バンダイナムコグループは本日(2022年3月29日),「第3回 ガンダムカンファレンス」をオンラインで開催した。本イベントでは,ガンダムのIP価値を向上させ,SP(Social Property,社会的アイコン)として成長させるための構想として,新たに「ワールドワイド戦略軸」「作品軸」「GUDA(GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION)軸」のプロジェクトをスタートすることが発表された。
まず最初に打ち上げるのは「ガンプラコロニー」で,2021年にも期間限定でテスト運営が行われた「THE GUNDAM BASE VIRTUAL WORLD」の正式サービスを目指し,ガンプラコロニー店が2022年秋に期間限定オープンする予定だ。また,バンダイナムコIDに紐付く「マイルーム機能」を実装し,ガンプラ作品を通したコミュニティ形成を目指すという。
2023年の打ち上げに向けて,「esportsコロニー」が鋭意開発中であることも紹介された。このコロニーは,2022年内にローンチ予定のチームシューター「GUNDAM EVOLUTION」(PC/PS5/Xbox Series X/PS4/Xbox One)や,配信中の「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」(PS5/PS4)を扱い,日本だけでなく海外に広く展開することを目指すそうだ。
ガンダムメタバースプロジェクトでは近い将来,バンダイナムコグループ以外の企業の参入を促していく。一般ユーザーがガンダムを使ってビジネスをする場の提供,すなわちUGC(User Generated Content)を許諾し,C to Cビジネスを促進していく。藤原氏は「ユーザーにより新たなガンダムコンテンツが生まれ,それが公式のものになる可能性を秘めている」とし,「ファンと共創したガンダムIPのさらなる拡大につながる」と展望を語った。
2022年夏には,横浜・動くガンダム,お台場・ユニコーンガンダム,上海・フリーダムガンダム,福岡・νガンダムの全ガンダム立像がリンクするイベント「GUNDAM NEXT FUTURE LINK THE UNIVERSE」を,GUNDAM FACTORY YOKOHAMAやTHE GUNDAM BASE VIRTUAL WORLDで実施するとともに,「水星の魔女 PROLOGUE」を披露することも発表された。
さらに日本で開催する「水星の魔女」をフィーチャーしたガンダム総合イベント「GUNDAM NEXT FUTURE」や,世界各地のガンダムイベントでも,「水星の魔女 PROLOGUE」を上映するそうだ。
GUDA軸:「GUNDAM OPEN INNOVATION」
GUDAは「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION」の略で,人口問題,環境問題,宇宙進出などガンダムの世界同様に我々が未来に抱える社会問題を考えるサステナブルプロジェクトだ。この軸のプレゼンテーションでは,2021年6月より募集していた「GUNDAM OPEN INNOVATION」の採択結果が発表された。採択されたパートナーは以下の囲みの通りだ。