プレイレポート
後輩と先輩の2人から告白!? 過去と未来の恋を描く「片恋いコントラスト ―way of parting―」第2巻をプレイレポート
アイディアファクトリーが手掛ける女性向けのゲームブランド「オトメイト」とフロンティアワークスが共同で作り上げたプロジェクト「triAngle PROJECT」。2人の男性が自分を取り合うという,乙女の永遠の憧れである“三角関係”をテーマにしたゲームプロジェクトの2作めである「片恋いコントラスト ―way of parting―」の第2巻が2018年10月26日に発売されました。
「片恋いコントラスト ―way of parting―」第2巻は,9月28日に発売された第1巻と同様に,人付き合いに臆病な高校生の女の子“橘川冴子”(※名前のみ変更可能)が主人公です。
中高一貫校である冠咲学園の高等部に進学した主人公は,そのなかで魅力的な2人の男性と出会い,恋する喜びと失う悲しみの両方を味わいます。2つの経験を通して,最後に主人公が手を取る男性は……?
第2巻での恋の相手は,明るいワンコ系の後輩・檜渡鈴太朗(CV:近藤 隆)と,策士家の生徒会長・桐阪 保(CV:森田成一)の2人。今回は,後輩と先輩の間で揺れ動く恋の模様をレポートします。
1つの恋が始まり,そして終わる――
本作は「序章」「初恋編」「傷恋編」「三角関係編」の4つの編で構成されており,1編ずつ読み進めることでエンディングに到達します。一般的な乙女ゲームにあるような細かいルート分岐はなく,少女漫画を読んでいるようなゆったりした気分でプレイすることができます。
序章では,“広く浅く”の人付き合いを望んでいる主人公が高校生活の初日を迎えます。しかし,不注意でイケメン生徒会長の保とぶつかってしまい,そこから主人公は「生徒会に入ってほしい」と猛烈なアピールを受けることに……。
申し出を断った主人公でしたが,その後,大好きなラジオ番組のパーソナリティであるアルカンジェ舞渡華(CV:真殿光昭)のアドバイスや,勧誘を続けてくる保の強引さに負け,ついに生徒会に入ることを決めます。
集団行動を好まない主人公にとって,みんなでわいわいと集まる生徒会は苦手そのもの。しかし,保のスマートな気遣いや,メンバー達のアットホームな空気に触れて,少しずつ悪くないと思えるようになっていきます。
その後,生徒会に入って初めての大きな行事である球技大会の日。
無事に行事を終えた主人公は,下駄箱で自分宛の手紙を見つけます。「渡り廊下まで来てほしい」という内容に従うと,そこには学校で何度かすれ違ったことがある中等部の男の子が。鈴太朗と名乗る彼は,きちんと会話もしたことがない主人公に向かって告白をするのでした。
こうして,主人公に初めての恋人ができるのでした。
恋人という関係性に緊張し,ぎこちない様子で鈴太朗と過ごす主人公。しかし,一緒にいる中で知った鈴太朗の明るさや素直さ,バレー部のキャプテンとして頑張る真面目さ,主人公に対する誠実さに惹かれ,主人公は彼への気持ちを自覚。正式な恋人関係へと踏み出します。
順調に付き合いを重ねていた2人でしたが,中等部と高等部が合同で行う学園祭で暗雲が立ち込めます……。
学園祭の準備で同級生に囲まれて楽しく過ごしている鈴太朗を見た主人公は,中等部と高等部という年齢差,男女関係なく親しい友達がいる社交性の違い,自分への自信のなさなど,さまざまな思いが去来し,モヤモヤした思いを抱えます。
そして,ある事件をきっかにそのモヤモヤが破裂し,主人公は鈴太朗に別れを告げるのでした。
ここから物語は「初恋編」から「傷恋編」へと移行します。
まだ鈴太朗への思いが捨てきれない主人公に対し,これまでも何かと主人公のことを気にかけてくれていた保が自分の思いを明かし,新しい恋への道に誘うのでした。
“過去の恋”と“未来の恋”の別れ道は彼への好感度次第
本作は物語中に現れる選択肢で,攻略キャラクターの好感度が加算されていき,その結果でエンディングが変化します。“愛キャッチ”機能がオンになっていると,好感度が上がる選択肢を選んだあとに木が成長するエフェクトが入るので,こちらをヒントにして進めるのがいいでしょう。
そのほか,Q-SAVEやQ-LOAD,LOG,次の選択肢までシナリオを飛ばせるJUMPなど,オトメイト作品にある基本的なシステムはすべて搭載されているので,快適な環境でプレイすることが可能です。
また,一度どちらかのエンディングを見たあとに,再度ゲームを初めからプレイをすると,シーンの合間に男性キャラ視点の物語が追加。「あのとき彼がどう思っていたか」「何をしていたのか」など,主人公からは見えなかった物語の裏側を楽しめます。
「片恋いコントラスト ―way of parting―」は公式HPにて,無料で遊べる体験版も配信中です。今回紹介した第2巻だけではなく,第1巻もプレイすることが可能。
本作には,ほかの巻で攻略できるキャラクター達がサブキャラクターとして登場するので,本作を遊んでサブキャラクターが気になった人には,彼らがメインキャラクターになる巻も試してみましょう。
本作は,第1巻から第3巻までのシリーズものですが,1巻だけでも楽しめるような内容となっています。さらに,一本道で綴られる珍しいタイプの乙女ゲームなので,普段はあまりゲームをしない人にも安心しておすすめできる作品です。
「片恋いコントラスト ―way of parting―」公式サイト
(C)2017 IDEA FACTORY / Frontier Works
(C)2017 IDEA FACTORY / Frontier Works
(C)2017 IDEA FACTORY / Frontier Works