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AMD,ビジネスノートPC向けAPU「Ryzen PRO 6000 Mobile」を発表。Zen 3+世代CPUとRDNA 2世代統合型GPUに刷新
本製品は,2022年1月に発表となったノートPC向けAPU「Ryzen
Ryzen PRO 6000 Mobileは,開発コードネーム「Rembrandt」(レンブラント)と呼ばれるAPUで,Ryzen Mobile 6000と同様に,「Zen 3」アーキテクチャの改良版である「Zen 3+」ベースのCPUに,リアルタイムレイトレーシングに対応する「RDNA 2」世代の統合型GPUを組み合わせたものである。
製造には,TSMCの6nmプロセスを用いており,物理設計の刷新や電力制御機能の改良によって,既存のRyzen PRO 5000 MobileシリーズよりもCPU性能で1.3倍,GPU性能では2.1倍も高性能であるという。
また,これもRyzen Mobile 6000と同じ特徴であるが,Microsoftのセキュリティ技術「Pluton」に対応するセキュリティプロセッサを,CPU内に標準搭載していることもポイントの1つだ。
Ryzen PRO 6000 Mobileの製品ラインナップは,TDP(Thermal Design Power,
各製品のラインナップと主な仕様は以下のとおり。
●Ryzen PRO 6000 Mobile H/HSのラインナップ
- Ryzen 9 PRO 6950H:8コア16スレッド,定格クロック3.3GHz,最大クロック4.9GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 45W
- Ryzen 9 PRO 6950HS:8コア16スレッド,定格クロック3.3GHz,最大クロック4.9GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 35W
- Ryzen 7 PRO 6850H:8コア16スレッド,定格クロック3.2GHz,最大クロック4.7GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 45W
- Ryzen 7 PRO 6850HS:8コア16スレッド,定格クロック3.2GHz,最大クロック4.7GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 35W
- Ryzen 5 PRO 6650H:6コア12スレッド,定格クロック3.3GHz,最大クロック4.5GHz,L2キャッシュ容量3MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 45W
- Ryzen 5 PRO 6650HS:6コア12スレッド,定格クロック3.3GHz,最大クロック4.5GHz,L2キャッシュ容量3MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 35W
●Ryzen PRO 6000 Mobile Uのラインナップ
- Ryzen 7 PRO 6850U:8コア16スレッド,定格クロック2.7GHz,最大クロック4.7GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 28W
- Ryzen 5 PRO 6650U:6コア12スレッド,定格クロック2.9GHz,最大クロック4.5GHz,L2キャッシュ容量3MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 28W
※搭載PCによって,15〜30Wの範囲で異なる場合がある
そのほかにAMDは,Zen 3世代のビジネスノートPC向けAPUであるRyzen PRO 5000 Mobileの追加ラインナップ計3製品も発表した。1年ほど前に発表となった製品群よりもやや動作クロックを上げたモデルで,CPUコアや統合型GPUは変わっていない。
- Ryzen 7 PRO 5875U:8コア16スレッド,定格クロック2GHz,最大クロック4.5GHz,L2キャッシュ容量4MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 15W
- Ryzen 5 PRO 5675U:6コア12スレッド,定格クロック2.3GHz,最大クロック4.3GHz,L2キャッシュ容量3MB,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 15W
- Ryzen 3 PRO 5475U:4コア6スレッド,定格クロック2.7GHz,最大クロック4.1GHz,L2キャッシュ容量2MB,共有L3キャッシュ容量8MB,TDP 15W
AMDのビジネスノートPC向けプロセッサ製品情報ページ
- 関連タイトル:
Ryzen(Zen 3,Zen 3+)
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