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新バンド“GYROAXIA”もサプライズ登場! 5人の船は輝く大海原へと進んでいく――BanG Dream! Argonavis 2nd LIVE「VOICE -星空の下の約束-」ライブレポート
さまざまなメディアミックスを展開する「BanG Dream!(バンドリ!)」発のボーイズバンドプロジェクト「ARGONAVIS from BanG Dream!(アルゴナビス フロム バンドリ!)」が,2019年12月5日,TOKYO DOME CITY HALLにて2nd LIVEを開催した。キャラクターの声を務めるキャストが実際に演奏を行う“リアルバンド”のArgonavisは,2018年7月の0-1st LIVEからキャリアをスタート。その後「0-2nd」や「0-BEYOND」など数回のライブを経て,2019年5月に舞浜アンフィシアターで開催した1st LIVEがフルメンバー5人による初のフルライブとなった。
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5人を乗せた船は,未来へと動き出す――「BanG Dream! Argonavis 1st LIVE」ライブレポート
2019年5月17日,さまざまなメディアミックスを展開する「BanG Dream!(バンドリ!)」発のボーイズバンドプロジェクト「ARGONAVIS from BanG Dream!(アルゴナビス フロム バンドリ!)」の1st LIVEが舞浜アンフィシアターにて行われた。本稿ではその模様をレポートする。
そこから約半年が経過した今回のBanG Dream! Argonavis 2nd LIVE「VOICE -星空の下の約束-」。新バンド“GYROAXIA”のサプライズ登場や,プロジェクトに関する新情報が公開され,ファンも熱狂したライブの模様をレポートする。
Argonavis |
GYROAXIA |
この日のライブは,スクリーンに映し出された5人のキャラクターによるボイスドラマからスタートした。会場を埋め尽くすファンは,ペンライトを胸に彼らを見守る。そしてステージに,満面の笑顔でポーズを決めるドラムの橋本祥平さん(白石万浬役),両手を大きく広げて歓声を受け止めるキーボードの森嶋秀太さん(桔梗凛生役),拳を胸に当てるベースの前田誠二さん(的場航海役),前田さんとハイタッチで登場するギターの日向大輔さん(五稜結人役)が登場。最後に現れたボーカルの伊藤昌弘さん(七星 蓮役)が人差し指を天に向かって高く掲げると,会場はひときわ大きな歓声が上がる。
「帆を上げろ! 航海を始めるぞ!」
力強い言葉でスタートしたのは「Steady Goes!」だ。観客はペンライトや拳を振り,曲に合わせて声を上げる。前回のライブでも感じたが,彼らのファンには男性客も多く,上がる歓声も力強い。また今回も,日向さんのギターや前田さんのベースはギブソン社の“Argonavisオリジナルモデル”,パール社による橋本さんのドラムはバンドカラーの青をイメージした「ウルトラ ブルーフェイド」が使われ,フロントヘッドにバンドロゴがデザインされていた。
「今日は俺たち5人とみんなと一緒に最高の物語を作っていこうぜ!」(結人)
「僕がつけた『星空の下の約束』というタイトル,みなさんに伝わるといいな」(航海)
「最高のステージをみんなに届けられそうだ。寒さに負けない熱いライブにしよう!」(凛生)
「今日はたくさん曲を用意してあるから,最高のライブにしようね。よろしく!」(万浬)
「会場がきらきら輝いてる……こんなステージで歌えて本当に幸せです!」(蓮)
続く2曲目はベースソロから始まる「メリッサ」だ。初っ端から伊藤さんが圧倒的なロングトーンを披露し,日向さんが演奏しながら「もっと!」とぐるぐる手を回す仕草をする。続いて,1曲目の演奏を終えた橋本さんが立ち上がって名乗りを上げるとドラムソロがスタートした。
すると森嶋さんもショルダーキーボードで前に飛び出し,「READY STEADY GO」の演奏が始まる。小気味よいリズムとギターリフ,間奏では森嶋さんと日向さんがバトル(?)を繰り広げ,振り返った伊藤さんが驚くコミカルな場面も。間のコーラスでは観客も声を合わせ,会場が熱気に包まれた。
伊藤さんが「男子,女子,眼鏡の人,裸眼の人,今日誕生日の人もまだまだ声出せますか!?」と会場を煽り,曲は「GO!!!」へ。森嶋さんがリードボーカルを取る箇所では伊藤さん,前田さん,日向さんが至近距離で見守り,クールな森嶋さんが思わずといった様子で笑顔を見せる。
ボイスドラマ映像を挟み,「天体観測」,メンバーによるラップも披露された「*〜アスタリスク〜」が披露され,跳ねるようなリズムに会場が揺れた。続く「流星雨」では,ミラーボールや無数の電飾が輝き,ステージは満天の星空になる。筆者は個人的にこの曲がかなり好きで聴くたびに胸がいっぱいになるのだが,この日のライブでは一番が終わった時点で客席から大きな歓声が上がり,涙が出そうになった。
メンバーのわちゃわちゃが楽しいグッズ紹介コーナーの後は,5人で演奏するのが初という「ギフト」,天を突き破るようなハイトーンボイスで始まる「STARTING OVER」へと続く。熱く力強い音を聴かせ,メンバーはステージをあとにした。
ここでArgonavisメンバーによる朗読劇と,先日発表になったばかりの新バンドGYROAXIA(ジャイロアクシア)のボイスドラマが披露された。そしてステージにGYROAXIAのキャストたちがサプライズで登場。観客たちによる割れんばかりの歓声と真っ赤なペンライトの光に迎えられ,彼らは「現状ディストラクション」を投下した。
ボーカルの小笠原 仁さん(旭 那由多役),ギターの橋本真一さん(里塚賢汰役),同じくギターの真野拓実さん(美園礼音役),ベースの 秋谷啓斗さん(曙 涼役),ドラムの宮内告典さん(界川深幸役)で構成されたGYROAXIAは,Argonavisとはまた全く違った熱を持っている。Argonavisが海や風のような爽やかな力強さなら,GYROAXIAは燃え盛る炎のようだ。それは近づく者を焼き尽くしてしまう危険な魅力に満ちている。
「つべこべ言わず黙って俺の歌を聴け!」(那由多)
“GYROAXIAの宣戦布告”,オリジナル曲の「MANIFESTO」で,また彼らは圧倒的な存在感を示した。歌い終えると,演奏が終わらないうちにステージから捌けるボーカルの姿がなんとも那由多らしい。曲が終わり,笑顔でステージをあとにするメンバーたちには大きな拍手が贈られた。
ステージはふたたびArgonavisの時間へ。彼らの始まりの曲「ゴールライン」から新曲の「AAside」へ続き,スクリーンには彼らのスタートの地である函館の美しい夜景が映し出される。彼らにはきっと,始まりから決して変わらないものとどこまでも変わり続けるものがあるのだろう。
メンバーにとってArgonavisは「決意」「運命」「出会い」「証明」「ゆずれないもの」なのだという。本編最後に披露された「VOICE」では,ひとりひとりがその想いを込めた歌声を聴かせる。この歌詞における「君」とはお互いであり,彼らを応援するファンでもあるのかもしれない。「約束します。みんなを夢のステージへ連れていきます!」と伊藤さんが叫ぶと,ステージから銀テープが降り注ぎ,無数の輝きに包まれてステージは幕となった。
Argonavis×GYROAXIAのミニアルバム発売やアプリゲーム新情報などの告知ののち,ツアーTシャツに着替えたArgonavisメンバーがアンコールに応えて登場。そして,2020年春に放映予定のTVアニメのオープニング主題歌「星がはじまる」を聴かせた。
この曲はUNISON SQUARE GARDENの田淵智也氏が作詞(中村 航氏と共同)と作曲を手掛けており,メンバーたちもMCで「すごいことですよ!」と大喜びの様子を見せていた。その後はGYROAXIAのメンバーも登場し,先ほどの演奏時とは打って変わった和やかなムードでトークを繰り広げた。そして最後に,Argonavisの5人からメッセージが寄せられた。
日向大輔さん(五稜結人役)
今日という日を楽しみにしていました。0-1stの下北沢ガーデンに始まって,今回の2ndライブはここTOKYO DOME CITY HALLですが,ステージの大きさが変わっても僕たちが届ける想いは何も変わっていません。いつも僕の心の中にはみなさんがいます。またお会いできるのを楽しみにしてみます!
前田誠二さん(的場航海役)
来年はアニメ化,アプリゲーム化があり,GYROAXIAという新しい仲間を迎えられたのもみなさんの応援があってこそだと思います。まだまだ至らないことばかりですが,これからも頑張りますのでよろしくお願いします!あともう12月なので,早いですが良いお年を! 来年もよろしくお願いします!
森嶋秀太さん(桔梗凛生役)
Argonavisは「アルゴ船座」という星座をモチーフにしたバンドでありプロジェクトです。この大きな船にひとりでも多くのナビゲーター(ファン)のみなさんを乗せて,みなさんに導いていただきながら大海原に突き進んで行けたらと思います。これからも末永く応援よろしくお願いします!
橋本祥平さん(白石万浬役)
なんだろうな,もう……最高でしたという言葉しか出てこないです。ちょうど1年くらい前にメンバーと出会ったんですが,メンバーやナビゲーターのみなさんと一緒に過ごした時間は本当に濃かったなと。本当に楽しくて,このバンドのためなら命を賭けられるくらい大好きです! てっぺんを目指してどこまでも行けたらいいなと思います!
伊藤昌弘さん(七星 蓮役)
0-2ndライブからずっと自分の中でしている約束があります。ひゅーすけ(日向さん)も言っていましたが,どんな会場でも,どんな席にいる人にもちゃんとひとりひとり,5人の音楽を届けようと。これからたくさんの素敵な展開があり,GYROAXIAというすごい仲間ができましたが,みなさんに「応援していて良かった」って思ってもらえるプロジェクトにしていきたいと思います。今日はありがとうございました!
この日最後に演奏されたのは,ライブで初披露となる「逢のうた」だ。「逢」とはきっと,出会うことができたみんなに捧げる「愛」なのかもしれない。この曲では,歌を聴くナビゲーターたちの顔をよく見るためかのように,客席も明るく照らされていた。会場いっぱいに光る色とりどりのペンライトは,光を受けてきらめく大海原の水面のように目に映った。多くの歓声が,仲間たちの熱が追い風となる。その風を帆に受けて,彼らという船は未来へ進んでいくのだろう。これからの展開や音楽がますます楽しみとなるライブだった。
■出演
Argonavis
ボーカル:伊藤昌弘(七星 蓮役)
ギター:日向大輔(五稜結人役)
ベース:前田誠二(的場航海)
キーボード:森嶋秀太(桔梗凛生役)
ドラム:橋本祥平(白石万浬役)
シークレットゲスト
GYROAXIA
ボーカル:小笠原 仁(旭 那由多役)
ギター:橋本真一(里塚賢汰役)
ギター:真野拓実(美園礼音役)
ベース:秋谷啓斗(曙 涼役)
ドラム:宮内告典(界川深幸役)
■Bang Dream! Argonavis 2nd LIVEセットリスト
01.Steady Goes!
02.メリッサ(カバー)
03.READY STEADY GO(カバー)
04.GO!!!(カバー)
05.天体観測(カバー)
06.*〜アスタリスク〜(カバー)
07.流星雨
08.ギフト
09.STARTING OVER
10.現状ディストラクション(カバー)/GYROAXIA
11.MANIFESTO/GYROAXIA
12.ゴールライン
13.AAside
14.VOICE
- encore -
15.星がはじまる
16.逢のうた
「アルゴナビス from BanG Dream! AAside(アルゴナビス フロム バンドリ! ダブルエーサイド)」公式サイト
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photo:西槇太一