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ライアットの新作FPS「VALORANT」ってどんなゲーム? 初心者が気をつけるべき3つのポイント
とはいえ,話題になっているけど本作のことがよく分からない,という人も多いはずだ。そこで今回は本作の基本システムを含めて,どういったゲームなのかを紹介していきたい。
ライアットゲームズが贈る新作FPS「VALORANT」のインプレッション。「CS:GO」を意識しながらも独自要素で新鮮さがある王道FPS
ライアットゲームズの新作FPS「VALORANT」。現在は北米および韓国などでCBTが実施されているが,幸運にも本作をプレイする機会を得られたので,そのインプレッションをお届けしたい。「リーグ・オブ・レジェンド」を世に送り出したライアットが新たに作り上げるFPSはいかなるものだろうか。
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- ライター:BRZRK
伝統的な爆弾設置ルールを採用したオーソドックスなFPS
本作をざっくりと説明すると「Counter-Strike: Global Offensive」(以下,CS:GO)と「オーバーウォッチ」を足して,2で割ったようなゲームといったところだろうか。コアなFPSプレイヤーならこれで理解できるかもしれないが,それではあまりにも乱暴なので,もう少し丁寧に紹介しよう。
「VALORANT」は爆弾設置ルールを採用した5対5のチームベースFPSだ。
爆弾設置ルールというのは,爆弾(本作では「スパイク」と呼ばれる)を設置する側(攻撃),それを阻止する側(防御)に分かれて攻防を繰り広げるもの。設置側は時間内に爆弾を設置し,爆発させれば勝利,阻止する側は時間内に設置されないか,設置された後に爆弾を解除すれば勝利というルールだ。ちなみに,どちらも相手チームを全滅させれば(設置された後は解除する必要がある)勝利となる。
攻防は12ラウンドごとに入れ替わり,最終的に13ラウンドを先取したチームが勝利となる。
爆弾設置はチームベースの対戦型FPSでよく見られるオーソドックスなルールだ。日本でも競技シーンが盛り上がっている「レインボーシックス シージ」なども,その派生といえる。
CS:GOの影響を感じるゲームシステム
VAROLANTはそのベースとなるゲームシステムに「CS:GO」の影響を感じる。CS:GOをプレイしたことがある人なら,すぐにシステムに慣れることができるはずだが,逆にいうとCS:GOをプレイしたことのない人は,未知のシステムに困惑するだろう。
本作の特徴的なポイントは以下の3つだ。
・購入システム
・リコイルシステム
・エージェント(キャラクター)
これらを順に紹介していこう。
購入システム:前のラウンドの結果が次のラウンドへとつながる
「Counter-Strike」でポピュラーになったシステムだが,本作には購入システムが搭載されている。このシステムはラウンド開始時の購入フェーズで武器,防具,スキル(詳しくは後述する)を購入し,ラウンドを戦うというもの。購入資金はラウンドの結果に応じて手に入る。ラウンドに敗北しても資金は手に入るが,勝った方がより多く手に入る。
つまり勝てば装備が充実し,より有利に戦いを進められるというわけだ。
であれば,負け続けるとずっと不利な戦いを強いられるのではないか? と思うかもしれない。その通りではあるのだが,そうした不利な状況を打開するため,あえて最低限のものしか買わずに次のラウンドに備える「エコラウンド」という戦略もある。
友達とボイスチャットなどで連携をとれるときは声を掛け合えばいいが,そうでない場合はラウンドで敗北したとき,味方が装備を購入しているのかをチェックして,節約するかを判断するといい。ボイスコマンドで「クレジットを節約しよう」と提案することもできるので,これを使ってみるのもありだ。
ちなみにラウンド中に倒されなければ装備を失わず,次のラウンドに持ち越せる。また自分が倒されると,持っていた銃は地面に落ちる。それは相手も同じだ。ほかの人が持っていた銃を拾って使うという場面もある。意外と忘れがちなテクなので,頭の片隅に入れておくといいだろう。
ポイント
- 手持ちの資金と,仲間の資金を見て「エコラウンド」をするかどうか判断する
- 落ちている武器を拾うこともできる
- 勝つことが難しそうなら死なないように立ち回り,つぎのラウンドに装備を残す判断も有効
- 攻守入替後は資金がリセットされる。12ラウンドごとに攻守交替
リコイル(反動)システム:狙い通りに弾を飛ばすにはコツがいる
普通の,というよりいわゆるCS系と呼ばれるFPS以外をやっていた人が,まず間違いなく違和感を覚えるのがリコイルシステムだ。動きながら射撃すると弾は狙い通りに飛んでいかず,正確に狙い通りに弾を飛ばすには,静止して射撃する必要がある。
VALORANTの銃のリコイルコントロール自体はそこまで難しいものじゃない。ある程度の規則性があるため,慣れ次第で高い集弾率を叩き出すこともできるだろう。
そして,普通のFPSに慣れている人が最も苦労する部分が,連射し続けたときに照準(クロスヘア)の中心に弾が飛んでいかない仕様だ。たいていの場合は照準点のかなり上に弾が飛んでいくので,基準となる照準を下げなければ相手に当てることはできない。
具体的にどういう風に弾が飛んでいくかは,以下の動画を参照してほしい。
これを理解していないと「クロスヘアの中心に敵を捉えているのに弾が当たらない」という状況に頭を悩ませることになる。慣れてしまえばどうということはないので,練習モードなどで試射して銃のクセを把握しておくといいだろう。
なお,いわゆるADSで射撃すると,前述したクロスヘアの中心に弾が飛ばない現象を避けることができる。慣れないうちはADS主体で戦うのも手だ。
ポイント
- 動いていると弾はまっすぐ飛ばない。基本は止まって撃つ
- 連射し続けると照準の中心から,だんだんズレて弾が飛んでいく
エージェント:多種多様なスキルを持つキャラクターたち
本作の最大の特徴となるのは,スキルを持ったキャラクター“エージェント”の存在だ。エージェントには,戦況を有利に導くコントローラー,エリアの監視や回復といった能力を持ち防衛に力を発揮するセンチネル,高い索敵能力や防衛への妨害能力を持つイニシエーター,直接戦闘に役立つスキルが豊富なデュエリストという4つのロールが存在する。
エージェントはそれぞれ3つの通常スキルと,1つのアルティメットスキルを持っており,プレイヤーはそれらを駆使して戦うわけだ。ロールで大まかに役割の方向性が決められてはいるが,必ずしもその通りに動かなければいけないわけではないので,そのあたりは少し意識するくらいでよさそうだ。
どのスキルも使い方によっては突破口になり得るし,防衛にも役に立つ。スキルは購入フェーズで購入しなければ使えないものもある。資金に余裕がないときは,何を優先させるかで頭を悩ませることになるだろう。
ちなみに強力なアルティメットスキルは,キルやスパイクの設置/解除などの条件を達成することで溜まるリソースを消費することで使用できる。温存していてももったいないので,ここぞという場面で積極的に使っていこう。
なお,エージェントは最初に5体がアンロックされており,数回プレイすると2体をアンロックできるようになる。それ以上のアンロックには各エージェントの「契約」をクリアするか,課金ポイントで開放する必要があるので,最初に選ぶエージェントは慎重に決めたほうが良いだろう。プラクティスモードですべてのキャラを触れるので,そこで試してみるのがオススメだ。
日本でも本日からサービスインしている「VALORANT」。新たなエージェントやマップのほか,手軽に遊べる新モード「スパイクラッシュ」などが登場し,βテスト時よりも遊びやすくなっている。この手のゲームが初めてという人も,ぜひプレイしてみてほしい。
「VALORANT」公式サイト
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