「Pokémon UNITE」のエーフィは，高い火力と優秀なユナイトわざで試合の流れを掴めるアタック型ポケモン

　ポケモンは2022年5月16日，チーム戦略バトルゲーム「Pokémon UNITE」（Switch/iOS/Android）にて，新ポケモン「エーフィ」を実装した。
　エーフィといえばイーブイの進化系，いわゆる“ブイズ”の中の1匹だが，ニンフィアに続いて2匹目のブイズの実装となった。
　エーフィは遠距離からダメージの高い攻撃が可能で，エスパータイプのわざを使って戦うポケモンだ。ここまで聞くと，Pokémon UNITEのトレーナーとしてはサーナイトを思い浮かべる人も多いだろうが，エーフィはサーナイトと比べると操作が簡単で，強力な自衛能力を持っているという特徴がある。その性能を詳しく見ていこう。

価格は575ジェム。現在開催中のイベントでミッションをたくさんこなすと無料で入手できるほか，イベントが終了する6月13日以降はエオスコインでも購入可能になる

エーフィのホロウェア“エオスざスタイル”も同時実装。着物を身にまとった華やかなホロウェアだ

　エーフィはアタック型・遠隔タイプのポケモンで，特攻を上げることでダメージが上がっていく。難易度は初心者向けとなっているが，わざの派生先によって変わってくる印象だ。
　試合開始時はイーブイから始まり，レベル4でエーフィに進化する。レベル4でメインのダメージ源となるわざを習得できるので，早い段階から積極的に戦っていけるのが強みだ。どのルートへも行ける器用なポケモンだが，レベル8という早いタイミングでユナイトわざを獲得できる関係上，上下ルートの適性が高いだろう。

　また，エーフィとニンフィアが同じチームにいると，イーブイが2匹いて見分けが付かなくなるのではと思う人もいるかもしれない。その対策として，イーブイは今回のアップデートにより，レベルの枠が進化先をモチーフにしたもので装飾されるようになった。また，イーブイは性別によって尻尾のデザインが違い，エーフィのイーブイはメス，ニンフィアのイーブイはオスの尻尾になっている。

アタック型，遠隔，特攻のポケモン

試合ではイーブイから始まり，レベル4でエーフィに進化する

左がエーフィのイーブイ，右がニンフィアのイーブイ。よく見るとエーフィのイーブイの尻尾にはハートマークがある

　まずはとくせいを見ていこう。進化前のイーブイと進化後のエーフィでとくせいが違い，イーブイは「きけんよち」，進化すると「マジックミラー」のとくせいに変化する。
　きけんよちの効果は，相手から妨害効果を受けそうになるとそれを回避し，少しの間妨害されなくなるというものだ。アタック型のポケモンは耐久力のなさゆえ，妨害効果を一度受けてしまうとそのままKOされてしまうことが多々あるので，それを防げる強力なとくせいと言えるだろう。進化してマジックミラーになると，妨害を仕掛けてきた相手のポケモンにダメージと移動速度低下を追加で与える効果も付く。
　ただし，このとくせいの待ち時間は約45秒で，非常に長く設定されている。また，移動速度低下のような，状況によってはそれほど回避する必要がない妨害効果を受けても自動で発動してしまうのが痛いところだ。
　エーフィはとくせいが発動可能な状態になると，紫色のバリアをまとうので，戦闘前や戦闘中はチェックしておこう。


　また，エーフィは少し特殊な強化攻撃を持つ。エーフィの強化攻撃は時間ごとに発動するものになっており，HPバーの下にあるゲージが溜まると，次の通常攻撃が強化攻撃になる。そのため，通常攻撃を繰り返しても次の強化攻撃が早まるといったことがない。
　その特殊な仕様から，多くのポケモンは戦闘前に下準備をしないと，戦闘開始に合わせて強化攻撃を出すことができないが，エーフィは戦闘の最初に強化攻撃をすぐに出せる。

強化攻撃は方向指定わざのような判定になるので，かわされることもある。特に逃げている相手に最大射程で攻撃するとほぼ当たらないので注意だ

　イーブイが最初に覚えるわざは「スピードスター」と「なきごえ」だ。どちらも射程が長く，それなりにダメージを与えられるシンプルなわざだ。スピードスターは指定の位置に5つの星を飛ばして，当たった相手にダメージを与える。なきごえは指定方向に声を飛ばし，当たった相手にダメージと移動速度低下を与える。
　スピードスターは範囲が狭く当てづらいが，射程が長く，すべての星を当てたときのダメージがかなり高い。なきごえと合わせると，序盤における相手とのラストヒットの取り合いはかなり得意だ。

スピードスターは位置指定のわざだが，飛んでいく途中の星にもダメージの判定がある。奥にいるポケモンを狙うと，手前のポケモンも巻き込めるので覚えておこう

イーブイは通常攻撃とすべてのわざの射程が同じで，一度間合いを覚えてしまえば射程ギリギリで戦えるようになる

　レベル4になるとイーブイがエーフィに進化し，スピードスターを「サイコショック」か「アシストパワー」に派生できる。
　サイコショックは，スピードスターとほとんど同じ仕様だが，飛ばす物体が念波に変わり，妨害効果を与える効果が追加されている。妨害効果は念波を当てた数で変化し，1つでも当たれば移動速度を低下させ，すべて当てると相手を行動できない状態にする。
　スピードスターと同様，少し当てづらさはあるものの，すべてを当てたときのダメージが高く爆発力がある。サイコショックの念波は相手を貫通するので，狭い通路で集団戦などが起きると活躍しやすい。
　当てづらいと思ったら，スキルの狙う位置を調整して，相手の移動方向の少し前に置くようにイメージするといいだろう。

すべて当てればディフェンス型のポケモンもみるみる削れる。うまく使いこなしたいものだ

　もう1つの派生であるアシストパワーは，サイコパワーを放ち範囲内の相手ポケモンをランダムに攻撃するわざだ。サイコパワーは最大5個まで溜めておくことができ，一定時間が経過するか，強化攻撃を相手ポケモンに当てると溜まっていく。当たった相手は移動速度が下がり，エーフィは移動速度が上がる。
　確実に当たるわざなので，相手のポケモンが近いときに使っておけば簡単にダメージが出せる。集団戦でも安全な立ち回りがしやすくなるので，相手にスピード型やバランス型のようなエーフィにとって苦手な相手が多く，集団戦の立ち回りが難しいときなどに真価を発揮する。

相手には移動速度低下を与え，自分は加速するので，追撃や逃走で活躍する

　レベル6になるとなきごえを「サイケこうせん」か「みらいよち」に派生できる。
　サイケこうせんは指定方向に光線を放ち，相手に当たった場所から後ろに拡散して，範囲内の相手にダメージを与えるという少し特殊なわざだ。最初に光線に当たったポケモンの最大HPが高いほどダメージが増加する。そのうえ，最初に当たった相手の移動速度が低下している状態であったり，行動できない状態だったりすると，拡散を受けた相手も同様の効果を受ける。
　光線のダメージが相手の最大HPに依存するので，HPの高いディフェンス型のポケモンに対して使い，後ろにいる相手に拡散させるのが効果的な使い方だろう。ただ，そういった状況はなかなかないので，相手の型などはあまり意識せずに，多くの相手に拡散を命中させることを第一に考えるといいと思う。サイコショックをすべて当てることなどで付与できる「行動できない状態」の相手に当てれば，より性能を引き出せる。

直接相手に当てるより，拡散の方が当てやすい状況も多い。どこを狙うかが重要だ

　みらいよちは範囲内の相手をロックオンし，数秒後にロックオンしたポケモンを中心にダメージを与える必中のわざだ。このダメージは相手のポケモンの残りHPが低いほど増加する。ロックオン中は，エーフィが使用するわざがロックオンした相手のポケモンを優先的に攻撃するようになり，ダメージを与えるたびにみらいよちの待ち時間が短くなる。
　相手チームのポケモンをロックオンして，ロックオン中にそのポケモンがKOされると，エーフィの「サイコショック」または「アシストパワー」の待ち時間が解消され，1回だけパワーアップする。
　効果は多いが，使い方はとてもシンプルで，ほかのわざを使う前に使っておけばいい。特に，アシストパワーはそのまま使うと攻撃がランダムな対象に飛んでいくが，みらいよちでロックオンすることで1匹に攻撃を集中できる。ロックオン中のKOによるわざのパワーアップが強力なので，相手のHPが低いときは狙っていこう。

逃げていく相手にみらいよちを付けて，数秒後にKO。対象の残りHPが低いと，みらいよちだけでもかなりのダメージが出る

　エーフィがレベル8になると，ユナイトわざの「サイコソラール」を覚える。サイコソラールは範囲内の相手をサイコパワーでふきとばして宙づりにし，一定時間後にダメージを与えてつきとばすわざだ。
　みらいよちとは打って変わって，効果がとても分かりやすく，シンプルに強い。ダメージこそ特攻アタック型ポケモンの中ではかなり控えめだが，範囲が広く，行動妨害の効果も長い。レベル8で覚えるのもポイントで，最初のカジリガメが出現するタイミングで使えることが多いのが心強い。　

行動妨害が強力で，範囲も広い。ダメージはそれほど高くないので，味方との連携が重要になる

　エーフィは序盤から試合の流れを作りやすく，わざの派生によって戦闘スタイルを選べるポケモンだ。レベル4になったら，相手が攻撃している野生ポケモンのとどめを奪って成長を阻むように立ち回り，カジリガメ前やロトム前で集団戦を起こしてチームの有利を拾っていくのが理想のシナリオだろう。

　ただし，弱点もちゃんとあり，わざをサイコショックに派生した場合は，この命中精度に依存する部分が強く，避けられると何もできなくなる。ゲンガーやアブソル，ルカリオといった動きの速い相手はもちろん，ムーブわざを多く持つポケモンは基本的に苦手だ。
　対してアシストパワーは，単純なダメージ不足に陥りがちで，失速してしまうと集団戦がユナイトわざのサイコソラール頼みになる。とはいえ，活躍できたときのリターンも大きいので，弱点があるのは仕方がないところだ。
　メインダメージ源であるサイコショックとアシストパワー以外にも，サイコショックを当ててからサイケこうせんで全体に行動妨害を付与するコンボや，みらいよちからの連続KOなど，面白い動きができる。現在開催中のイベントでミッションをこなせば無料でライセンスが手に入るので，ぜひエーフィを使ってみよう。

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