プレイレポート
「Pokémon UNITE」のギルガルドは,相手の動きを読むことが必須のバランス型ポケモン
ギルガルドは剣と盾を使うわざを1つずつ持っており,剣のわざ使うと攻撃性能の高いブレードフォルムに,盾のわざを使うと防御性能の高いシールドフォルムに変化する。
「攻撃も防御もできる」というのは聞こえがいいが,1対1でも集団戦でも,ブレードフォルムの状態で相手の主要な攻撃を受けてしまうとあっさり倒されてしまうし,シールドフォルムのままでいると与ダメージが足りなくなる。難度は高いが,相手の動きに合わせた戦闘をすることで真価を発揮するポケモンだ。
今回は,そんなギルガルドの性能を詳しく見ていこう。
ギルガルドはバランス型,近接,攻撃のポケモンで,攻撃を上げるとわざや通常攻撃のダメージが上がっていく。難易度は上級者向けとなっているが,ギルガルドを使いこなすうえでは相手となるポケモンの理解も必要なので,上級者向けの中でも特に使いこなすのが難しいポケモンだと感じた。
試合ではヒトツキから始まり,レベル5でニダンギル,レベル7でギルガルドに進化する。ギルガルドになるまではシールドフォルムがなく,とても打たれ弱いポケモンなので,できれば中央レーンに行って重要な戦闘が起こる前にレベル7まで上げておきたい。
まずはとくせいから見ていこう。ヒトツキとニダンギルのとくせいは「ノーガード」で,受けるダメージと与えるダメージが増加するというシンプルなものだ。
そしてギルガルドのとくせいは「バトルスイッチ」で,斬るわざでブレードフォルムに,盾を使うわざでシールドフォルムに変化する。ブレードフォルムでは攻撃と移動速度,通常攻撃の速度が上がり,シールドフォルムでは防御と特防が上がる。
効果はシンプルなので,相手がわざを撃ってくるタイミングでシールドフォルムになるわざを使い,相手のわざがなくなったタイミングでブレードフォルムになればいいのだが,言うは易く行うは難し。最初のころはよく分からないまま倒されてしまうと思うので,「どのタイミングで大ダメージを受けて倒されてしまったか」を考え,次の戦闘でいつシールドフォルムになるかをシミュレーションするといいだろう。
また,簡単なところでは,長距離移動時は速度が高いブレードフォルムに切り替えることを意識しておきたい。
強化通常攻撃についても見ていこう。ギルガルドは通常攻撃を連続で出すことでは通常攻撃が強化されず,自身が強化カウンタを所持していると強化通常攻撃になる。強化カウンタはわざの効果で手に入り,最大4個まで溜めておける。
ブレードフォルムではダメージが増加し,相手を貫くように素早く移動する通常攻撃になる。シールドフォルムでは相手のポケモンにぶつかって,行動不能にしつつ,自身のHPが回復する。
この強化カウンタは時間で消えることがなく,野生ポケモン相手にわざを使っても溜められる。そのため,野生ポケモンで強化カウンタを4つ溜めてから重要な戦闘に臨むといったことも可能だ。
ヒトツキが最初に覚えるわざは「かげうち」と「てっぺき」だ。
かげうちは指定方向に移動しながら攻撃するわざで,当たると強化カウンタが1個溜まる。かげうちから強化通常攻撃を出すと瞬間的に大きなダメージを出せるので,野生ポケモンの取り合いになったときは意識しておこう。
てっぺきは次の相手の攻撃を1度だけ防いで,防いだタイミングで強化カウンタが1個手に入る。できれば相手のわざに合わせて使っていきたいが,使ったタイミングから待ち時間に入るので,戦闘に入る前に使っておくのもいいだろう。
レベル5になるとヒトツキがニダンギルに進化し,かげうちを「せいなるつるぎ」か「シャドークロー」に派生できる。
せいなるつるぎは指定した方向に三角形のゾーンを作り,その範囲内の相手を攻撃するわざだ。当たった相手の数に応じて強化カウンタが溜まるので,できるだけ多くの相手に当てることが望ましいが,ブレードフォルムの状態で多くの攻撃を受けてしまわないように気をつけよう。
また,三角形のゾーンへの攻撃のあと,もう一度斬りつける攻撃の判定があり,この斬りつけが命中するとその相手の防御の一部を無視してダメージを与えられる。ディフェンス型のポケモンなどを相手にするときは,防御低下をしっかり当ててから戦おう。
もう1つの派生のシャドークローは,前に進みながら3回斬りつける技だ。最後の1回にはふきとばしもあり,待ち時間も短いので使い勝手がいい。
ただ,せいなるつるぎと比べて移動距離が短く,強化カウンタも1つしか溜まらないので,その性能差を埋めるためにも,どんどん使っていくのがいいだろう。逃走性能は低いので,逃げているときはシャドークローで壁を越えるなどの工夫をしたい。
レベル7になると,ニダンギルがギルガルドに進化し,てっぺきを「ワイドガード」か「アイアンヘッド」に派生できる。
ワイドガードは前方に盾を張り,前方の相手のポケモンをつきとばしてシールド効果と強化カウンタを1つ獲得するわざだ。盾を張っている間に相手のポケモンに攻撃されることでも強化カウンタが溜まり,複数の相手に攻撃されれればさらに溜まる。なお,盾を張っている間は移動ができない。
待ち時間が長いため気軽には使えないが,効果が強力で刺さる場面ではとても刺さる。せいなるつるぎなどの待ち時間が長いわざのあとにワイドガードを使い,時間を稼ぐといった使い方もいいだろう。
つきとばしも含めて,カビゴンの「とおせんぼう」に似たわざだが,ワイドガードは使用後にその場から動けないという制約がある。アグレッシブに攻めたいときにこのわざを使ってしまうと相手に逃げられてしまうので,戦闘が始まって相手のわざが飛んできたときに使いたい。なお,再使用でキャンセルできるので,もし相手が逃げていったときは解除して追いかけよう。
アイアンヘッドはてっぺきを強化したような性能で,前方に突っ込んで攻撃しながら,相手の攻撃を一度防ぐシールドを獲得できる。強化カウンタは相手を攻撃したときと,攻撃を防いだときに1つずつ溜まり,最大で2個溜められる。
待ち時間がワイドガードより少し短く,移動しながら攻撃できるわざなので,ワイドガードと比べてタイミングに気を使う必要がない。また,移動距離は短いものの壁を越えることができるので,覚えておくと緊急時の逃走で使えそうだ。
ギルガルドがレベル9になると,ユナイトわざの「とどめのひとふり」を覚えることができる。指定方向に攻撃して当たった相手に大ダメージを与えるシンプルなわざで,相手のポケモンのHPが低いほどダメージが増加する。このわざで相手を倒すと,1体につき2個の強化カウンタが溜まる。
その名の通りとどめを刺しやすいわざだが,範囲が狭いため避けられることも多かった。ユナイトわざのなかでは待ち時間が短いので,おたすけバリアの効果やユナイトわざを使ったあとのステータス上昇のために使ってしまうのもいいだろう。
注意点として,とどめのひとふりもブレードフォルムに変わるトリガーになってしまうので,集団に突っ込んでから使おうとすると,おたすけバリアを持っていてもあっさり倒されてしまうことがある。集中攻撃されるような状況であれば,一度シールドフォルムで耐えて,そのあとにとどめのひとふりを使うといった工夫をしよう。
ギルガルドはかなり高難度なポケモンで,フォルム切り替えをうまく使えるかどうかで活躍が決まる。
わざ選択はせいなるつるぎ/ワイドガード,シャドークロー/アイアンヘッドの組み合わせがいいだろう。前者は相手の動きに合わせてワイドガードを展開し,しぶとく戦っていこう。後者はシャドークローを待ち時間が上がるたびに使い,積極的に攻めるといい。
ギルガルドは1対1でも集団戦でも,ブレードフォルムで相手の主要な攻撃を受けてしまうと負けるので,戦闘が始まる直前にどのタイミングでシールドフォルムに切り替えるのかを考えておこう。こちらから攻めるときであれば,せいなるつるぎやシャドークローで相手に接近したらすぐ切り替えるか,1度強化攻撃を使ってから切り替えるか,相手のわざに反応して切り替えるか,ということを先に考えておくと動きやすくなる。
まとめとして,ギルガルドは使いこなすのがとても難しいポケモンで,バランス型ではあるが耐久能力はほとんどなく,うまくフォルムを切り替えないと何もできずに倒されてしまう。ただ,相手の動きを読み,うまくシールドを合わせるという,ある種の心理戦を制したときは,ほかのポケモンにはないギルガルドだけの楽しみを感じられた。全ポケモンのわざをある程度把握できて,わざの回避なども意識し始めたトレーナーであれば,ギルガルドは使うのが楽しいポケモンになるはずだ。
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