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Googleのクラウドゲームプラットフォーム「Stadia」が海外で正式ローンチ。「FFXV」などを追加し22の初期タイトルでスタート
Stadiaは,世界各地に保有するクラウドサーバーを活用したプラットフォーム。ゲームのクライアントプログラムをダウンロードしたり,物理ディスクを使用したりすることなく,プレイヤーの入力をクラウドサーバーへ送り,レンダリングなどの処理を行ったうえで,その映像や音声をテレビやスマートフォンなどに直接ストリーミングするという“ゲーム・オン・デマンド”の形態の一種だ。高性能なプロセッサや大容量のストレージを手元に必要とせず,高解像度(Stadiaは最高のグラフィックスオプションで4Kまで。最終的には8Kもサポ―ト予定)の環境でゲームプレイを楽しめる。その構造上,ハッキングや,オンライン対戦を不公平にするチートが困難であるという点も大きなウリとなっている。
Googleは先日,「レッド・デッド・リデンプション2」(PC / PS4 / Xbox One)や「Destiny 2」(PC / PS4 / Xbox One)を柱とする12のローンチタイトルをアナウンスしていたが(関連記事),その“少なさ”を指摘する声が多かったためか,年内にリリース予定となっていた「FINAL FANTASY XV」(PC / PS4 / Xbox One)や「Farming Simulator 19」(PC / PS4 / Xbox One),「RAGE 2」(PC / PS4 / Xbox One)などの10タイトルが急遽追加。結果的には,22タイトルでのローンチとなった。
ただ,予約パッケージ「Stadia Founder’s Edition」の購入者なのにローンチ当日にアクセスコードが届いていない,あるいはプレイ中のカクつきやグラフィックスの滲みといったアクセスポイントまでの距離やアクセス数の多さに起因すると思しき現象が出ている,といった声も聞かれる。ゲームプラットフォームの運営に不慣れなGoogleの手際の悪さが目立つ,やや混乱気味のローンチといった雰囲気だ。
とはいえStadiaが,本格的に到来する5Gネットワークと相性の良いプラットフォームであることは間違いないだろう。日本でのサービス開始時期を含めて,今後の動向には注目しておきたい。
Google Storeの「Stadia」ページ(英語)
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