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「高性能GPUと高リフレッシュレートディスプレイの組み合わせはゲームの勝率を上げる」。NVIDIAが調査結果を公表
結論から言ってしまえば,「バトルロイヤルゲームの優れたプレイヤーは,高性能なGPUと高リフレッシュレート対応ディスプレイを使ってますよ。だからあなたも買いましょう」という話なのだが,GeForce Experienceを介して集計したというデータに基づく,面白い数字が並んでいるので,簡単に紹介してみたい。
GTX 1080シリーズのユーザーはGTX 1050シリーズのユーザー比で1.6倍もキル/デスレシオが高い?
より低い性能のGPUを搭載したPCと比べ,高性能なGPUを搭載するPCのほうが高いフレームレートで画面を描画でき,プレイヤーの操作がゲームに反映されるまでの時間も短くなるということは,PCゲーマーなら体験的,感覚的に理解していると思う。
下に示したスライドは,ユーザーの操作がゲームに反映されるまでの遅延時間をGPUごとに計測した結果とされるグラフである。対象のゲームは「Counter-Strike: Global Offensive」(以下,CSGO)と「Overwatch」で,対象GPUはIntel製CPUの統合型グラフィックス機能である「UHD Graphics 630」と,5年前に登場した「GeForce GTX 750 Ti」,そして最新の「GeForce RTX 2080」となっている。
これだけ極端な性能差があれば,結果が大きく変わるのは当然ではあるものの,UHD Graphics 630では106〜108msの遅延が生じるところ,GeForce GTX 750 Tiでは41〜43ms,そしてGeForce RTX 2080では20msにまで短縮できるという。統合型グラフィックスと最新世代のハイクラスGPUとの間では実に5倍以上もの違いが生じているわけだ。
続いては,GPUとKill to Death ratio(1回倒されるまでに何人の相手を倒せるかの比率。以下 キル/デスレシオ)の関係である。
下に示したスライドは,「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)および「Fortnite」におけるキル/デスレシオを比較したものだ。GTX 600シリーズを100%としたとき,GTX 700シリーズのユーザーは9%,GTX 900シリーズのユーザーは29%,GTX 10シリーズのユーザーは37%,そしてRTX 20シリーズのユーザーは53%も高いキル/デスレシオを記録したという。
続いてはもう少し細かなデータを基にしたものだ。キル/デスレシオの違いを縦軸,1週間当たりのプレイ時間を横軸にして,GPU性能が1週間あたりのプレイ時間とキル/デスレシオに関係するかを調査した結果となる。右に行くほどプレイ時間が長い熟練プレイヤーであることを示し,上に行くほど勝率が高いと理解すればいい。
見てのとおり,GeForce GTX 1080シリーズを使う熟練プレイヤーは,それよりも性能の低いGPUを使う熟練プレイヤーよりも,勝率が高いことが分かる。GeForce GTX 1050シリーズと比べると,実に1.6倍以上もの差がついているというわけだ。
もちろんNVIDIAも,「プレイヤーの実力差をGPUの性能で置き換えられるわけではない」と明言しているが,同程度の実力であれば,優れたハードウェアを使うプレイヤーのほうが,高い勝率を期待できる可能性があるといったところか。
キル/デスレシオとディスプレイ側垂直リフレッシュレートの関係を示した調査結果も興味深い。下のスライドは,GeForce GTX 1050シリーズと垂直最大リフレッシュレート60Hzのディスプレイにおけるキル/デスレシオを100%として,GPU性能と垂直リフレッシュレートの違いが勝率にどう影響するかを示したものだ。
このグラフによると,同じGeForce GTX 1050シリーズでも垂直リフレッシュレート144Hz表示のディスプレイを使うプレイヤーは勝率が44%高くなる。また,高性能なGeForce RTX 20シリーズは垂直リフレッシュレート240Hz対応のディスプレイと相性がよく,144Hzのときに68%増となる勝率が,240Hzになると102%増にまで跳ね上がっている。
「ゲームのうまいプレイヤーほど,高価なGPUやディスプレイを使っているというだけのことでしょう」と言ってしまえばそれまでだが,より優れた勝率を目指したいなら,高価なハードウェアを導入することも手段の1つだということが,データでも確認できたというのは興味深い話ではないだろうか。
NVIDIAのWebサイトでは,GPUごとにどの程度のフレームレートを期待できるかをゲームごとに計測したグラフも掲載しているので,興味のある人はチェックしてみることをお勧めする。
NVIDIA公式Webサイトの当該ポスト(英語)
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