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「ハピネット ゲームフェス!〜2023春の陣〜」,フクロモモンガとして弱肉強食の掟を体感する「AWAY(アウェイ)」のインプレッションをお届け
カナダのインディーズデベロッパ,Breaking Wallsが開発したアクションアドベンチャー「AWAY」。海外ではすでにリリースされているが,日本では5月25日,PlayStation 5およびPlayStation 4向け日本語版の配信が始まる予定だ。主人公は,若きフクロモモンガの「ジョイ」で,父を失ったジョイは,幼い妹を背負った母と共に生き延びていかなければならない。
フォトリアルなグラフィックスで描かれる大自然は美しく,これを体長20cmほどのフクロモモンガの視点で見ていく。人間なら気にならない下生えや,ひとまたぎにできそうな段差も,ジョイにとっては深い草むらや見上げるほどの崖だったりする。フクロモモンガの気持ちになれるというわけで,ゲームならではの新鮮な体験だ。
「AWAY」公式サイト
大自然の掟は厳しく,周囲は敵だらけ。生き延びるためには,母からさまざまな技術を学ばなければならず,その過程では弱肉強食の世界を体感できる。
フクロモモンガは小さくてすばしこく,ダッシュやジャンプでフィールドを軽快に動き回ることができる。モモンガと聞いて誰もが連想する,両手両足を広げての滑空も可能で,心地よい浮遊感とスピード感と共に,自分自身がハングライダーになったような感覚が味わえ,実に爽快だ。
できるなら好き放題に飛び回りたいが,ダッシュや滑空には「体力」ゲージが必要で,補充するには何かモノを食べなければならず,そうした点で生き物らしさが表現されている。
幸いフクロモモンガは雑食で,そこらへんに生えているキノコやベリーをオヤツ代わりに食べられる。しかし,がっつり体力を増やすには狩りが必要で,トカゲやカタツムリなどの獲物に狙いを定めて飛びかかり,うまく倒せればそのまま食べてしまえる。もちろん,相手も食われないために逃げ回るが,フクロモモンガのスピードとジャンプ力があれば,簡単に追い詰められるのだ。倒した獲物をくわえて,母の元に運ぶこともできる。
しかし,相手がサソリやクモなどの危険な生き物だと話は別だ。攻撃を受けると無事では済まないので,敵の動きを観察して回避しつつ,攻撃しなければならない。へたをするとこちらが獲物になってしまうため,必死に戦う必要があるのだ。
しかし,自然界にはもっと格上がいる。例えば獰猛なヒゲワシにはまったく相手にならず,下生えや障害物を利用して隠れるしかない。さっきまでトカゲやカタツムリを一方的にエサにしていたはずが,今度は逆にエサの立場になったわけで,弱肉強食の厳しさを体感できる。
ドキュメンタリー風であるところも本作の特徴の1つで,遊びながらフクロモモンガの生態を学ぶことができる。例えば,フクロモモンガは泳ぐことができず,ジョイも深い水に落ちたらゲームオーバーになってしまうのだが,筆者はそれを初めて知った。
キノコからトカゲまで,幅広く食べられる食性や,母が子を背中に背負う習性も面白く,もっとフクロモモンガについて知りたいという気持ちになった。つい,ジョイと母と幼い妹がどのように生きていくのかが気になり,何とか無事に暮らしてほしいと感情移入してしまったのだ。
ハピネットがパブリッシングする「AWAY」日本語版は,上記のように5月25日に配信予定。「探索モード」では,フクロモモンガ以外の動物視点で進むサイドミッションもあるので,動物好きは楽しみにしてほしい。
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(C)Breaking Walls 2021 AWAY: The Survival Series Licensed to and published in Japan by HAPPINET CORPORATION.
(C)Breaking Walls 2021 AWAY: The Survival Series Licensed to and published in Japan by HAPPINET CORPORATION.