プレイレポート
「Pokémon UNITE」のヨクバリスは,クセは強いが大ダメージを出せるディフェンス型ポケモン。ハロウィンイベントも開催中
ヨクバリスはディフェンス型のポケモンで,自身のわざで作り出すきのみで回復しながら戦う。きのみを蓄える習性があるヨクバリスだが,Pokémon UNITEではどういった使用感なのか,さっそく見ていこう。
ヨクバリスはディフェンス,近接型のポケモンだ。ヨクバリスはわざや特性の効果で,目の前にきのみを生成できるのだが,そのきのみを取りながら戦うことで,回復しつつわざを強化できる。その個性的な戦闘スタイルもあってか,難易度は一番上の上級者向けという扱いになっている。
試合では見た目の可愛らしいホシガリスから始まり,レベル5でヨクバリスに進化する。進化が遅いわけではないが,序盤はできることが少なく,上下レーンに行く場合はスムーズにレベル5になれるかどうかが重要になるポケモンだ。
最初に,ヨクバリスを使ううえで最も重要なきのみについて解説しておこう。
作り出したきのみは,拾うとHPを回復し,さらに最大5つまで蓄えられる。この蓄えたきのみはわざを使うときに消費され,わざの待ち時間を短くしたり,ダメージを強化してくれたりする。このこともあり,ヨクバリスを使ううえでは,きのみをちゃんと拾いながら戦うことが重要だ。
ただし,きのみはヨクバリス以外のポケモンも拾えるという点に注意しなくてはいけない。味方が拾った場合は味方のHPが回復するし,相手が拾った場合は相手のHPが回復する。そのため,きのみを出す場所も考えながら戦う必要がある。
きのみを蓄えているときは頬が膨らむようになっている |
わざを使ってきのみを大量に出すこともできる。相手に拾われないように気をつけよう |
ホシガリスが最初に覚えるわざは「たいあたり」と「まるくなる」だ。
たいあたりは指定方向に突進して,当たった相手にダメージと移動速度低下を与える。また,蓄えたきのみを消費することで,わざの待ち時間が少なくなる。逃げにも攻めにも使える万能なわざだ。
まるくなるを使用するとシールド効果を得て,ホシガリスの目の前にきのみを1つ落とす。このわざと,きのみのおかげでホシガリスは序盤でも耐久力が高く,わりと無茶なプレイをしても生き残れることが多かった。
レベル5になるとホシガリスがヨクバリスに進化して,まるくなるを「ほおばる」か「ほしがる」に派生できる。
ほおばるはまるくなるを強化したようなわざで,目の前に多くのきのみを生成する。わざの効果中はきのみが目に入ると移動速度が上昇するので,回復しつつ逃げることも可能だ。
ただし,ほおばるは目の前に大量のきのみを落とすので,相手のほうに使うと相手にきのみを拾われてHPを大きく回復されてしまう。また,まるくなるとは違い,わざ使用時にシールド効果を得られない点も注意しないといけない。倒される直前でほおばるを使うと,倒されたうえで相手にHPを回復されてしまうことがあるからだ。
もう1つの派生のほしがるは,ヨクバリスが向いている方向に自動的に走り出し,当たった相手のポケモンにダメージを与えてふきとばすわざだ。ほしがるの効果中は,立ち止まれなくなる。
走っている間はきのみが目の前に落ちてきて,きのみを食べるほどに移動速度が上昇する。効果中はもう1つの通常わざである「たいあたり」「ゲップ」「タネマシンガン」を使用でき,自身が受ける行動妨害効果を無効化する。
このほしがるの効果中は自動的に前に走るのだが,方向転換するときはドリフトのように慣性が働いて,すぐには曲がれない。クセが強く,狙った場所に攻撃するのが難しい。
レベル7になると,たいあたりを「タネマシンガン」か「ゲップ」に派生可能だ。
タネマシンガンは,わざを押し続けている間,指定方向に攻撃を行う。当たった相手にはダメージを与えて移動速度を下げる効果がある。きのみを溜め込んでいた場合,きのみを使って与えるダメージが上がる。また,このわざは移動しながら使用できる。
きのみを使って攻撃するわざだが,きのみを溜め込んでいなくても使用可能だ。総ダメージが高いのが特徴だが,範囲が狭く当て続けるのが難しいため,もう1つの派生であるゲップと比べると使いづらい部分が多い。
このわざを活かすなら,サンダーやカジリガメなど,大型の野生ポケモンを狙う動きが重要になってくるだろう。
ゲップは,前方の扇状の範囲を攻撃し,ダメージと移動速度低下を与えるわざだ。きのみを溜め込んでいた場合,それを消費してわざの待ち時間を短縮する。きのみを5個溜め込んでいた場合は,わざの待ち時間が0秒になるので,2回連続で使用できる。
ダメージも範囲も優秀なため,安定して使っていける。ただ,ほしがるで移動しながらだと当てにくい。コツとしては,少しの予備動作のあとヨクバリスの前方に攻撃が出るため,ほしがるの効果中は相手がいるほうを向く直前に使うよう意識すると当てやすくなる。
ユナイトわざはレベル9で覚える「よくばりきのみダイブ」。きのみを食べてHPを回復し,指定した場所に飛びかかって,着地時に範囲内のポケモンへダメージとふきとばしを与える。
追加で,すべての通常わざの待ち時間がリセットされ,少しの間わざを使ってもきのみが5個から減らないようになる。
飛びかかりは着地までかなりの時間がかかるためダメージはそれほど期待できないのだが,追加の効果が強烈だ。とくにわざでゲップを選択していたときは,待ち時間ゼロで連打できるため,一時的とはいえアタッカーを凌駕するほどのダメージを出せる。サンダーやカジリガメを素早く獲得できるし,相手ポケモンとの戦闘でも驚くようなダメージを出せるので,使うタイミングを間違えないようにしたいところだ。
ヨクバリスはレベル7でわざが両方派生すると,一気に化けるポケモンだ。序盤は影響力こそ低いものの,耐えることは得意なので,積極的に動こう。
ヨクバリスはほかのディフェンス型と比べて行動妨害わざが少なく,使用感はフシギバナのようなバランス型に近いように感じた。もちものでも,バランス型のルカリオがよく持つ,ゴールを入れるたびに攻撃が上がる「もうこうダンベル」を持たせるのがかなりマッチした。
集団戦ではその耐久性能とダメージを活かして,ほしがるで相手の集団に突っ込んでいくのがいいだろう。そこで相手を分断できればチームが戦いやすくなるし,できなくてもゲップで大ダメージを与えればいい。ピンチになったらよくばりきのみダイブを使って,回復しつつもう一度戦っていこう。
ヨクバリスの強いところとして,生存能力と回復性能の高さがある。ほかのポケモンなら倒されてしまうような場面でも逃げ切れるし,一旦スタート地点に戻って回復しないといけないような場面でも,ほおばるやほしがるの効果できのみを作り出して,すぐにHPを最大まで回復できる。何度もスタート地点に戻ってレベルが遅れるといったことが少なく,安定した活躍がしやすい印象だ。
ここからは,Pokémon UNITEで現在開催されているハロウィンイベントを見ていこう。
ハロウィンイベントの目玉として,クイックバトルに新しいマップ「ハロウィンナイト in マールスタジアム」(以下,ハロウィンマップ)が追加されており,ハロウィン一色になったマールスタジアムでの試合が楽しめる。
ハロウィンマップの基本的なルールは通常のマールスタジアムとほとんど変わらないが,バトルアイテムが「カボチャ」になっており,カボチャを投げて相手ポケモンにかぶせられる。
カボチャをかぶせられたポケモンは,持っているエオスエナジーをすべて地面に落としてしまい,ポケモン固有のわざが使用できなくなる。代わりに,カボチャタックルを使えるようになり,前に突進して当たったポケモンを遠くにふきとばす。ただ,ふきとばせるだけでダメージは与えられず,カボチャタックルを使ったあとは何もできなくなるので,なるべくカボチャをかぶせられないように戦おう。
カボチャをかぶせた側のポケモンは,もう一度バトルアイテムを使用することでカボチャおしだしが使用できる。目の前の相手を遠くにふきとばせるので,相手ポケモンに追われているときなどに使っていこう。
ハロウィン限定のミッションも追加されている。ログインやハロウィンマップで遊ぶとカボチャを獲得でき,ヨクバリスのユナイトライセンスやトレーナーフォト用のアクセサリーといったアイテムと交換できる。手に入るカボチャの数には限りがあるので,引き換えるアイテムは慎重に選ぼう。
ホーム画面もハロウィンの装いになっており,ゴーストタイプのポケモンが出てきたり,ピカチュウの形にくり抜かれたカボチャがあったりする。細かいところまでハロウィンに染まった今だけのPokémon UNITEを,ぜひプレイしてみてほしい。
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(C)2021 Pokémon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.(C)2021 Tencent.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
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