プレイレポート
「Pokémon UNITE」のカイリューは,使い勝手のいいユナイトわざが強力な,大器晩成のバランス型ポケモン
使いやすいユナイトわざ「りゅうせいラッシュ」や強力なわざが揃っているが,操作が忙しいこともあり少し上級者向けのポケモンだという印象だ。その性能と使用感を詳しく見ていこう。
カイリューはバランス型で,遠隔型のポケモンだ。攻撃を伸ばすことで,通常攻撃とわざのダメージが上がっていく。
「ポケットモンスター」シリーズではドラゴンタイプは進化が遅い傾向にあるが,本作のカイリューもレベル8で進化と,遅めの部類になっている。最初から持っているわざの2つが方向指定でダメージを与えるわざであり,野生のポケモンにとどめの一撃を与える性能がそれなりに高いため,上下ルートでも使用感が悪くない。もちろん,中央でレベルを上げて,早めにカイリューに進化させるのもいい選択だ。
試合ではミニリュウから始まり,レベル5でハクリュウ,レベル8でカイリューに進化する。
さて,わざについて見ていく前に,カイリューの一風変わった強化攻撃の仕様を解説しよう。多くのポケモンと同様,通常攻撃の3回目が強化攻撃になる仕様は変わらないが,カイリューには水,電気,ほのおの3つのタイプの強化攻撃がある。水は自身のHPの回復,電気は相手に行動不能効果,ほのおは追加ダメージを与えるという効果だ。
このタイプは進化するたびに増えていき,ミニリュウでは水だけだが,ハクリュウでは水と電気,カイリューのときは水と電気とほのおの強化攻撃が出せるようになる。タイプは順番に出るようになっており,水→電気→ほのお→水……と繰り返される。
また,カイリューは強化攻撃をするたびにわざの待ち時間を短くする効果を持つ。強化攻撃を出し続けられる状況だと,わざがすぐに使用できるようになるため,カイリューを使うときは操作が忙しくなりがちだ。
ミニリュウが最初に覚えるわざは「たつまき」と「りゅうのいぶき」だ。
たつまきは指定方向にたつまきを発生させて,ダメージと移動速度低下を与える。
りゅうのいぶきは扇状に薙ぎ払うように攻撃するわざで,わざが相手のポケモンに命中すると,次の通常攻撃が強化攻撃になる。つまり,強化攻撃が出せるときにりゅうのいぶきを使うと,この効果が無駄になってしまうので,使用タイミングに気を付けたい。
どちらも遠距離から範囲ダメージを与えるわざなので,野生のポケモンの取り合いが発生したときは,温存しておくととどめの一撃を狙える。
レベル5になるとミニリュウがハクリュウに進化し,たつまきを「りゅうのまい」か「しんそく」に派生できる。
りゅうのまいは前方に移動するわざで,それ自体にダメージはないが,与えるダメージが増加し,移動速度と攻撃速度も上昇する。また,ダメージ増加の効果は3回まで重ねがけできるため,戦闘中もできるだけりゅうのまいを使って効果を切らさないようにしたいところだ。
動きに若干クセがあるものの,待ち時間が短いうえ単純な移動なので,使いやすいわざと言えるだろう。
もう1つの派生のしんそくは,指定した相手ポケモンに向かっていき,範囲内の相手ポケモンにダメージを与えてつきとばすわざだ。命中した相手ポケモンの移動速度が下がり,さらにカイリューが受けるダメージを下げるとくせい「マルチスケイル」の待ち時間を0にする効果もついている。
範囲攻撃なので相手がまとまっているときに強力なわざだが,発動するのに対象が必要なため,相手から逃げるのには使えない。つきとばしがついているのは強力だが,待ち時間も長く,りゅうのまいと比較すると使いどきを選ぶ。
しんそくを選ぶ場合は,HPや防御の上がるもちものを多く持たせて,継続的に戦い続けるディフェンス型のような立ち回りをするのがいいだろう。
レベル8になると,りゅうのいぶきを「はかいこうせん」か「げきりん」に派生できる。
はかいこうせんは相手のポケモンを指定し,少しの溜めのあとその方向に攻撃する。命中した相手ポケモンには,通常のダメージに加えて,相手のポケモンの最大HPのうち一定割合のダメージを与える。また,わざ使用後に,少しのあいだ行動できなくなる。
はかいこうせんは遠距離から大ダメージを与えられるので,これを覚えると,立ち回りがエースバーンやジュナイパーのようなアタッカーに近いものになる。また,相手ポケモンの最大HPに応じたダメージを与えるため,最大HPの高いサンダーやカジリガメといった野生のポケモンに対して効果が高い。
ただし,もう1つのわざ派生であるげきりんも強力なわざなので,好みの立ち回りを決めて,選択するといいだろう。
げきりんは,自身の周囲の相手にダメージを与えつつ,直近で繰り出した強化攻撃の付加効果をもう一度発生させる。また,げきりんを使用後,約5秒間は暴れ状態になり,通常攻撃がすべて強化攻撃かつ近接になる。この効果が終了後,少しのあいだ自身が行動できなくなる。
このわざはかなり特殊で,一定時間,カイリューを近接攻撃のポケモンに変化させる。使用時の強化攻撃の付加効果をもう一度発生させる効果は,たとえば,電気の強化攻撃を出したあとであれば,周囲の相手に行動不能効果を与えられる。
暴れ状態では驚異的なダメージが出せるが,効果終了後に行動ができなくなるのが致命的……と思いきや,暴れ状態が切れる前にもう一度げきりんを使えば,行動不能の効果を打ち消せる。強化攻撃のわざの待ち時間を短縮する効果によって,すぐに再使用できるので,使い忘れ以外で行動不能になることはほとんどなかった。
ただし,げきりんを使った直後にスタート地点に戻ろうとしたり,ゴールを入れようとすると,行動不能で止められてしまうことがあるので注意。筆者はスタート地点に戻ろうとして,何度もげきりんの効果で止められた。
そして,カイリューの顔とも言えるユナイトわざ「りゅうせいラッシュ」は,レベル9で覚える。着地の場所を指定後,カイリューは空高くに飛び上がり,隕石とともにその場所に突撃し,ダメージとふきとばし効果を与える。
りゅうせいラッシュは遠くに飛んで戦況を変えられるわざだが,すぐ近くを指定して使うのも強力だ。というのも,着地の場所が近ければ近いほど,ユナイトわざゲージの消費が少なくなるからだ。
ユナイトわざは使用すると自身のステータスが上昇するほか,おたすけバリアやエナジーアンプ等,もちものの効果のトリガーになる。回転率のいいユナイトわざはそれだけで強力なので,りゅうせいラッシュも同様に,できるだけゲージを消費せずに何度も使うのがオススメだ。
使用時の注意点として,このわざは射程がとても長いこともあって,狙いを定めずに使うと想定と違う場所に飛んでしまうことがある。乱戦時にはユナイトわざを雑に使ってしまいがちだが,オートの狙いに任せると戦闘とはまったく無関係の相手に飛んでしまうことも多いので,しっかりと操作して位置を指定しよう。
とくせいはミニリュウとハクリュウが「ふしぎなうろこ」,カイリューが「マルチスケイル」となっている。ふしぎなうろこは状態異常になったときに防御が上がる効果で,マルチスケイルは受けるダメージを少しのあいだ軽減する効果だ。
カイリューは序盤こそ目立った活躍ができないものの,レベル8でわざが揃うと相手を選ばず積極的に戦えるポケモンだ。広範囲移動わざであるりゅうせいラッシュで戦況を変えられ,戦闘力も高いため,自分でゲームを動かして勝利したいというトレーナーにおすすめできる。
しかしながら,カイリューを使いこなすには,重要な戦闘がどこで起きているかを見極める,強化攻撃やわざの管理をする,カメラ操作や地点指定をする,通常攻撃の合間にわざを挟む,などのPokémon UNITEにおける技能をマスターする必要がある。簡単なことではないが,それらを乗り越えてカイリューを使いこなせるようになれば,どんな状況にも適応できるトレーナーになれるだろう。
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(C)2021 Pokémon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.(C)2021 Tencent.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
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