プレイレポート
いよいよ明日発売「あつまれ どうぶつの森」を先行プレイ。自由度の高い島生活を1週間だけ体験してみた
そんな本作を発売前にプレイできたので,1週間の島暮らしを先行体験したレポートをお届けしよう。
「あつまれ どうぶつの森」公式サイト
どんな暮らしが待っている? 1週間の島生活を体験
1日目は出発カウンターにて,無人島移住パッケージのガイドを務める「たぬき開発」のまめきちとつぶきちの案内に従い,名前と誕生日,そして登録用の写真を撮影し,移住する島を決めることになった。
続いて,北半球にある島に住むか,それとも南半球にある島にするかを決めることに。季節の巡り方が異なること以外,大きな違いはないようだ。南半球を選んで日本(現実)と異なる四季の風景を楽しむのもアリかな? と思ったが,慣れ親しんだ暮らしができる北半球を選択した。
4種類の島から移住する島を選び,新生活の舞台が決まったところでいざ出発。飛行機内で無人島生活のイメージビデオ(オープニングムービー)を眺めながら島に向かう。
島に着いたら,まめきちとつぶきち,そしてほかの移住者2人と一緒に広場に移動。「たぬき開発」社長のたぬきちによる,無人島生活のオリエンテーションを受けることになった。移住者が楽しく安全に暮らせるようサポートするため,「たぬき開発」の3人もこの島で生活するようだ。
たぬきちは,「家を建てるのもできなくはないけど,まずは無人島生活を楽しんでほしい」という思いでテントを用意したようだ | |
一緒に無人島移住パッケージに参加したハンナとマコトは,どちらもフレンドリーな性格ですぐに仲良くなれそう。テントの場所選びに迷っていたので手伝ってあげることに |
支給されたテントを好きなところに張れば,いよいよ無人島生活の第一歩。親睦会を兼ねたキャンプファイアで島の名前が「ふぉーげま島」に決まり,島民代表に選ばれた。たぬきちたちや移住者の2人との楽しい宴はここまでで,それぞれ自身のテントで休むことに。
キャンプファイアの準備で,木の枝(きのえだ)集めを任された |
島の名前は「しま」「じま」「とう」の中から呼び方を選べる |
朝になり,たぬきちに起こされてテントを出ると,スマホを支給された。たぬき開発がこの移住パッケージ用に製作したスマホで,さまざまな形で移住者たちをサポートしてくれる便利ツールのようだ。
それとともに,移住パッケージの請求書も持参していたたぬきち。かなり高額……お金がないと伝えると,たぬきちは続けて,スマホで使えるマイレージサービス「たぬきマイレージプログラム」を紹介してくれた。
これは“島での暮らしを楽しめば楽しむほどポイントが溜まる”というもので,溜めたマイルでサービスが受けられたり景品がもらえたりするという。移住費用の支払いはマイルでOK。さらに無理のないペースでいいということなので,無人島生活を楽しみながらマイルを溜めることにした。
2日目に本格的に島での生活をスタート。まずは広場の案内所でDIY(Do it yourself)のワークショップに参加し,きのえだから「ショボいつりざお」作成。そのあと「ショボいあみ」などのレシピも教えてもらい,サカナ釣りやムシ取りが楽しめるようになった。
道具はどちらも“ショボい”と名の付くだけあり,何度か使用しているうちすぐに壊れてしまう。道具は案内所でも販売されているが,きのえだは木を揺するだけでたくさん手に入るので,材料に困ることはなさそうだ。
さらに島の生活を楽しんでいると,木から木材を切り出す斧(ショボいオノ)と木材から作れる物のDIYレシピ,これまでに見つけた生きものの記録が確認できるアプリ「いきもの図鑑」をもらえた。
DIYレシピはたぬきちから教わるだけではなく,案内所のお店で買えたり,海から流れ着くボトルから手に入ったりといろいろな形で手に入るようで,無人島生活に慣れるごとにできることも増えていく。
マイルは意外とサクサク溜まっていった。日常のちょっとした行動がマイルの獲得条件となっているので,とくに意識せず,当たり前なことや好きなことをやっているだけで“なんとなく”溜まっていくのだ。そんなこんなで,自由に生活し始めて1日かからずして移住費用を返済できた。その勢いで,今度はマイホームを作ることに。
3日目。新たにフータが島にやってきた。たぬきちに見せていた虫(ムシ)や魚(サカナ)の報告を受け,島の生態系に興味を持ち,調査のためにやってきたのだ。目標は,ここで集めた生きものや化石(かせき)を展示する博物館を作ることで,展示品となるものを集めてほしいと依頼される。
さっそくサカナ釣りやムシ取りをしてお手伝い。いままで行けなかった川の向こうを探索できる「たかとびぼう」のレシピを覚えてからは,より収集がはかどるようになった。
無事にマイホームも完成。移住費用の際のマイル払いは特別なキャンペーンらしく,マイホームはベル(お金)で支払うローンを組むことに。不用品やかせき,捕まえた生きものなどを売れば,マイルと同じくけっこうサクサクお金は溜まるが,しかしさすが家一軒とあって高額だ。移住費用ほど簡単には返済できなそう……。島の暮らしを楽しみつつ気長にやることにしよう。
また,まめきちから,「島の人たちがより暮らしやすくなるようお店を作りたい」と相談があり,建築用の資材集めの手伝いも始める。
フータの博物館をオープンするために必要な展示品は,ストックしていたムシやサカナがあったのであっという間に集まった。大変なのがお店の建築用の資材集め。もくざいはすぐに必要な数が集まったが,岩から入手するてっこうせきがなかなか手に入らない。岩から取れるのはてっこうせきだけではなく石(いし)や粘土(ねんど)のときもあるし,そもそも木に比べて岩の数が少ないので,1日に採れる量も限られるのだ。
そこで4日目に,「マイルりょこうけん」を使って離島ツアーに参加することにした。“どんな島かは着いてからのお楽しみ”というツアーでは,そのときどきで形が異なる小島を探索でき,そこで自分の島と同じようにサカナ釣りやムシ取り,そして材料集めができるというのだ。
目的のてっこうせき以外にも,リンゴやナシ,ヤシの実といったふぉーげま島にはない果物があったので,これを持ち帰って島に植えることにした。
無事にてっこうせきが手に入った。自分の島にない種類の花や果物も持って帰ることに |
新たな出会いも待っている。移住を考えているようなので,自分の島に誘ってみよう |
5日目になって博物館がオープン。てっこうせきも無事に必要量が手に入り,お店の建築が始まった。島がどんどん賑やかになると,島の外からの訪問者や住民以外との出会いも増えてくる。
ラグやかべがみ,床のデザインなどを販売するローラン,乗っていた船から身を投げ(!?)漂流した船乗りのジョニー,そして,夜な夜なうろつくオバケのゆうたろう。それぞれ話しかけたり悩みに答えたりすると“いいこと”があったので,今後も会ったら声を掛けてみることにした。
どんなデザインかは“買ってからのお楽しみ”な行商人のローラン |
漂流者のジョニー。通信装置が壊れてしまい困っている様子 |
6日目にまめきちとつぶきちのお店「タヌキ商店」が完成した。2人に話を聞くと,案内所に比べ販売品の種類が豊富となり,カブの取引や対象アイテムの買い取り額が倍になる日替わりの“高額買取サービス”といった新サービスも行われるそうだ。
完成セレモニーに参加したあと,案内所にいたたぬきちに声を掛けると,新たな相談ごとが……。ふぉーげま島への移住希望者のため,家と家具を用意しなければならないのだが,1人で進めるのは大変だというのだ。困っているたぬきちを放っておけず,土地の確保や家具づくりの手伝いをすることに。
最終日の7日目の朝に橋が完成。家の建築予定地を決めて,それぞれの家に備え付ける家具製作の準備を始めたところで“体験ツアー”終了の時刻がきた。
最後に4人の友だちに移住してもらい,島を見てもらうことに。島を案内しつつみんなでサカナ釣りやムシ取りを楽しんでから記念撮影。1週間の島生活の体験を終え,島を後にした。
毎日,昼と夜にそれぞれ1〜2時間ほどのプレイで1週間ほど無人島生活をしてみて感じたことは,マイルとお金はサクサク溜まっていくということ。サカナをいっぱい釣ってマイルを溜めたら,釣れたサカナを売る。木を植えてマイルを溜め,その木に生った果物を販売するといったように,どんな遊び方でも自然な流れでマイルとお金が溜まっていくのだ。
島の発展を優先するか。それとも自分の周りを充実させるか。溜めたマイルや集めた材料などの使い方もプレイヤー次第だ。“やろうと思えばけっこうサクサク進む”という部分を押さえつつ,自分のペースで無人島生活を満喫してほしい。
筆者は今回の体験で「早く博物館ができるところを見たい」「町として発展するところを見たい」とはやる気持ちを抑えきれず,ワーカホリックになってしまった。製品版を購入してプレイするときは,もっとのんびり,数日はキャンプ生活やDIYといったスローライフを楽しむことにしよう……。
島全体を自分好みにクリエイト
この先“できること”をチラッと紹介
さて,たぬき開発には「いずれは島民を増やして賑やかなコミュニティに発展させたい」という思いがあるようだ。島の土地を販売し新たな移住者を招いたり,キャンプサイトのようなレジャー施設でお客さんを呼んだりとさまざまな計画があるようで,季節限定のゲストの訪問やイベントなども開催予定されているという。
さらに,プレイヤー自身が島の発展に貢献すると,たぬきちから「島クリエイター」という工事ライセンスが与えられ,地面の舗装,河川と崖の工事といった環境整備も可能となる。橋や階段,スロープといったインフラ整備,家の増設や移転といったリフォーム事業も充実しているので,島の形状から街並み,住民の暮らしぶりすべてが,プレイヤー好みにクリエイトできるのだ。
今回はその始まりしか体験できなかったが,ほかにも“できること”は紹介しきれないほどたくさんある。何もない無人島での暮らし方も,どのように発展させるかもプレイヤー次第。そんな島での新生活を体験してみよう。
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