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中世ヨーロッパのアートスタイルが気になるターン制ストラテジー「Inkulinati」のトレイラーが公開。Switch向けの展開もあるかも?
本作は,中世ヨーロッパの装飾写本や伝記のページ上下にある余白に書き込まれた,Marginaliaと呼ばれるインク画のアートスタイルにヒントを得て開発されている。Marginaliaには,ウサギやロバなど身近な動物たちを擬人化したものや,ドラゴンのような伝説上の生物,あるいは人が脱糞している姿を拝む尼僧といったワケの分からないものまで存在し,その意味を真面目に考察しようとするファンは欧米に少なくないらしい。
本作ではプレイヤーが,「生きた絵」を描き込んでストーリーを生み出す能力を持つ,「インクリナッティ」と呼ばれる架空秘密結社のメンバーとなり,ウサギやイヌの兵士,ヒーリングしてくれる聖母,さらには肉食のカタツムリやトランペットをお尻に宛がうロバなどを描き込んで,別ページに生きた絵を描く敵と戦っていくことになるのだ。
相手がキャラクターを描き込むと次のターンで自分が描き……というターン制のゲームになっており,弓兵などの遠距離攻撃ができるキャラクターはページの端に設置するなど,それぞれの特性を有効的に利用していくことになる。もちろん,すべての絵を実際に描き出す必要はなく,自分の持つポイントに従って,キャラクターの種類と武器を選ぶことで,グラフィック化された手に持つペンが自動的に描き出してくれるようだ。
本作はKickstarterでのクラウドファンディングキャンペーンが行われ,Yoza Gamesはすでに投資希望額の2倍以上を超える資金獲得に成功している。6月25日のキャンペーン終了前に残されているストレッチゴールは,「ドラゴンの登場とSwitch対応版」のみとなっており,気になる人は参加してみると良いかもしれない。ゲームのキーをもらえるのは15ドル以上からだが,220ドル以上の高額投資者向けには,Marginalia風のセルフポートレートを描いてくれるとのことだ。
「Inkulinati」公式サイト
- 関連タイトル:
インクリナティ
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