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約40年の時を超えて帰ってきた「Atari VCS」の予約受付がスタート。本体価格は199ドルからで,ローンチは2019年7月
「Atari VCS」公式サイト
IndieGogo「Atari VCS」プロダクトページ
開発が進められている「Atari VCS」については,2018年3月23日に掲載したGame Developers Conference 2018レポートで詳しく紹介したが,その段階で公表されたとおり,プロセッサとしてAMDのAPUであるBristol Ridgeを搭載し,LinuxをカスタマイズしたOSが使用される。細かいスペックは「変更される可能性もある」という条件付きでIndieGogoのプロダクトページに記載されており,以下のようなものになっている。
・サイズ(cm):36.83(幅)×13.46(奥行き)×4.06(高さ)
・重量:約1.36キロ
・材質:プラスチック,金属,木材
・OS:Ubuntu (Linuxカーネル4.10)
・電源:低LDPアーキテクチャ(低発熱/低騒音)
・コネクタ:HDMI 2.0,2.4/5GHz Wifi,Bluetooth 5.0,Gigabitイーサネット,4×USB 3.0
・入力:クラシック・ジョイスティック,モダン・コントローラ,マイク
・HDD:32GB eMMC,external HDとSD cardの接続が可能
・RAM:4GB DDR4 RAM
・メモリ:32GB eMMC
・CPU:Bristol Ridge A10
・GPU:Radeon R7
・対応HDCP:HDCP 2.2
・セカンドディスプレイ:あり (スクリーンキャスティング)
・クラウドストレージ:あり(追加サービスで展開予定)
・インターネット接続:クラシックゲーム向けには必要ないが,すべてのフィーチャーにアクセスするために必要
・ゲームチャット:SkypeやDiscordなどの利用が可能
・ボイスコマンド:4面マイクアレイ(4-front facing mic array)
・月額課金:なし(クラウドなどのサービスのみ)
・ライブストリーム:Twitch.tvで可能
・マウス/キーボード:サポート予定
オリジナルのArari VCSに似せた木目調のフロントパネルを使用した「Collector’s Edition」が,6月11日までの限定販売品として249ドルで販売される。通常モデルとなる「Onyx」の価格は199ドルで,ジョイスティックやコントローラを追加購入するオプションが用意されている。ただ,ゲームコントローラはLinuxに対応したBluetooth/USB接続の製品であれば使用でき,Atariのモダン・コントローラもPCに接続してゲームなどに利用することも可能だ。
「Pong」「Missile Command」「Tempest 4000」など,Atariの黄金時代を代表するゲームのデジタル版が100以上バンドルされる予定でだ。また,サードパーティとしてEden games,Gameholic,Nvizzio Creations,Petroglyph Games,Kung Fu Factoryなど,Linux向けのゲームを開発,販売する独立系メーカーを中心に,現時点で14社が名乗りを上げているという。
Linuxベースのゲーム機として今後,AAAタイトルや独占タイトルをいかに増やせるかでその魅力は変わってくるはずで,さらにOSなどが日本語化されているのかなども現時点では発表されていない。ただ,送料は増えるものの日本を含めたワールドワイドで販売するとのことなので,気になる人は早めにIndieGogoのプロダクトページをチェックしておこう。
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