［TGS 2018］「SEGA AGES」ステージイベントの模様を紹介。移植希望アンケートのTOP30が発表，1位は「ジェットセットラジオ」に

　セガゲームスは2018年9月22日，千葉・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2018の同社ブースにおいて，Nintendo Switchで展開している「SEGA AGES」ブランドのステージイベントを実施した。

　登壇したのは，セガゲームスのシニアプロデューサーである下村一誠氏，スーパーバイザーの奥成洋輔氏，開発を担当するエムツーの代表取締役社長である堀井直樹氏，ゲストのレトロゲーム系ラッパー・MC8bit氏という4名だ。

左から，堀井氏，奥成氏，MC8bit氏，下村氏

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　トークコーナーの冒頭では下村氏より，「SEGA AGES ソニック・ザ・ヘッジホッグ」および「SEGA AGES サンダーフォースIV」の発売が当初の予定よりも遅れたことに言及された。延期の理由について，Twitterのセガ公式アカウントでは「さらなるクオリティアップのため」と説明されていたが，実のところは「作り込みすぎた」ということだったらしい。逆に言えば，その分だけクオリティは折り紙付きということだろう。

　今後リリース予定となっているタイトルのうち，「SEGA AGES ゲイングランド」はセガブース内に試遊台が設置されている。「ゲイングランド」のメガドライブ版は，MC8bit氏がかつて友達と熱心に遊んでいた思い出のタイトルとのことで，第1ラウンド（原始時代エリア）のBGMをベースとした新曲が披露された。

堀井氏とMC8bit氏が出展バージョンの「SEGA AGES ゲイングランド」に挑戦。短い時間だったが，3面までのクリアに成功した

　イベントの後半では，そのほかのラインナップに関する紹介が行われた。「コラムスII」は奥成氏のプッシュでラインナップに入ったタイトルとのこと。「サンダーフォースAC」は，下村氏が「サンダーフォースII」と迷いつつ，プレイヤーにグラフィックスの美しさを届けたいからということで選ばれたそうだ。

　「アウトラン」は「セガ 3D復刻プロジェクト」での移植や，「龍が如く」シリーズへの収録などで遊ぶ機会が多いタイトルだが，SEGA AGES版ではワイド画面に対応するうえ，フレームレートがオリジナルの倍である60fpsに改修されている。さらに新規BGMとして，これまでメガドライブ版「アウトラン」のみに収録されていた「STEP ON BEAT」が，アーケード版の音源に合わせて編曲を施されたバージョンで収録されるという。

　続けて，Twitterで行われた移植希望アンケートの結果が発表された。なお，投票数が膨大な数に及んだため，今回の発表はあくまで「ランキング速報」なのだとか。

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　トップに輝いたのは「ジェットセットラジオ」。これは同作の楽曲を担当した長沼英樹氏が投票を呼びかけたことに起因しているそうだ。2位は「シェンムー（I＆II）」だが，やるとしたらSEGA AGESではなく，SEGA Europe主導で開発されたPS4版をNintendo Switchに移植する形になるだろうとのこと。ちなみに，筆者は21位の「ダイナマイト刑事」シリーズに投票していた。

　ここでランクインしている何本かは，すでに検討タイトルに含まれているとのこと。エムツーによる検証では，ドリームキャスト用ソフトまでならNintendo Switchでの動作を確認しているという。

　最後に，SEGA AGESの新たなタイトルとして「バーチャレーシング」が発表された。詳しくは速報記事を参照してほしい。