プレイレポート
「Pokémon UNITE」のオーロットは,相手を妨害しながら回復する,しぶといディフェンス型ポケモン
オーロットは,相手を妨害するわざを豊富に持ち,とくせいやわざによる回復によってしぶとく戦うポケモンだ。最近のディフェンス型ポケモンは自身でダメージが出せるタイプが多かったが,オーロットは妨害に特化しているので,味方への依存度が少し高い。
さっそくその性能と使用感を詳しく見ていこう。
オーロットはディフェンス,近接型のポケモンで,攻撃を上げることで与えるダメージが伸びていく。難易度は中級者向けとなっているが,それほど複雑なわざもないので,使いこなすのはさほど難しくない。
試合ではボクレーから始まり,レベル5でオーロットに進化する。1度で進化が終わるポケモンの成長としては,早くもなく遅くもないといったところだ。野生のポケモンを倒す速度は遅いので,向かうルートは上下のどちらかになってくるだろう。
まずはとくせいから見ていこう。オーロットのとくせいは「しぜんかいふく」で,HPが少なくなると徐々に回復させ,わざの待ち時間が短くなる。また,わざを当てるとこのとくせいの待ち時間が短くなる。
HPの回復量が非常に大きいせいか,待ち時間が長く,1回の戦闘で2回使うことはほぼ不可能だ。一度に回復するわけではないので,瞬間的なダメージを与えられるのも苦手となる。
発動条件が近い「きあいのハチマキ」と合わせれば,HPが低い状態から爆発的な回復ができるので,戦闘においてはユナイトわざの有無と同じぐらい重要に感じた。大事な戦闘の前には,できるだけわざを使って待ち時間を解消しておこう。
ボクレーが最初に覚えるわざは「おにび」と「えだづき」だ。
おにびは指定方向に3つの炎を放って攻撃する。当たった相手にダメージを与えて,少しのあいだやけど状態にできる。それほど射程は長くないが,近接型のボクレーにとっては貴重な遠距離攻撃だ。3つの炎はそれぞれに判定があり,相手に接近した状態で使うと,大きなダメージを与えられる。やけど効果のおかげで相手のゴールを防ぎやすいのも特徴で,「もうこうダンベル」などのもちものを持って,ゴール回数を稼ごうとしている相手に有効だ。
えだづきは移動しながら攻撃するわざで,当たった相手にはダメージと移動速度低下を与える。ダメージをそれなりに与えられるので,野生のポケモンのとどめを狙うときにおにびと合わせて使ってもいい。
おにびは拡散して飛んでいく。すべて当てられる距離で使えば大きなダメージが出せる |
えだづきは指定方向に移動しながら攻撃するわざ。ものすごくシンプル |
レベル5になるとボクレーがオーロットに進化し,おにびを「ウッドハンマー」か「のろい」に派生できる。
ウッドハンマーは扇状の範囲を攻撃するわざで,ダメージと短い行動不能効果を与えて,近くに引き寄せる。わざを使用すると,HPを消費する。また,この攻撃が命中するともう一度わざを使用でき,2回目は円形の範囲にダメージと行動不能効果を与える。この行動不能効果は,オーロットの体力が低いほど効果時間が長くなる。
当てれば2回使えるため,1つのわざで2回相手の行動を妨害できる。モーションは大きめなので,移動が速い敵に当てづらいのが難点だが,1回目を当てると相手を少し引き寄せるうえ,2回目は範囲が広いので当てやすい。したがって,1回目を当てることが重要になるので,相手が移動わざを使ったあとなどをしっかり狙おう。
もう1つの派生ののろいは,自身の周囲に継続的にダメージを与えて,移動速度を低下させるわざだ。ウッドハンマーと同じく,使用中は体力が消費される。ダメージを与え続けるか,ダメージを受けることでのろいの力が溜まっていき,力が最大になってから解放すると,周囲に大きなダメージを与えるとともに,もう1つのわざの待ち時間を0にする。
のろいは,妨害効果が強力なウッドハンマーと比べて,継続戦闘に比重を置いた性能だ。ただし,オーロットのHPが低くなるほど,移動速度の低下割合が大きくなるため,条件によっては非常に強力な妨害効果になる。
よくある状況としては,1対1をしにきた相手のポケモンと戦闘をして,HPが減ってきたところで味方が駆けつけてくる状況だ。相手は逃げようとするかもしれないが,HPが減っている状態でののろいは移動速度の低下がかなり強力で,「気付いたときにはもう遅い」というような状況が作れる。
欠点としては範囲が狭く,当てるつもりで使ったのに外れてしまうことが多いところが挙げられる。わざやバトルアイテムで相手が通常攻撃の範囲に入るぐらい接近してから使うと不発がなく,うまく活用できるだろう。
レベル7になると,えだづきを「ウッドホーン」か「いたみわけ」に派生できる。
ウッドホーンは移動と行動妨害を併せ持つわざで,突進しつつ相手をつきとばす。突進が相手のポケモンに命中すると,HPを回復する効果もついている。また,ウッドホーンを使ったあとの3回の通常攻撃が変化し,当たるたびにこのわざの待ち時間が短くなる。
機動力の高いオーロットを使いたい場合は,こちらのウッドホーンが選択肢になる。移動距離も長く,つきとばしによる行動妨害も強力で使い勝手がいい。ただレベル7で派生できるわざにしてはダメージが低いので,味方のダメージは必ず必要になるのが難点だ。
戦闘で使う場合の注意点としては,闇雲に使うと相手を逃してしまうことがあるので,壁に押し付けるように使うか,味方の方に引き寄せる使い方がいい。特に壁への押しつけは拘束時間が長く,味方が攻撃を合わせやすいため,どんな状況でも強力だ。ウッドホーンを使うときは狙っていこう。
いたみわけはかなり特殊なわざで,指定した相手のポケモンとつながりを作ることで,自身が受けたダメージの一部をその相手に与える。また,自身の残りHPの割合が相手より低いとき,HPを回復して,相手には継続ダメージを与えるという吸い取り効果がついてくる。相手との距離が離れすぎると,つながりが解除されてしまうが,使用時に少しのあいだ移動速度が上昇する。
こう書くと難解に思えるかもしれないが,簡単に言えば自身が受けるダメージを相手に与えるわざであり,そこに回復や移動速度上昇までついてくる。つながりで与えるダメージは受けたダメージの1割程度だが,ダメージを受けることが多いオーロットにとっては重要なダメージ源。また,HPの回復量が高く,少数戦や1対1で強力だ。
わざ選択として,大きく接近して1回目を確実に当てたいウッドハンマーとは相性がよくないので,のろいと組み合わせて使うのがいい。その場合,いたみわけの移動速度上昇を活かして接近し,のろいを当ててから力を解放,もう一度いたみわけを使うというのがいいだろう。
オーロットがレベル9になると,ユナイトわざの「闇森ダークガイスト」を覚える。広範囲の相手にダメージとふきとばし,移動速度低下を与えるわざで,このわざが命中した相手に対する味方の攻撃が1回だけ強化されるというサポート効果も持っている。さらに命中した相手の数に応じてシールドを獲得し,シールドが持続している間に受けるHP回復効果を高める。
ダメージはそれほど高くないので,ダメージ目的よりも時間稼ぎのふきとばしや味方のダメージ強化,回復効果の上昇などを目的に使っていくのがいいだろう。
戦闘が始まってすぐに使うよりは,HPを削られてピンチになったとき,しぜんかいふくと合わせて使うのが効果的だ。オーロットの持つ爆発的な回復力をさらに伸ばすことができ,瀕死から半分以上まで回復することもあるので,相手からすれば2体目のオーロットを倒すような気分になる。
オーロットは派手に敵を倒せるタイプではないものの,前線を張り,回復で相手の計算を狂わせつつ,豊富な妨害効果で戦闘を有利に進める,いかにもディフェンス型らしいポケモンだ。
わざ選択の部分としては,ウッドハンマー/ウッドホーン,のろい/いたみわけの組み合わせがおすすめ。前者は相手を1か所にまとめて行動妨害効果を与える集団戦が得意で,後者は正面からしぶとく戦闘をする,少数戦や1対1向けとなっている。使ってみた印象としては,のろい/いたみわけの組み合わせが面白く,オーロットの強みを最も活かせていると感じた。
集団戦では,集中攻撃されると自慢の回復力が発揮できずに倒されてしまうことがあったので,ダメージを受けすぎないように,突っ込みすぎない立ち回りが必要になる。何もできずに倒されないよう注意しよう。
総評として,オーロットは少々トリッキーなものの,しっかりとディフェンス型の仕事ができるポケモンという印象だ。味方を支えるようなディフェンス型を使いたいが,ほかの人と違う珍しい戦い方もしたいと思っているなら,オーロットを試してみよう。
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