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[G-Star 2019]最大8人プレイ対応のVRゲーム設備「MAGIC ARENA」が,身体を仮想空間につなげる
MAGIC ARENAは,約4〜5メートル四方の縦横空間を鉄棒で囲んだ,アトラクション系のVRゲーム設備。個人で購入する機器というより,VR施設やネットカフェなどに導入される大型のものだ。
プレイヤーは,設備の上部から吊るされたVRヘッドセット(他社製品で運用可)のほか,身体動作を伝えるVRコントローラ,胴体に振動を与えるチョッキ(韓国TACTSUIT製のハプティックスーツを使用)などを装着することで,対応しているVRゲームのマルチプレイをより体感的に楽しめる。参加人数は2人,4人,8人と拡張でき,映像の撮影も可能だ。
なお,設備の販売元は「SPECIAL FORCE」シリーズでお馴染みのDragonFlyだが,開発はREALITY MAGIQが担当している。また,MAGIC ARENAはタイトルや設備の提供のみならず,エンドユーザー向けの運営・サポートもフォローするとのこと。つまり“買ったあとの細かなあれこれも含めた(法人向けというほかない)ソリューションサービス”なのだ。
MAGIC ARENAの収録タイトルは,「SPECIAL FORCE VR: ACE」「SPECIAL FORCE VR: INFINITY WAR」「INFINITE FIRE」「SUPER PONG 2」とあり(出展時点),これらを切り替えて遊べる。会場ではこのうち,多人数FPSであるINFINITE FIREの試遊を来場者たちが楽しんでいた。
本作は,“いくつかの固定位置への瞬間移動を駆使して戦うシューティング”といったもので,撃ち合いは普遍的なFPS,身体動作によるエイミングや視点変更はVRならでは……であるが,特別とがってはいない。まぁ,今のVRは“奇抜すぎないくらいでちょうどいい”のかもしれない。
ゲーム中はマップ内に散りばめられた固定位置に,手動でテレポートしながら撃ち合っていく。誰かと同じ位置に移ってしまったときは,相手が目と鼻の先にいるサプライズ(からのKill or Dead)も発生する。
これは設備の性質を考えると,戦術性であると同時に,体感アトラクションとして「驚き」を与えるためのゲームデザインなのだろう。
初期武器はハンドガン×2丁だが,移動先次第で特殊武器を入手できる。また,自分の居場所にボムのようなトラップを仕掛けることもできるので,撃ち合いだけではない立ち回りも楽しめそうだ。
会場では4人の参加者が,物珍しそうな素振りで装着品を身に着けつつ,未知のバトルへと挑んでいった。座って遊ぶVRゲームと違って立って戦っているものだから,目にした側も思わず振り返ってしまう。それもそのうち慣れ親しんだ風景になっていくのだろうか。
一般的に普及したとはまだ言えないVRに,これまた知名度抜群とは言えないeスポーツを組み合わせた,VR eスポーツなる概念。ハンバーグ+エビフライのように美味しそうな盛り合わせにも見えるが,どこまで本気になれるかを考えると,ドーナツ+お刺身のようにも見えてくる。
ブースで開発したREALITY MAGIQの人に話を聞いたが,VR eスポーツがどのように波及していくのかについては,良くも悪くも“ブルーオーシャン”だという。遠泳中にお宝を見つけるかもしれないし,気づいたら食料が切れているかもしれないしと,答案のパターンも膨大だ。
そのうえで「今年のG-Starには,ほかにも数多くのVR設備が出展されていますが」と曖昧に問うたところ,「分かっています。けれど,MAGIC ARENAは斬新さならどこにも負けていません」と意気込んでくれた。ついでに「それを武器に,この市場で勝ちにいきます」とも。
この挑戦の明暗を述べる勇気はないが,少なくとも否定はしようがない。もう少し先の未来で,手のひらをクルリと返さないためには。
「G-Star 2019」記事一覧
- 関連タイトル:
MAGIC ARENA
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SPECIAL FORCE VR: INFINITY WAR
- 関連タイトル:
SPECIAL FORCE VR: ACE
- 関連タイトル:
INFINITE FIRE
- 関連タイトル:
SUPER PONG 2
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