プレイレポート
「マリオカート ライブ ホームサーキット」が編集部にやってきた。思っていたより狭い場所でも遊べる“新たな形のマリオカート”を紹介
そんな本作が一足早く4Gamer編集部に届いたので,どんな作品になっているか,さっそく遊んで確かめてみた。開封からセッティング,サーキット製作,レースまでの流れをとおしてゲームの魅力をお伝えしよう。
「マリオカート ライブ ホームサーキット」公式サイト
自室の物とアイデア次第で自由にサーキットが作れる
実際のカートの動きを見ながらゲームを楽しもう
今回4Gamer編集部に届いたのは「マリオセット」。カメラ付きのカートが入っていることもあり,箱はSwitch本体のものより一回り大きいが,内容物はカートとカートの充電用のUSBケーブル(Type C),サーキットを製作する際に使うダンボール製のゲートや看板とシンプルだ。
カートのデザインは,ゲームの世界から飛び出してきたかのようなおなじみのもので,マリオ(ルイージ)の頭上にあるカメラが特徴的だ。全体的にしっかりとしたつくりとなっているが,飾りとなっているマフラー部分やSwitchで遊ぶうえで重要なカメラは取り扱いに要注意。マフラーを持って落としてしまったり,カメラのレンズ部分を触って傷つけたりしないよう,カートを持ち上げるときはしっかりボディを持とう。
ゲームを立ち上げる前にまずは充電だ。カートの右側面にあるフタを上にスライドすると接続口が出てくるので,付属のUSBケーブルでNintendo Switchドックと接続するか,Switch本体に付属している「Nintendo Switch ACアダプター」を使って充電する。
充電している間にサーキット製作用のゲートと矢印看板をチェック。ゲートは畳まれている両足を出して立てるだけで簡単に作れるが,ダンボールで手を切らないよう注意しよう。
ある程度充電できたところでゲームを始めることに。今回は発売前だったため試遊用のデータを使用したが,製品版では付属のチラシの記載内容に沿ってニンテンドーeショップから無料ソフトをダウンロードすることで遊べるようになる。
ゲームを立ち上げ,カートの電源(カートボタン)を入れ,ゲームの画面に表示されるQRコードをカートのカメラで読み取るとペアリング完了だ。一度登録すれば,接続を切ったあとに再起動しても,登録済みのカートが自動的につながる。
ペアリングが終わると,Switchの画面にカートのカメラからの映像が! 想像していたより鮮明な画像に驚かされたが,それ以上に自分のいる空間がゲームになっているという点がなにより嬉しい気分にしてくれた。
CMや紹介ムービーでは携帯モードで遊んでいるシーンが多いが,もちろんTVモードとテーブルモードにもしっかり対応している。TVモードの画質も良好で,カート自体は1つのSwitchで1台しか操作できないが,家族や友人と大画面のテレビでレースを観戦して楽しむこともできそうだ。
「運転になれてドライバーズライセンスをとりましょう!」というジュゲムの指示に従い,試運転という形で基本の操作方法を学ぶ。カートの操作は慣れ親しんだマリオカートそのもので,普通にゲーム画面ばかりを眺めてプレイし「あっ,そうだった。実際にカートが走ってその風景が映し出されているんだった」と思い出して足元を走るカートを見る……といった感じで,自然にすんなりと受け入れられた。
基本操作を覚えたらサーキット製作開始だ。カートを走らせ,好きに並べた4つのゲートを1〜4の順にくぐってつなげると,そのルートがそのままサーキットとなる。
「皆が仕事をしている編集部を走らせたらさぞ楽しかろう」と思ったが,映せないものや映ってはいけないものがたくさんあるためこれは断念。箱の開封やカートの写真撮影などを行った会議室でサーキットを作ることにした。
持参したハテナブロックのクッションのほか,マリオやクッパJr.など自宅にいたマリオシリーズのぬいぐるみたちを並べてみたものの,やはり会議室は会議室。家具や文房具,本やおもちゃ,楽器などいろいろある家とは違い,部屋には“映える絵”が作れそうなものがあまりない。あるのはイスばかりである。
「……んっ? イス? 同じ形のものがたくさんあるし,これでトンネルを作ったら面白いのでは?」そう閃いて,さっそく軽くRを描くようにイスを並べてその入り口に2番目のゲートを配置。そこからは,「その先にある植木の手前でカーブさせてみよう」「机の下に進むようにしたら視点的にも楽しいかも」という風に,いろいろアイデアが浮かんできた。
本作の推奨環境は「6帖(3m×3.5m)以上の段差のないスペース」となっており,最初にカートやゲートの大きさを見た際は「もっと広くないと遊べないんじゃ……」と思ったが,実際にサーキットを作ってみると,ゲートの並べ方やルートの描き方次第でコンパクトに収められそうだと感じた。
サーキットができると,クッパJr.とクッパ7人衆が乱入。ロイ,モートン,レミー,そしてクッパJr.が勝負を挑んできた。自身が製作したサーキットで初のレースだ。足元を走り抜けるカートを眺めつつゲーム画面を見ると,自身が操作するマリオがクッパJr.たちとデッドヒートを繰り広げている……実際には見えないが,自分の足元でこれが行われていると想像すると熱いものがある。
ゲーム画面で見ると,実際の速度よりもかなりスピード感があってかなりの迫力だ。スーパーキノコを使ってダッシュしたときや,バナナを踏んでカートが止まったときなど,ゲームで起きたことがすぐに自然な形でカートの動きに反映されることにも驚かされた。カートがイスの脚や壁といった実際の障害物にぶつかったときはゲーム内のマリオがリアクションを取るなど,カートの動きとゲームはかなり細かいところまで連動しているようだ。
初のレースは3位。うぐぐ,自分で作ったサーキットなのに……悔しい。張り切りすぎてしまい,初めて走るにしては複雑できついカーブがある難しいサーキットを作ってしまったのが敗因だ。最初に作るサーキットはシンプルなものにすることをオススメしたい。
また,机の脚やイスの脚と床が同系色で見えにくかったため,トンネルに使ったイスや机の下をくぐる際に何度もぶつかってしまったのも順位を落とす結果になった。コースのラインや相手のマシンとかぶるとさらに見えにくくなるので,サーキットを作る際は見やすい色のものを使うと遊びやすくなるだろう。
レースを終えると,レース中に集めたコインの報酬として新しいマリオの衣装やコンストラクション(カートのパーツ),カートがもらえた。これらによってカート自体の性能が変わることはないが,個性的なデザインが揃っており,カスタマイズも十分に楽しめそうだ。
ほかにもサーキットの種類やコース上の“シカケ”,BGMといったレースのカスタム要素も充実しているので,“自室のサーキットの作り方+ゲーム内設定”の組み合わせ次第で遊び方もどんどん広がりそうだ。
ゲートの装飾もさまざまで,中にはドッスンやパックンフラワーといった仕掛けがあるものも(※ゲーム画面は公式画像) |
ミラーモードを設定すれば,見慣れた自室の風景が反転。新鮮な気持ちでレースが楽しめるだろう(※ゲーム画面は公式画像) |
本作は屋内専用で,公式サイトにはカートに絡まる恐れのある毛の長いカーペットやじゅうたんがある家やペットのいる家に向けた注意がある。気になった人はこちらをチェックし,購入を検討してみるといいだろう。
「マリオカート ライブ ホームサーキット」公式サイト
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