プレイレポート
「PSO2:NGS」クローズドβテストプレイレポート。システムを一新した完全新作に期待が高まる
本作は,「ファンタシースターオンライン2」(PC / PS4 / Switch,以下 PSO2)の新作にあたるオンラインRPGで,「PSO2」のキャラクターデータの外見のほか,武器やユニット,衣装,そしてロビーアクションなどを共有できる。
ただ,レベルは共有せず,装備の性能も調整されるので,本作からの新規プレイヤーであっても,「PSO2」のプレイヤーとほぼ同じスタートラインから始められる。
基本的なシステムは「PSO2」に近いが,戦闘や採集を楽しむエリアはオープンフィールド化されており,その広大な世界を疾走するための“フォトンダッシュ”や,高低差の移動に役立つ“グライド”といった新要素も追加されている。
また,プレイヤーが選べるクラスは,ファイターやレンジャー,フォースといったお馴染みのものだが,攻撃方法やスキルなどは名称を継承しつつも,別物と言える仕様になっており,「PSO2」とは,まったく違った感覚の戦闘を楽しめる。
今回のクローズドβテストは,「PSO2」のプレイヤーを対象に参加の募集をかけ,約5万人の当選者が,同作とのデータを共有(テスト時はテストサーバーへコピー)する形で実施された。
4Gamer編集部では,「PSO2」をベータから遊び続けている筆者が参加してきたので,そのプレイで感じたことを紹介していこう。
種族と性別を超えたキャラクタークリエイトが可能に。調整可能箇所もアップ
先にも述べたが,本作は「PSO2」のアカウントをそのまま使用できる。使用できるキャラクターも共有でき,エステで変更した外見のほか,入手済みの衣装や髪型,アクセサリーも「PSO2:NGS」側で使用可能だ。
ただ,過去に「PSO2」で入手し,本作で“『PSO2』”としてカテゴライズされる衣装やアクセサリーなどは,新規追加される“『PSO2:NGS』”カテゴリのアイテムに比べて,若干グラフィックスの質が落ちる印象だ。グラフィックスエンジンの更新で,現在の「PSO2」より綺麗にはなっているが,髪質などは比較してみると違いが目立つ。
CBT版「PSO2:NGS」 |
CBT版「PSO2:NGS」内の「PSO2」 |
設定1:最低 |
設定3:中 |
設定6:ウルトラ |
なお,“『PSO2:NGS』”カテゴリの顔バリエーションや髪型は,「PSO2」側でも新たなタイプとして使用できる。本作のサービス開始か,「PSO2」のグラフィックスエンジン更新のタイミングで,追加要素の“瞳のサイズ”“瞳の左右位置”“黒目の位置”“歯・舌の選択”“舌の調整”なども利用可能になると思われるので,楽しみに待ちたいところ。
ちなみに,すでに発表されているが,種族と性別によるキャラクタークリエイトや衣装,パーツの選択制限がなくなっている。種族自体は残っているが,エステでも変更できる体形タイプによって,例えばヒューマンであってもパーツの装備が可能になる。
走りや歩き,ダッシュ,フォトングライド,泳ぎなどのモーションも変更できる。今回のテストでは種類が少なかったが,ロビーアクションのように,スクラッチなどで登場する予感がする |
美しく,そして広大なオープンフィールドと化した「PSO2:NGS」の世界
街の機能を持つマザーシップを拠点に,1〜12人で参加できるクエストを受注して探索や戦闘を楽しむMORPGの「PSO2」だが,本作は,そのプレイ方法とフィールドのデザインが大きく変化している。
拠点となる都市で,ロビーの役割を持つセントラルシティには,数百人のプレイヤーが集まることが可能。クローズドβテストでは,そこからシームレスで“中央エアリオ”と呼ばれるエリアに移動することができた。
要は,通常クエスト受注するといった概念がなく,広大な世界で自由に戦闘や採取を楽しめる形になっているのだ。
北には“北エアリオ”,東には“マグナス山”といったエリアが存在し,そこに移動する際も,もちろんシームレス。エリア間の境目に近づくことで表示される壁状のエフェクトがなければ,その切り替わりを感じることはない。
ちなみに,マップ上で水色の文字で表示されるこのエリアは,本作で「セクション」と呼ばれるのだが,1つのブロックに,同じ場所のセクションが複数存在する。要は,同じ地形の“北エアリオ01”や“北エアリオ02”“北エアリオ03”(実際は数字ではない)が存在し,そこに入った際には,自動的にいずれかのセクションに振り分けられるのだ。
「PSO2」ではなかった仕組みだが,セクションを移動するたびに探索系のクエストが自動的に発生していると思えば少し分かりやすいかもしれない。例えばだが,マグナス山に入ると,すでに誰かが遊んでいる「マグナス山探索」にマッチングされるといった具合だ。
セクションは2種類あり,エネミーが少なく素材集めに便利な探索セクションは32人,多くのエネミーが出現する戦闘セクションには8人のプレイヤーが入れる。この人数を超えると,新たなルームマッチングが行われるようだ |
実はこのセクションの仕組み,移動時にマッチングを感じさせることがなく,プレイ終盤までまったく気が付かなかった。遠隔地への移動にも使えるリューカーデバイスに,他プレイヤーの検索機能があり,そこに選択地域として複数の“北エアリオ”が存在したので疑問に思っていたのだが,その後,メーカーからもらった資料で「なるほど」と思った次第である。
なお,セクションでは,時間経過でポップする鉱石や果物などの採取,宝箱からのアイテム入手が行えるが,ブロックやセクションの移動を活用することで,効率よく収集が可能になりそうだ。
各セクションには,惑星の原生種と思われる生き物や,敵であるドールズなどが徘徊しており,好きなタイミングで戦いを挑める。ほかのプレイヤーが戦っている敵を攻撃することも可能で,倒した後には,経験値やアイテムを手に入れることが可能だ。
この辺りは,「PSO2」のマルチパーティーエリアに近い感じで,エマージェンシートライアルやPSEバーストも同じように発生する。
なお,緊急クエストは「PSO2」と同じように,決められた時間に発生するようだ。受注は,指定されたセクションにて行う形で,今回のテストでは,北エアリオのアルト・ラニ高原を舞台にした「統制型ドール討伐戦」が数回プレイできた。
受注条件もあり,この緊急クエストでは,戦闘力が950以上あるキャラクターのみ参加が可能。この戦闘力は,レベルや装備によって決まってくる。
「統制型ドール討伐戦」は8人まで参加可能。討伐に成功すると,通常のエネミーよりレアな装備をドロップした |
ジャストアタックが削除された戦闘と,広大なセクションの移動に便利な各種アクション
本作でプレイできるクラスだが,クローズドβテストでは,ハンター,レンジャー,フォースと,ファイター,ガンナー,テクターの計6種が使用できた。
通常攻撃と武器アクション,それに武器に紐づいたフォトンアーツ(PA)が使用できるのは「PSO2」と同じだが,挙動などが一新されており,全体的にスピード感も増している。
PAは,各クラスとも4〜6種類をはじめから習得していた。チャージが可能なものが多く,チャージがありとなしでは威力や挙動が変化する。
先に触れたフォトンダッシュやグライドも戦闘時に活用できる。そのまま攻撃に繋ぐこともできるので,素早い敵や,高い場所にいる相手と戦うときに重宝しそうであった。
なお,フォトンダッシュとグライドは,広大なフィールドと,高低差のある地形を持つ本作では,必須ともいえるアクションだろう。
クローズドβテストでは,都市の住人などから受けられるタスク(「PSO2」でいうクライアントオーダー)や,武器やユニットの強化なども体験できた。
タスク達成までのガイド表示や,強化上限開放や特殊能力付与の方法が変更されるなど,同作からさらに遊びやすくなっているようなので,正式サービスへの期待が高まる。
現在,「PSO2」未プレイ者も応募対象にした第2回クローズドβテストの参加者募集が行われている。もちろん,そのテストにも参加する予定なので,次回は,装備品の強化やクラスのスキル,採取や食事などについて紹介していきたいと思う。
4Gamer読者枠は2000人分。「PSO2:NGS」,第2回クローズドβテストの参加者募集が本日スタート。「PSO2」を未プレイでも応募が可能
セガは本日,2021年にサービス開始を予定している「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」の第2回クローズドβテストの参加者募集を開始した。動作環境を満たしたPCを所持している人が対象で,応募締切りは2021年3月1日だ。
「画像は『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』クローズドβテストにおいて撮影された実機画像です。
開発中のため、正式版とは異なる内容であり、今後改良される可能性があります。」
「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」公式サイト
- 関連タイトル:
PSO2 ニュージェネシス ver.2
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