プレイレポート
ロケテ直前「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」先行インプレッション&開発陣インタビュー
日程 | 店舗 |
1/11(金)〜1/14(月・祝) | タイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店 namco梅田店 |
1/18(金)〜1/20(日) | ラウンドワンスタジアム千日前店 セガ池袋GiGO |
2/1(金)〜2/3(日) | 名古屋レジャーランドささしま店 namco博多バスターミナル店 |
「ジョジョ」のバトロワ「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」のロケテストは1月11日より順次実施へ
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」をモチーフにしたアーケード向けバトルロイヤルゲームとして発表された「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」。バンダイナムコアミューズメントは本日,そのロケテストを2019年1月11日から2月3日にかけて順次実施すると発表した。特典の情報にも注目だ。
ロケテストでのプレイ後,アンケートに答えるとオリジナルクリアファイルをプレゼントするとのこと(数に限りあり)。また,ロケテスト版の連動サイト「ジョジョ ラスサバ.NET」に登録すると,正式稼働時に限定称号「ロケテサバイバー」が獲得できることも覚えておきたいポイントだ。
JOJOファン注目のロケテストに先がけて,メディア向け体験会が実施された。そこで判明した“ラストサバイバー”の姿,そして開発スタッフへのインタビューをお伝えする。
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」公式サイト
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」(以下,ラストサバイバー)は最大20人のプレイヤーが戦場となる杜王町(第4部の舞台)に降り立ち,最後の1人になるまで“スタンドバトルロイヤル”をくり広げる新作アーケード向けタイトルだ。
ラストサバイバーのプレイ人数は「1〜20人」。1回のゲームには「ダービーの刺客」と名づけられたNPCが20体参戦し,プレイヤーの途中参加は行われない。つまり,プレイヤー数に応じて,戦場には21〜40体のキャラクターが登場することになる。
ただ,ダービーの刺客は姿や形こそ,プレイヤーキャラクターにそっくりだが,戦闘能力は極めて低い。基本的には序盤のうちに姿を消すことになり,徐々にプレイヤー同士の決闘が発生するというわけだ。
近年,爆発的に流行しているバトルロイヤルゲームのルールを採用しているラストサバイバーだが,「ジョジョの奇妙な冒険」が題材になっている(=キャラクター/スタンドの個性が強い)ことから,プレイフィールは従来のそれとはかなり違う印象を受けた。
当然,キャラクターによって攻撃の威力や手段,射程などが異なるため,一般的なバトルロイヤルゲームのように“アイテムの拾い運”に大きく左右されることがなく,序盤から自分の意志で立ち回りを決められる。どのキャラクターも初期状態で十分な戦力を備えているため,開幕早々に激しい撃ち合い,殴り合いが展開できる。
また,多数のNPC(ダービーの刺客)がやみくもに動き回っているため,戦闘が発生しやすく,ゲームはスピーディに進行する。ダービーの刺客やほかのプレイヤーを倒して「魂のチップ」を手に入れると,キャラクターのレベルが上がっていく(最大レベル6)ので,コソコソと逃げ回る作戦は得策ではない。レベルはスキル(スタンド能力)の開放条件になっている。
実際,今回の体験会でも花京院典明(射撃タイプ)を選んで,最後の2人になるまで生き残れたものの,あまり戦闘をしなかったため,「アルティメットスキル」(半径20mエメラルドスプラッシュ)を使えるレベル6には達せず。一気に間合いを詰めてくる空条承太郎を止められず,スタープラチナにぶん殴られてあえなく再起不能(リタイア)という結果に終わった。
“ラストサバイバー”の称号を得るには,積極的に敵を倒してアルティメットスキルが使える状態にしたり,タイマン勝負になると分が悪い近距離タイプ(空条承太郎やブローノ・ブチャラティ)を早めに始末したりするといったキャラクターに合った戦略が求められそうだ。
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」
開発陣インタビュー
体験会の終了後,ラストサバイバーのプロデューサーを務めるバンダイナムコアミューズメントの正路千暁氏,開発を担当するヒストリアのディレクター 我妻徹矢氏,リードプログラマ 加藤優作氏への合同インタビューが行われた。さらに詳細な情報が明らかになったので,ぜひご覧いただきたい。
――ラストサバイバーの企画を立ち上げた経緯を教えてください。バトルロイヤルゲームになった理由は,「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)や「フォートナイト」などの影響でしょうか。
正路氏:
企画の着想は「ジョジョのスタンドバトルをアーケードで展開したい」というものでした。企画を立ち上げたのは2年前,PC版の「PUBG」が話題になり始めていた頃で,「このスタイルはジョジョに合う」と思って,いろいろなシステムを考えてきました。
とはいえ,当時のバトルロイヤルゲームはそこまでメジャーではなく,開発していくうちに大きなムーブメントになっちゃいました(笑)。
――ターゲットとしてはどんな層を想定していますか。
正路氏:
ジョジョが好きで,普段から対戦アクションゲームを遊んでいる,または興味を持っている層がメインになるのかなと思っています。アーケードに新しい対戦ゲームのジャンルを根づかせたいですね。
――「最大20人のプレイヤーのうち,勝者は1人だけ」というルールですが,勝者になれなかったプレイヤーへのケアはいかがでしょうか。
我妻氏:
生存時間に応じて経験値や報酬が増えたり,ランキングやマッチングに関するリーグ制を工夫したりして,正式稼働時には調整を行います。“ラストサバイバー”になれなくても,満足感が得られる作りにしていくつもりです。
正路氏:
キャラクターはそれぞれの得意な状況が,はっきり出るような性能にしています。承太郎には承太郎の,花京院には花京院の個性を活かした戦いができるうえで,多人数バトルロイヤルだからこそ発生する,さまざまなシチュエーションを楽しんでもらいたいですね。例えば,承太郎は(戦闘エリアが狭くなる)終盤はメチャクチャ強いけれど,距離を詰めにくい序盤は苦しい,といった設計になっています。
我妻氏:
戦う場所によっても,キャラクターの印象はだいぶ変わりますよ。駅前のように見晴らしのいい場所では射撃タイプが強いですが,逆に路地に追いつめられるとなかなか勝てないでしょう。
――ほとんどの建物に入れましたが,アーケード向け対戦ゲームとしては珍しいですね。
正路氏:
杜王町は結構広いので,どこで戦うかによって受ける印象は変わりますよ。
杜王町のマップは,主にアニメの設定画をいただいて作りました。建物や道路の縮尺はゲーム用に調整していますが,それぞれの位置関係はアニメをほぼ再現しています。逆に原作やアニメではそこまで目立たなかった場所も作り込んでいますよ。杜王駅の2階でも戦えますし。
――「アンジェロ岩」はありますか。
加藤氏:
ロケテスト時点では登場しませんが,正式稼働時にはロケテストよりマップを広くする予定です。そのときにチャンスがあれば……といったところですね。
――ロケテストで選べる5体のキャラクターは,3タイプ(近距離/射撃/攪乱)に分かれています。そのほかのタイプは存在しますか。
我妻氏:
ジョジョにはさまざまなスタンドが登場しますが,ラストサバイバーでは3タイプのどれかに属する予定です。
――キャラクターのスキルは固定ですか。スキルセットのカスタマイズは可能でしょうか。
正路氏:
スキルは固定です。
――正式稼働時には何体のキャラクターが実装されるのでしょうか。
正路氏:
10体前後を予定しています。稼働後のバージョンアップで充実させていく方向になると思いますね。
正式稼働時に実装されるキャラクターについては,順次公開させていただく予定ですので楽しみにお待ちください。
――承太郎のアルティメットスキル(スタープラチナ ザ・ワールド)は数秒間だけ時間を止められますが,同等のスタンド能力を持っているキャラクターは効果中でも動けるのでしょうか。
我妻氏:
アルティメットスキルの効果が発動するまでの間に,同等のスタンド能力を発動すれば動けます。ロケテストでも承太郎対承太郎の場面で狙えますね。
正路氏:
ゲームのバランスを考慮しつつ,こうした“原作再現”もできるだけ用意したいですね。
――原作再現と言えば,ジョジョならではの擬音が視覚化されているのも嬉しいです。
正路氏:
擬音は原作再現でもあるのですが,ゲームセンターというシチュエーションに合わせて採用したアイデアでもあります。コンシューマゲームであれば足音や銃声を聞いて,ほかのキャラクターの位置を把握すると思いますが,ゲームセンターという環境ではそれが難しい。そのため,音を視覚化するという目的でジョジョ特有の擬音を採用しています。
また,敵と戦う前に脱落するプレイヤーが出ないようにするという狙いもあります。とくにNPC(ダービーの刺客)は音を出しまくるので,そこを目指してプレイヤーが集まり,自然に人間同士のバトルが発生するという流れを想定します。
我妻氏:
マップのスタート地点を決めるときに,“D”と書かれたコインはダービーの刺客を表しています。早めにレベルを上げたい人は,刺客の多い場所に自分のコインを置くといいと思います。その分,戦闘になりやすく脱落するリスクはありますが。
正路氏:
序盤はダービーの刺客を狙ってレベルを上げて,中盤以降は開放したスキルでプレイヤーを狙うといいでしょうね。
――リザルト画面では経験値を獲得できました。これはどのような役割がありますか。
正路氏:
ロケテストには実装していないのですが,正式稼働時にはアイテムのチケットと引き換えられる予定です。アイテムはカラーリングやデコレーション系ですね。ゲームが有利になる要素ではありません。
――最後にロケテストに参加しようと思っているプレイヤーにメッセージをお願いします。
正路氏:
ロケテストでは1店舗に4台,そして開発会社からマッチングを予定しています。密度の濃いサバイバルが味わえると思いますので,ジョジョファンや対戦ゲームが好きな人はぜひ楽しんでください。
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」公式サイト
- 関連タイトル:
ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー
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(C)荒木飛呂彦 &LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社 ・ ジョジョの奇妙な冒険 THE ANIMATION PROJECT
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