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レトロンバーガー Order 21:残暑は「ペンゴ!」で氷をぶつけ合え! Nintendo Switch版なら夢の8ペン対戦が可能(相手がいれば)だよ編
ワンフェスもコミケもティアも終わって,もう夏いいです,ハイ夏終了! 冷やし中華撤収! めまいのような幻を探すの禁止!
……と行きたいところですが,天気予報によると9月頭あたりは残暑が厳しくなるそうです。皆さんも,壊れた太陽が虚ろな表情で浮かぶ空に「こんな狂った世界なんて滅んでしまえ!」と絶叫したりすると思います。
そんな感じで「太陽が眩しかったから」とやらかしちゃったりする前に,涼し気なゲームをプレイして精神の平穏を取り戻しましょう。なので今回ピックアップするタイトルは,2019年8月22日にメビウスから発売されたNintendo Switch版「ゲーセンラブ。〜プラス ペンゴ!〜」に収録の「ペンゴ!」です。どきどきのペンギンランドですね。
オリジナルの「ペンゴ」は1982年9月にセガ・エンタープライゼス(当時)からリリースされたアーケードゲーム。赤いペンギン・ペンゴを操作し,フィールド上を徘徊する敵キャラのスノービーを全滅させればステージクリアになるというのが基本ルールです。スノービーの倒し方は,フィールド上の氷ブロックを突き飛ばして押し潰す方法と,外壁を叩いた振動や特殊なブロックの効果でスタンしたところに接触する方法があります。BGMに使われているガーション・キングスレイの「Popcorn」も印象的ですね。
「ペンゴ!」は,オリジナル版を対戦プレイ向けにアレンジしたもの。勝敗の決め方は基本的にスコア争いですが,他プレイヤー撃破での獲得スコアが高く,必然的にプレイヤー同士での潰し合いがプレイの中心となります。Nintendo Switch版で対戦可能なプレイヤー数は最大8人です。
そう,最大8人なんです。
2010年7月に行われたロケテストでは8人対戦が可能だった(関連記事)ものの,2012年に「ゲーセンラブ。〜プラス ペンゴ!〜」としてリリースされた製品版ではプレイ環境にあわせて最大4人対戦に縮小,2014年リリースのXbox 360版「ゲーセンラブ。〜プラス ペンゴ!〜」ではアーケード版と同じ仕様,2018年にSteam&DMMでリリースされたPC版の「ゲーセンラブ。(Arcade Love)」には,そもそも「ペンゴ!」が含まれていなかった! それが,Nintendo Switch版ではついに8ペンゴが揃い踏み!
ついに可能となった,夢の8ペン対戦。皆さん,ぜひご家族やご友人とチャレンジしみてください。……とかテンプレート的に言ってはみますが,一般的には家族や友人でペンゴる(動詞化)シチュエーションってあるんでしょうか。どちらかと言うと「尖ったゲーマーが集まってしまって『1-2-Switch』あたりだと収まりがつかないときは,ぜひ『ペンゴ!』で白黒つけてくださいね!」の方がありそうな気がしたりもしますが。ゲーミング魑魅魍魎に片足を突っ込んでいる筆者には,パンピーの生態がよく分かりません。パンピーってグミ食べる?
ただ,尖り気味のピープルならば,本作ひとつで血で血を洗う死闘を和気藹々と演じられることは請け合いです。「ペンゴ!」だけでなく「ゲーセンラブ。」側も,そういった複数のゲームで構成されています。
シューティング技能検定
「ゲーセンラブ。」側のタイトルである「シューティング技能検定」も,初代の“試用版”は2006年に発売されたPS2版「トライジール」への収録だったので,もう13年来のオールドタイトルですね。内容的にはシューティングゲームを題材としたミニゲーム集で,当時はニンテンドーDS用ソフトを中心に「○○検定」や「○○トレーニング」といったゲーム(……ゲームか?)が流行っていたことを受けて,「シューティングゲームの検定を受けてゲーマー年齢を測定する」というギミックが搭載されています。試用版は1人プレイ限定でしたが,こちらでは4人プレイが可能です。
アクション技能検定
「アクション技能検定」は,名前からしてまんまですが「シューティング技能検定」のアクションゲーム版。「シューティング技能検定」は1レバー+2ボタンでしたが,「アクション技能検定」は1レバー+3ボタンになっており,ちょっと難しくなっています。
なお,トライアングル・サービスの最新作「タッピングスキルテスト」(セガ・インタラクティブのALL.Net P-ras MULTIで,全国のアミューズメント施設向けに8月1日から提供中)では,ディスプレイに触れてプレイするマルチタッチ仕様となっており,“操作の忙しさ”という点ではさらにパワーアップ。次は……脚も,か?
コンバットジール
「コンバットジール」は,検定要素よりも純粋な対戦に特化したシューティング系ミニゲーム集といったタイトルです。“ジール”のタイトルを冠していますが,藤野社長製の「トゥエルブジール」や「デルタジール」,「トライジール」とは趣が異なり,対戦特化のゲームデザイン。ただ,ソロプレイでも「軽くシューティング感を味わいたい」というときの手軽な喫シューティング手段として役立ちますので,シューティング中毒者がシューティング禁断症状を起こしたときには嬉しいタイトルです。
そんな感じで“「ペンゴ!」で納涼”という書き出しからはだいぶ遠いところに来ましたが,とにかく暑いときはゲーム,寒いときもゲームです。丁度いい気温のときはもちろんゲームですし,天変地異や気候変動,ポールシフト,日本列島沈没などが起こってもゲームで乗り切りましょう。
「ゲーセンラブ。〜プラス ペンゴ!〜」公式サイト
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