プレイレポート
ヒーロー好き女子集まれ! チームをまるごと愛したくなる「ヒーロー’sパーク」レビュー
2019年7月16日にダンクハーツからリリースされた,ヒーロー育成アプリ
「ヒーロー’sパーク」(
iOS /
Android)。
プレイヤーは,開演休業状態の遊園地「ヒーローズパーク」の新米園長となり,かつての活気を取り戻すため奮闘することになります。さらに,ここで働くキャストたちには,街の平和を守るヒーローという別の顔があり,彼らに課せられた任務のサポートも任されてしまうのです。
そんなヒーローたちの物語とともに,遊園地の各施設のレベルアップや,敵とバトルするヒーローショーなど,お楽しみがぎゅっと詰まった本作の魅力を紐解いていきましょう。
■Story
書類審査だけでヒーロズパークの
新園長になってしまった主人公。
彼女には経営難の遊園地と,
この街を救うというミッションが課せられた。
じつは,
ヒーロズパークで働くキャストたちは街を守るヒーローであり,
遊園地は彼らの秘密基地でもあったのだ。
ヒーローのパワーの源は,
人々の笑顔や歓声に触れること。
そのため遊園地が今のままでは,
ヒーローたちはパワーが出せず,
世界が哀しみに染まってしまう。
しかも,彼らの前に,
悪の組織ディストレスが立ちはだかり……?
新米園長は,21人のヒーローたちとともに,
再び遊園地を盛り上げ,街の平和を守ることができるのか!?
6つのチーム・総勢21人のヒーローたち
本作には6つのヒーローチームが登場します。彼らは普段,遊園地の担当エリアでキャストとして働いていますが,“哀人(あいじん)”と呼ばれる敵が街に出現すれば,即座に出動! ヒーローに変身して応戦します。まずは各チームの特色とともに,メンバーの関係性や役割を見ていきましょう。
■ユウキスタ
5人の新人ヒーローで結成されたチーム。モチーフは星。遊園地では子供用ジェットコースターがある「スペースエリア」を担当。
ユウキスタレッド
天瀬 朱(CV:矢野奨吾)
ユウキスタブルー
青葉誠士(CV:豊永利行)
ユウキスタイエロー
黄乃ゆうき(CV:河西健吾)
ユウキスタパープル
周防紫月(CV:天﨑滉平)
ユウキスタグリーン
小井岳 緑里(CV:神尾晋一郎)
熱血ヒーローの朱がメンバーを引っ張りつつ,彼の幼馴染で朱が大好きな誠士がブレーキ役に。そして中二病な紫月の堕天使設定に,緑里がぶっきらぼうにツッコミつつ,ゆうきが優しくフォローするという絶妙なバランスになっている。
■JET
高い能力を誇るエリートチーム。4人はそれぞれトランプのマークをモチーフにしている。遊園地では大人用ジェットコースターのある「ダークネスエリア」を担当。
キング
鷹水颯人(CV:鈴木崚汰)
エース
西炎寺 諒(CV:柿原徹也)
ジャック
岩城悠磨(CV:石毛翔弥)
クイーン
真柴知樹(CV:中島ヨシキ)
JETのメンバーはストイックなリーダー・颯人の影響か,ビジネスライクな関係性。しかし,会話が乏しいわけでなく,ナルシストな諒の暴走に乗せられる形で,颯人のようにクールになりたい悠磨もついヒートアップしてしまうことも。そんな2人にクギを刺しつつ,世話を焼いてしまうのがチームのオカン・知樹。
■Innocent
優雅かつ煌びやかなチームで,雪・風・雷・花といった自然がモチーフ。遊園地ではメリーゴーラウンドと庭園が楽しめる「ガーデンエリア」を担当。メンバーは王子・姫を彷彿とさせるルックスで,女性客の人気も高い。
スノウ
那智冬弥(CV:古川 慎)
ヴォルト
遊佐輝琉(CV:濱野大輝)
ウインド
ディラン嘩凰(CV:福島 潤)
ブルーム
蕪木花奏(CV:市川太一)
Innocentは,冬弥を中心とした比較的平和なチーム。男の娘である花奏の毒舌に,ディランがカタコトの日本語でトボけたり,天然の輝琉がネットスラングで乗っかったり……という風景を,ニコニコしながら冬弥が見守っている。
■BestiA
道明家の3兄弟で構成されたチームで,動物と触れ合える“もふっとランド”がある「サバンナエリア」を担当。それぞれ動物(ライオン,狼,アルパカ)がモチーフになっている。
ビースト
道明獅斗(CV:熊谷健太郎)
ウルフ
道明駿牙(CV:梶原岳人)
パコ
道明慧斗(CV:山下大輝)
BestiAは,豪快で脳筋な長男・獅斗から愛情たっぷりにかわいがられたせいか,弟たちも明るく元気いっぱい。やんちゃな次男の駿牙,のんびり屋の三男の慧斗がたまにひと騒動起こすこともあるが,どんなときも3兄弟は固い絆で結ばれている。
■tri@ut
メカのことならお任せの3人チームで,後方支援に特化している。ゴーカートのある「サイバーエリア」を担当するほか,遊園地内すべての設備のメンテナンスも担当。工具や機械がモチーフとなっている。
tri-α
秋來啓二(CV:駒田 航)
tri-β
帝 夏月(CV:ランズベリー・アーサー)
tri-γ
東條ハル(CV:土田玲央)
tri@utのリーダー・啓二は他人に厳しいところがあり,奔放な色男・夏月によく小言を浴びせている。夏月の反発に,啓二がペースを乱されることもしばしば。チーム最年少の発明家・ハルは,持前の柔軟さで彼らの仲を取り持っている。
■結心
2人の忍者からなるチーム。遊園地では忍者屋敷のある「シノビエリア」を担当。敵の出現をいち早く察知するため,偵察の任務も受け持っている。モチーフは忍者や,和風のもの。
サジョウ
香翠叉丞(CV:佐藤拓也)
サスケ
志波佐祐(CV:濱 健人)
結心は忍びの師弟コンビ。ともに暮らす2人は親子のようでもある。佐祐は師である叉丞を尊敬しており,彼の跡を継ぐべく日々修行に励み,叉丞は厳しくも優しく,佐祐の成長を支えている。
育成が楽しい!
「ヒーロー’sパーク」のプレイサイクル
本作では,遊園地のアトラクションを充実させるほど,ヒーローたちが強化されたり,ストーリーが開放されたりします。ここでは遊園地運営の流れと,見どころをご案内しましょう。
●アトラクションやエリアをレベルアップ
日々のプレイの中心となるのは,遊園地の各エリアでアトラクションを“ブースト”し,稼働させること。ブーストして一定時間が経過するとエリアに経験値が入り,エリアレベルがアップします。エリアレベルは,メインストーリーの開放条件にもなっているので,おのずと物語とエリア運営を交互にプレイするというサイクルに。
各エリアでは,キャストたちのちびキャラがお出迎え
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エリアレベルが上がるほど,ヒーローたちの強さが底上げされるというメリットも
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●お客さんからのおねがいに応えよう
アトラクションのブーストにはお客さんの“おねがい”の達成などでもらえるチケットが必要になります。おねがいの内容は,おもにアイテムを集めて渡すことと,「ヒーローショー」開催の2つ。
ワゴンからアイテムをピックアップ。アイテムは時間が経てば再び回収できるようになります。アイテムはエリアやキャストにちなんだもので,なかなかの凝りよう!
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●ヒーローショーを成功させる
ヒーローショーでは出撃メンバーを5人選び,敵とのバトルに挑みます。メンバーは,ガチャなどで入手できるヒーローカードを選択する形で決定。チームに関係なく自由に構成できますが,カードのレアリティが異なる場合でも,同じ人物を複数入れることはできません。
ヒーローカードと敵は,3つの属性に分かれており,有利,不利がそれぞれ3すくみになっています。有効な属性のメンバーを中心にデッキを組めば,グッと勝利が近づきます
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バトルが始まれば,ヒーローたちはオートで戦ってくれるので,難しい操作は必要ナシ。ゲージが溜まることで使えるスキルや,“超必殺技”を放つタイミングはプレイヤーが操作できますが,これも任意でオートにできます。敵を制限時間内に全滅させられれば,ヒーローたちの勝利です。
ヒーローショーの前には,必ず変身シーンとボイスが入るのがイイですね
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強力な一撃や仲間の回復など,スキルの効果はヒーローカードごとに異なります
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超必殺技はカットイン演出がかっこいい! チームごとに技が違うのも見どころです
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●ヒーローカードを育てる
ヒーローショーにはEASYからEXPERTまでの難度があり,高難度になるほど敵が強くなっています。勝つためには,ヒーローカードの強化が欠かせません。レベルを上げる,「ヒーローロード」メニューから能力を開放するなどしてカードの強化を図りましょう。なお,ヒーローロードはマスを進むことで各種ステータスが上がるほか,特別な“開花”マスで一気にパワーアップが可能です。
ヒーローショーの成功でも経験値は入りますが,ヒーロー管理メニューで通貨の「キセキ」を使うことでもレベルアップできます
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ヒーローロードで開花させると,カードの絵柄もゴージャスになります
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ゲームのステップをまとめると……
バトルやアイテム回収で,お客さんのおねがいを達成する
↓
ブーストチケットでアトラクションを強化
↓
エリアレベルを上げる
↓
ストーリーを読む
という手順になります。このように遊べることはたくさんありますが,ゲームを進める道筋としては1本なので,迷う心配はありません。慣れてくると,ブースト待ちの間にストーリーを読んだり,バトルをしたりと,遊園地運営もスムーズになってくるはずです。
ゲーム冒頭のチュートリアルでは,実践しながら仕組みを学べます。主人公を補佐する“じいや”は,絶対的な安心感が漂いますね
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思わず箱推ししたくなる,ヒーローたちのストーリー
遊園地の運営に本腰を入れる前に,プレイしておきたいのがそれぞれのチームを知るエピソードです。これを読むことによって,ヒーローたちに愛着が湧き,運営やバトルがますます楽しくなっていきます。
個人的には,特定のヒーローのファンというより,チーム自体が好きになりました。彼らはチームといえど個性はバラバラで,一見まとまりがないように思えるチームもあります。しかし,そんなチームほど絶妙なバランスで成り立っているというか,個々の役割が発揮されていて,輝いて見えました。
例えば,裏方3人衆のtri@ut。リーダーの啓二はとっつきにくい感じがしていたのですが,夏月との歯に衣着せぬ応酬が次第に微笑ましく思えるようになります。ギスギスした空気が漂わないのは,2人をハルがちょうどいい距離感で見守っているからなのかもしれません。つかず離れず,でも心の中ではお互いを認めているところが伝わってきて,「なんかいいなあ,この3人」と,ホンワカした気持ちにもなりました。
啓二は負けず嫌い,夏月は真面目,ハルはのんびり屋に見えて,相手の気持ちを察することに長けていたりと,tri@utはギャップ持ち3人衆
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エピソードによってはチーム同士の交流もあり,そこで彼らの新たな一面が見えてくることも
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メインストーリーのポイントとして,悪の組織「ディストレス」との対決も見逃せません。ディストレスはかなりの強敵揃いのうえ,ヒーローたちは現状のショボショボ遊園地のままでは力が出せず,苦戦を強いられることになります。
ディストレスとの接触で,ヒーローたちが抱える問題が垣間見えることもありました。ディストレスのメンバーはその個性も尖っていて,声優さんたちもノリノリで演じていることが画面越しにひしひしと感じられました。彼らについてはまだ謎に包まれた部分が多いのですが,これから明かされていくのが楽しみですね。
最初に現れたのは,ヒーローの能力を無効化するマクスと,時を止められるダフ。悪の組織とはいえ,チート級の強さ……
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謎といえば,モノローグで綴られていくヒーロー個人のエピソードは,彼らを深く知る手掛かりとなっています。おもにヒーローたちの幼少時代の出来事が語られていくのですが,メインストーリーの明るさとは打って変わって,かなりシリアス……。
彼らがヒーローを目指すきっかけは,必ずしも希望溢れるものではなかったようです。彼らの心の引っかかりが,ディストレスによって炙り出されるのではと,今からドキドキしています。
ヒーローストーリーは,ヒーローカードをバトルに参加させ,信頼度を上げることで個人の各章が開放されていくエピソード。スチルが見られる章もあります
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見どころ満載! キャラクター愛深まる演出の数々
本作には,ヒーローを身近に感じられる細かな演出が散りばめられています。
プレイ中,1番目にすることになる遊園地モードでは,ちびキャラのキャストたちがさまざまなアクションで楽しませてくれます。メンバー同士で会話したり,そのキャストならではのアイテムを取り出してみたり……。そのパターンは実に豊富で,細かい部分もこだわって作られていることが分かります。
朱の姿を探す誠士に,堕天使設定に忙しい紫月。守銭奴な知樹は,ブタの貯金箱をスリスリしています
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ちびキャラは,「マイルーム」にも登場。こちらは好きなメンバーを選べるようになっています。チームの垣根を越えた,キャストたちのやり取りが見られるのもうれしいですね。
マイルームは自由に模様替えができます。家具はゲーム内通貨のキセキで購入できますよ
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ある条件を満たせば,バトル開始時にもヒーローたちの会話が発生します。ある条件とは,“カレー好き”や,“毒舌”など,共通点のあるメンバーを一緒に出撃させることです。組み合わせによって,防御力が上がるなどバトルが有利になる効果も発揮されます。これを「リンクボーナス」といい,その組み合わせを見つけ出すのもなかなか楽しいものです。
ヒーローたちの共通点は,プロフィールに載っていないこともあり,推理が必要な場合も。ストーリーモードなどでチラリと触れられることもあるので,再度読み直してみるのもいいかもしれません
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ここまで紹介したとおり,「ヒーロー’sパーク」は遊園地らしく,たくさんの楽しい要素が詰め込まれた作品です。なんとなくですが,ヒーローものの名作を思わせる部分もあって,ニヤリとすることもありました。
また,本作は最初に好きなヒーローカードのSSRがもらえたり,ガチャに必要なダイヤもミッション報酬として手に入ったりするので,遊びやすいとも感じました。筆者がプレイした7月末現在では,画面の切り替わりでロードが挟まれる場面が少々見られますが,アップデートが重ねられていますので,いずれ改善されるだろうと期待しています。
何より,ヒーローたちの青春を見ていると,そういった細かいところはあまり気にならなくなってきました。これもヒーローの能力なのかも……? ともかく,彼らがプレイヤーを笑顔にさせる能力を持っているのは間違いないようです。ぜひプレイして彼らの力を確かめてみてください。
2019年8月22日より
夏のイベント「豪快変身! 海賊ヒーロー」が開催予定
【ストーリー】
海の家で出張ヒーローショーを行うことになったユウキスタたち、紫月の提案でショーのテーマが海賊となり、台本も紫月が作成することとなる。
本番当日、ショーの開始時間まで好きに遊ぶユウキスタたちだったが、そこに緑里の姿がなく、緑里はみんなのために飲み物を買ったりとまさにユウキスタの兄貴っぷりを発揮する。
その姿はまさに台本に描かれている心優しき海賊船長そのものであった。紫月の台本にかけた想いを胸にユウキスタたちの海賊ショーの幕が上がる。
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