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「Six Days in Fallujah」の最新トレイラー公開。プレイのたびに建物が自動生成され,高い緊張感を表現
「Six Days in Fallujah」公式サイト
2月12日に掲載した記事でお伝えしたように, 10年以上前に発表されながら,長らく開発が中断し,ようやく再開が発表された「Six Days in Fallujah」は,イラク戦争下における兵士や市民の悲惨な様子が報道され,世界中にショックを与えた「第2次ファルージャの戦闘」を描いた作品だ。しかし,開発が発表された当時は戦争の記憶が生々しかったことなどもあって,ゲーム化に対する遺族やメディアの反発を招いたことからパブリッシャがリリースを断念し,デベロッパも解散した。
それでも,開発チームを率いていたピーター・タムテ(Peter Tamte)氏はあきらめることなく,100人以上の元海兵隊員や民間の関係者にインタビューを重ね,新たなパブリッシャVicturaを設立して制作を進めてきたという。
公開されたトレイラーでは,部屋を1つ1つチェックして,危険の有無を判断する「ルームクリアリング」と呼ばれる任務に関わった元兵士達が,その様子を伝えるというインタビュー映像が中心で,「部屋の中は,ドアを開けるまで分からない」という恐怖心を語る彼らの経験は,本作でも重要な要素の1つになっているようだ。
映像では,「Six Days in Fallujah」がマッチごとに構造物をプロシージャルに生成するシステムを搭載していることが明らかになっている。これは,上記のような緊張感をゲームで再現するためのもので,映像では,モスクや給水タンク,主要な道路といった主要なオブジェクトはそのままだが,周囲にある雑多な建物や路地などが自動的に作り出され,配置されていく様子が確認できる。
本作の開発を担当するのは,Bungie時代に「Halo」や「Destiny」に携わったクリエイティブディレクターのジェイミ・グリーズマー(Jaime Griesemer)氏や,オーディオディレクターのマーティ・オドネル(Marty O’Donnell)氏ら,ベテラン開発者達が多数参加するHighwire Gamesで,開発力の高さには期待できそうだ。
- 関連タイトル:
Six Days in Fallujah
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