ますますローンチが楽しみになったことは間違いない。
「龍が如く8」,新要素「スジモンバトル」の詳細が発表に。ハワイの街中で“スジモン”をゲットし,スタジアムで戦わせよう
セガは本日,2024年1月26日に発売を予定している新作「龍が如く8」について,新要素である「スジモンバトル」の詳細を発表した。公式の発表によると,街にいる危険な人間たちを「スジモン」と名付け,「スジモン図鑑」というアプリを作って街の平和のためにデータを収集しているスジモン博士が登場する。
「龍が如く8」公式サイト
キーワード
(C)SEGA
(C)SEGA
(C)SEGA
(C)SEGA
(C)SEGA