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「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE ぷよぷよ部門」決勝大会レポート。フルセットまで展開した決勝戦,その結果はファンを感動に包んだ
「ぷよぷよ」部門の代表決定戦は,9月4日から25日の土曜日に各ブロックのイオンモールにて実施され,小学生の部と一般の部より12名ずつがこの決勝大会へと進出。16日には2ブロック6名ずつによるリーグ戦が行われ,各ブロック上位2名の計4名が決勝トーナメントに出場した。
決勝トーナメントに進出したのは,小学生の部から,パピコピカソ選手(Aブロック1位:岡山県),hayato選手(Bブロック2位:三重県),ぷにちゃん選手(神奈川県:Bブロック1位),ゆーせー選手(Aブロック2位:大阪府)。リーグ戦の長丁場を戦ってきた各ブロックの1位選手はなんと全勝で決勝トーナメント進出を決めている。
一方,一般の部はトッププロとして活躍する,SAKI選手(Aブロック1位:千葉県),ヨダソウマ選手(Bブロック2位:東京都),SNB|delta選手(Bブロック1位:神奈川県),ともくん選手(Aブロック2位:埼玉県)の4人が決勝トーナメントに勝ち進んだ。アマチュアとプロが入り交じる決勝大会となったが,大きな大会で場数を踏んでいる経験が結果に影響したようだ。
当日の準決勝からは,2本先取/2セット先取のトーナメント戦で実施された。小学生の部は,前日のリーグ戦全勝で勝ち上がってきた岡山県代表のパピコピカソ選手と,神奈川県代表のぷにちゃん選手がともに2セットを連取して決勝へと進出する。
その決勝戦は,解説者のTOM氏とmomoken氏をもうならせる激戦となった。両選手ともに前日から早い段階での攻めを主体に戦っていたが,この決勝戦ではパピコピカソ選手の超速攻にぷにちゃん選手が対応する展開が続いていく。あっという間に1セットを取ったパピコピカソ選手だったが,対するぷにちゃん選手もマッチポイントまで追い込まれながら,解説陣も読み切れなかった10連鎖全消しで1セットを取り返す。イーブンから,またも速攻で相手を動かすパピコピカソ選手は,対応をミスしたぷにちゃん選手にリカバリーの隙を与えず,またもマッチポイントに。
次の1本でパピコピカソ選手は,TOM氏が「早すぎる」と指摘した速攻を仕掛けるが,対応に慣れてきたぷにちゃん選手が,効率のいい連鎖でしっかりと跳ね返すと,ともにマッチポイントとなった。ここで先手を打ったのはぷにちゃん選手で,パピコピカソ選手の次の手を封じるように5個のおじゃまぷよが降り,その後もリカバリーをさせない畳みかけで,見事逆転優勝を果たした。
そして一般の部は,全員がプロ選手であり,さらに全員関東勢という展開に。チャンピオンシップでも常に上位に食い込むメンツであり,SNB|delta選手とともくん選手は,ファイナルズでの優勝経験もある,強豪揃いのカードとなった。
準決勝ではSAKI選手とともくん選手が,ヨダソウマ選手とSNB|delta選手をそれぞれ2セット連取で破り決勝へと進出した。
準決勝の勢いを止めたくない両者の1本目は,ともくん選手が2連鎖ダブルの先手でSAKI選手の連鎖本線を打たせることに成功し,SAKI選手の10連鎖トリプルに対して13連鎖を被せていく。セカンドも両者完璧だったが,ともくん選手はさらに全消しを絡めた追撃でSAKI選手をねじ伏せる。対応から連鎖の追加まで,とにかく冷静な判断で3連勝しマッチポイントまで迫るが,SAKI選手も追い込まれてからの対応力で,2本連取でイーブンへと持ち込んだ。
冷静なともくん選手に対し,SAKI選手は運を味方に付け,ついにフルセットのマッチポイントとなる。全消しから始まった最終戦は,ともくん選手が全消し分を温存し,SAKI選手からの5段分のおじゃまぷよを受ける形となったが,それを踏まえての冷静な積みで,盤面のおじゃまぷよ意外のぷよをすべて消すという離れ業の7連鎖でゲームを決めた。
この対応には観戦していたファンはもちろん,解説陣もため息をつくほどで,momoken氏は全試合終了後に「すべて予測を外される展開だった」と,小学生の部,一般の部ともに超ハイレベルだった展開を絶賛した。
小学生の部で優勝をおさめたぷにちゃん選手は,「最後は危なかったけど,勝てて本当にうれしいです」とコメント。普段からスピード主体の戦い方を自分の持ち味としていて,パピコピカソ選手とはオンラインで何度か対戦したことがあるが,大会で対戦するのは初めてだったという。あこがれの選手は,一般の部で優勝したともくん選手で,その対応力に憧れ,将来はプロを目指したいとも答えている。
そして一般の部で優勝したともくん選手は,過去2大会で敗退していて,3年目にしてついに全国1位になれたことを「本当にうれしい」と語る。とくに準決勝のdelta選手は,2年前の東京予選で負けた相手であり,見事リベンジを果たす形となった。ともくん選手は直前の小学生の部の決勝戦も見ていたそうで,ぷにちゃん選手の勝利を見て「自分も優勝しなくては」と奮い立ったことも明かしている。そんなぷにちゃん選手があこがれの選手がともくん選手だということを伝えると照れくさそうに笑い,「ぷにちゃん選手に何かアドバイスはありますか?」と尋ねられると,「ちょっと攻め過ぎなところがあるので,本線を組む,対応するといった戦い方も練習するといいです」とアドバイスし,「もっと強くなって(選手となって)出てきてくれるとうれしい」と続けた。
ともくん選手は今回の優勝をゴールではないと語り,これから行われるチャンピオンシップやファイナルズについて「優勝に向けて頑張りたい」と締めくくった。
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