プレイレポート
「モンスターストライク ゴーストスクランブル」先行体験レポート。“モンストらしさ”を受け継ぐ,3+1人マルチのゴースト退治アクション
皆でワイワイ楽しめる「モンスターストライク」(iOS / Android,以下,モンスト)のコンセプトは継承しつつも,「3+1」人での協力プレイという一風変わったコンセプトの本作は,いったいどんなゲームなのか。リリース直前の本作をいち早く体験してきたので,そのプレイレポートをお届けしよう。また会場に居合わせたプロデューサーの山本直輝氏に,その狙いも聞いているので,そちらも要チェックだ。
「モンスターストライク ゴーストスクランブル」公式サイト
「3+1」人で楽しめる,“オバケ蹴散らし”アクションゲーム
体験会では,まずプロデューサーの山本氏が登壇し,本作の概要を説明した。「オバケ蹴散らしアクション」と銘打たれた本作は,「バスター」と呼ばれるオバケを退治するプレイヤー3人と,バスターをサポートする「ドローン」を操作する1人でチームを組み,最大4人でオバケを倒していくアクションゲームだ。
ゲーム画面は見下ろし型で,バスターは前方に照射する「ヒカリ攻撃」を駆使し,敵のゴースト「ワルQ」を撃退しながら進んで行く。エリアのどこかに落ちている「タマ」を集めると次のエリアへ。最終エリアにはボスが登場し,力を合わせて倒すことができれば晴れてクリアだ。
ソロクエストには複数のステージがあり,ステージはさらにいくつかのエリアで構成されている |
ソロクエストのプレイ時は,ドローンと共に「ヘルプロボ」がプレイヤーをサポート |
バスターの前方には扇形の攻撃範囲が表示されていて,この中にワルQが入ると自動的にヒカリ攻撃が繰り出されダメージを与える。向きを変える必要はなく,近づいてきたものにオートで攻撃するが,耐久力の高いワルQもいるので,押し切られないように動くことが重要だ。
バスターにはもう一つ「フラッシュ攻撃」というものがあり,これは画面を押し続けてパワーを溜め,離すと半円型の範囲に強力な攻撃を放つというもの。ただし溜めている間は動けず,ダメージを受けやすいリスクもある。
バスターの前方に広がるのがヒカリ攻撃の範囲だ。ワルQが近づくと自動で攻撃する |
フラッシュ攻撃は範囲が広く強力だが,溜まるまで動けないので隙が大きい。またこちらは方向を自分で決める必要がある |
さらにバスターは味方となるオバケ「モンQ」を1匹ずつ連れていて,これを使った「Qショット」も行える。画面に表示された「Qショットボタン」に触れて引っ張ると矢印が現れ,離すとその方向にモンQが飛んでいくという,モンストのゲームシステムを踏襲した攻撃手段となっている。また攻撃を行うと溜まる「スキルゲージ」がいっぱいになると,さらに強力な「スキルショット」が繰り出せる。
連なった障害物にもスキルショットは有効。スキルゲージもすぐ溜まるので,積極的に使いたい |
エリアの最後にはボスが登場。Qショットやスキルショットの使い方がカギだ |
そんな戦い方をするバスターに対し,「+1」の存在であるドローンはワルQからの攻撃や障害物の影響を受けることなく,空中を自在に飛び回れる。しかし直接攻撃はできないので,完全なサポート役だ。
ドローンはマルチプレイにのみ登場する。専用のルームを作ってバスターの参加を待とう |
ドローンはバスターでのプレイ時よりも視点が高く,ステージを広く見渡せる |
バスターをタップするとその上空へと移動しHPを回復でき,タマや敵,アイテムなどをタップすると,その場所を示すガイドが表示できる。敵のヘイトを集める「デコイ」や,バスターを強化する「パワーアップ」「バリア」などのアイテムを投下できるなど,バスターとはまったく異なるプレイが求められる。
山本氏によれば,これはアクションゲームが好きな人と苦手な人が,一緒に遊べるようにすることを意図したゲームデザインだという。クリア後の報酬もバスターとドローンで差がないので,モチベーションが削がれることもない。ボイスチャット機能もゲーム内に実装されているので,アプリなどを別途用意する必要がないのもありがたいところだ。
バスターをタップすると追尾してHPを回復くれるドローン。バスターにとって頼もしい味方といえる |
アイテムを落とすことでバスターをサポート |
ゲームモードはソロプレイとマルチプレイの双方に対応。前者はクエストをクリアして進めていくスタイルで,クエストでモンQの育成アイテムを集めたり,タイムアタックに挑戦したりといったプレイが楽しめる。
一方,後者はほかのプレイヤーと一緒にクエストに挑戦し,報酬を稼いでいくスタイルとなる。ランダムマッチングによる,いわゆる“野良プレイ”のほか,フレンド限定のマッチングも可能とのことだ。
体験会では短い時間ながらソロとマルチの両方をプレイでき,簡単操作ながらも高い戦略性を備えた,しっかり遊べるアクションゲームと感じられた。モンQの使い方や練られたマップ構成,攻撃手段や耐久力の異なるワルQなどの存在が,その下支えしている。
ドローンの存在がプレイヤーの幅を広げるのも確かだろうが,ドローンのスペシャリストとしてやり込んでみるのも面白いかもしれない。
報酬やガチャで手に入るモンQ。色による相性もあるようだ |
アバターの髪型や衣装なども自由にカスタマイズできる。入手は報酬やガチャで可能とのこと |
プロデューサーの山本氏に聞く,ゴーストスクランブルの狙い
会場ではプロデューサーの山本氏が,筆者のいくつかの質問に答えてくれたので,最後にその模様をお伝えして,本稿の締めとしたい。
まず本作の企画意図についての質問では,本作は「モンスト」のタイトルを冠しているものの,いわゆるIPの拡張を狙ったものではなく,マルチプレイの楽しさにフォーカスしたものとのことだった。キャラクターや世界観を広げるよりも,エッジの立った遊びそのものをシリーズの特徴として定着させたいとのことで,なかなか挑戦的なコンセプトと言える。
そのために用意されたのが,先にも紹介したドローン役の「+1」要素だという。氏は次世代のマルチプレイゲームを考えたときに,多くのタイトルでしばしば問題になる“プレイヤーのテクニックの格差”に注目。責任を負うことなく気軽に参加できる枠として,この要素をデザインしたとのこと。
実際にドローン役が何もしなくてもゲームは進行するので,ある意味“観戦”に近い立ち位置とも言える。それでも報酬は平等にもらえるゲームバランスにするために,かなりの苦労したとも語っていた。
いわゆるレベルデザインもかなり作り込まれており,初見では難しいが戦略を練ることでクリアできる,往年のアクションゲームのようなものを目指したそうだ。
一方,キャラクターデザインでは,幅広い年齢層へアピールできることとワールドワイドでの展開を視野に,新たに描き起こしたものという。モンQについても,「モンスト」のデザインを踏襲しつつ,引っ張られすぎないよう気を使っているという。
リリース後のロードマップについての質問へは,いくつかのイベントやアップデートのプランがあるが,どれを採用するかは動向を見て決めたいとのことだった。他社IPとのコラボも想定はしているが,まずは着実に本作のファンを増やしていきたいとのこと。
山本氏「モンスターストライクという冠は付いていますが,モンストを遊んだことがある人もない人も,純粋なアクションゲームとして楽しんでもらえたらと思っています。皆で遊ぶと楽しい! というコンセプトなので,『+1』も加えて皆で遊んでみてください」
「モンスト」シリーズの新たな挑戦として,十分な手応えを感じる本作。気になる人は,7月19日のリリース初日から体験してみてはいかがだろうか。
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