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[gamescom]中国のSurgical Scalpelsが手掛ける「Boundary」。宇宙を舞台にしたFPSの最新デモをチェック
本作は,宇宙空間を舞台にしたFPSで,戦闘は無重力である宇宙ステーションの周辺で行われる。移動はジェットパックで行うが,無重力空間ならではの独特の慣性がつきまとう。最初はその操作感に戸惑いそうだが,慣れていけば,その不思議な感覚にも面白さが見い出せそうだ。
最大10人のプレイヤーが2つのチームに分かれて戦う形式で,プレイヤーは「ASSALT」「SNIPER」「RECON」「MEDIC」「FLANKER」「SUPPORT」といったクラスから,チーム内での役割などを考えて選ぶことになる。
クラスによっては,アンカーをステーションのどこかに引っ掛けての高速移動が可能だが,そうでないクラスであっても,ほかの部分で有利に立ち回るような性能差が設けられている。
プレイヤーは,アサルトライフルやスナイパーライフルといった銃火器のほか,バックパックの左右に装着されたミサイルやグレネードランチャーで敵を攻撃できる。銃火器はパーツ単位で細かくカスタマイズでき,取り回しを犠牲にして火力を上げたり,火力を犠牲に連射性を上げたりすることが可能だ。
カスタマイズした銃火器はテストエリアで試射できるので,実際に使ってみて,気になる部分があったら別のパーツに取り替えてみる――といったことを繰り返していくことで,愛着のある自分だけの武器を作り上げられる。
宇宙空間ではどこから攻撃されるかも分からないので,プレイヤーは360度あらゆる方向へ目を配る必要がある。ほかのFPSと同様に,先に敵を見つけて攻撃した方が有利なのだが,本作では攻撃してきた敵にロックオンマークが付く。これにより即座に応戦できるので,必ずしも一方的な銃撃戦にはならないようだ。
無重力の空間で戦う本作。複雑な移動操作をしながら銃撃をするのは,一般的なFPSのプレイヤーでもあってもハードルが高そうだ。そのためか,本作ではDUALSHOCK 4のジャイロを使ったエイム操作も可能となっており,移動しながらでも直感的にエイミングができるようになっている。
慣れてくれば,宇宙ステーションの複雑になっているエリアに潜り込んで,敵弾を逃れることも難なくできそうで,空間とマップオブジェクトをうまく活用した戦術も有用に感じた。
リリースは2020年Q1を予定しているが,日本での展開については,現在パブリッシャを探している段階とのこと。良いパートナーさえ見つかれば,日本語版のリリースにも期待できるだろう。
開発が忙しく,今年の東京ゲームショウには参加できないそうだが,公式Twitterでは精力的に情報発信をしているので,興味のある人は今後の動向に注目しておこう。
スマホマーケットに背を向け,自分達が本当に作りたいものをPS4で作るということ――「Project Boundary」で,中国から世界を狙う
端緒はPCゲームだったが,いまではすっかりスマホゲームの独壇場になりつつある中国ゲームマーケットでも,あえてコンソールゲームの開発に意欲を燃やす開発者は少なくない。中でも目立っている「Surgical Scalpels」という会社に話を聞いてみよう。
「Boundary」公式サイト
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