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FPS「Half-Life: Alyx」が本日リリース。16年ぶりのシリーズ最新作は,ヒロイン・アリックスのレジスタンス活動を描くVRアクション
1998年に発売されたオリジナル版「Half-Life」と,2004年発売の「Half-Life 2」をつなぐストーリーを描いた本作は,異世界の軍勢コンバインによって地球国家のありとあらゆる政府がなす術もなく敗れてしまった“7時間戦争”の直後の世界が舞台だ。
主人公は,「Half-Life 2」シリーズのヒロインであり,東ヨーロッパに建設されたコンバイン軍の本部“City 17”の目下で,レジスタンス活動を展開する科学者のアリックス・バンスだ。
過去作にも登場したイーライ・バンス博士の娘である彼女は,父やわずかな仲間たちの助けを受けながら,救世主となるゴードンが降臨するまでの間,さまざまなレジスタンス活動を行っていくことになる。
アリックスは,「Half-Life 2」の“グラビティ・ガン”を強く連想させる“グラビティ・グローブ”という手袋状のプロトタイプ機器を身に着けている。
銃火器による攻撃のほか,オブジェクトを拾い上げたり,それを投げつけたりといった動作が可能で,廃車のドアを引きちぎって敵の攻撃のシールドに使うといった攻守のアクションのほか,手の動きを使って解いていくパズルも,VRによる動作を駆使して進めていくことになる。
リアル性には欠けているが,グローブ中にアイテムを収納できるというシステムも秀逸で,UIとしての利便性からも今後のVRゲームのトレンドになりそうな気配が漂う。
また,ユーザーのプレイ状況などにあわせて,アーク状の矢印で移動地点を決定する「テレポート」と,瞬間的に動き回る「シフト」,そして「フリーラン」の3タイプの移動システムをリアルタイムで選択できるのも面白いところだろう。
本作のリリースに合わせて,オーサリングツールの「Hammer」も無料公開されているので,今後は有志によってさまざまなMODや追加マップなどが公開されていくのも楽しみだ。
没入性という観点では音声も日本語化してほしいところだが,現在のところはインタフェースと字幕のみの対応となっている。しかし,本体の購入特典として「Half-Life: Alyx」が付属するValve Indexのほか,HTC Vive,Oculus Rift,そしてWindows Mixed Realityの各VRプラットフォームで広くプレイできるので,VRゲーマーならチェックしておくべきゲームになるだろう。
「Half-Life: Alyx」公式サイト
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Half-Life: Alyx
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