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[TGS 2019]1年ぶりに見たポータブルゲームPC「SMACH Z」でMHWを遊ぶ。開発は進んでいるが,果たして2020年Q1に発売となるか?
SMACH Zは,スペインのベンチャー企業「SMACH」が開発するポータブルゲームPCだ。SoC(System-on-a-Chip)に「Ryzen Embedded V1605B」に採用する。DDR4 SO-DIMMモジュールとM.2 Type 2242仕様のSSDモジュールのみならず,タッチパッドやマザーボードまでもユーザー側で交換可能という構想を打ち出している。
[TGS 2018]SteamのAAAタイトルが動くポータブルゲームPC「SMACH Z」は想像の斜め上をいくマシンだった
「Ryzen」APU搭載のポータブルゲームPC「SMACH Z」が東京ゲームショウにやってきた! というわけで,4Gamerでは開発元にハードウェアのコンセプトや今後についていろいろ聞いてみたのだが,想像を超える回答が得られた。今回は実機写真ともども,入手した情報をお伝えしたい。
「MONSTER HUNTER: WORLD」がポータブルゲーム機で動いてる? Zen×Vega搭載の携帯ゲーム機風ゲームPC「SMACH Z」が実動展示
E3 2019会場のカプコンブース近くに,携帯ゲーム機で「MONSTER HUNTER: WORLD」をプレイしている人を見つけた西川善司は,謎のゲーム機についてあれこれと話を聞いてきた。TGS 2018でも紹介されていた「SMACH Z」が,ついに実動機として公開されたのだ。プレイムービーを交えて,その実態をお伝えしたい。
1年前よりも明らかに完成度が上がり,細かな改良も施されている
約1年振りのSMACH Zからは,順調に仕上げてきたという印象を受けた。1年前は筐体ができている程度で,慎重に扱わないと,さまざまなパーツが落ちてしまいそうだったが,今回はそうした不安はなさそうだ。
デザインに大きな変更はないが,背面が微妙に変化したようで,持ちやすくなっている。操作系は,左右にあるタッチパッドにLEDモジュールが組み込まれたこと以外,とくに変わらず。実物の展示はなかったのだが,タッチパッドも交換が可能になっており,矢印キーデザインや,4ボタンデザインのものが用意されるという。
本体の左部。タッチパットとアナログステックがあるほか,タッチパッド上で点灯するのが,バッテリー残量を示すインジケーター兼切換ボタンだ。PlatStation4でいうところのPSボタン的な扱いだが,機能はユーザーが自由に割り振れる |
ゲームパッドの右部。タッチパッドとA/B/X/Yボタンに加えて,タッチパッドの左横にサブボタン×2がある。ここにも好きな機能を割り振れる |
本体を持ったときの上部。ショルダーボタンとトリガーのほか,電源ボタンや,DisplayPort出力端子,USB Type-A端子,USB Micro-B端子を配置している |
底部を見ると,3.5mmミニピン端子とUSB Type-C端子を確認できた |
ショルダーボタンとタッチパッドに難あり
試遊可能なSMACH Zは,Windows 10がインストール済みだが,発売時は,Windows 10はオプション扱いとなり,標準ではLinuxベースのSMACH OSをインストールした状態で出荷するとのこと。
SMACH Zで,MONSTER HUNTER WORLD(以下,MHW)をプレイして分かったのは,一部のボタンでは,形状がまだ確定していないのではないかということだ。
とくに不安定だったのが,両サイドのショルダーボタンで,プレイ中にボタンを押し込むと,戻ってこないケースに数回遭遇し,その都度,簡易修理が行われた。このとき,ついでに内部構造を撮影しようと思ったのだが,E3 2019に展示されていたものとは別モノらしく,撮影NGに。
A/B/X/Yボタンや,L2/R2トリガーは,問題なく動作しており,現状はショルダーボタンで,苦戦しているものと思われる。
また,タッチパッドは,押し込み操作をしたときに,中途半端に押下が維持される状態になってしまった。「あれ,カメラが固定されっぱなしなんだけど?」とやや困惑している様子は,下記の動画でも分かるハズだ。
なぜ,ショルダーボタンで問題が生じるのか,あくまで筆者の想像だが,SMACH Zの筐体サイズは,標準的な日本人の標準的な手で遊ぶには,やや大きく,ショルダーボタンを押下する場合,ボタンと指に距離があって,垂直ではなく,斜めもしくは横合いから押すことが多いからではないだろうか。
ほかのユーザーがプレイする様子を見ていても,首を傾げたタイミングがショルダーボタンを押しているときで,押下方向もショルダーボタンに対して垂直ではなく,斜めからの入力だった。
グラフィックス設定は低めだが,確かにMHWが遊べる
性能面に目を向けると,試遊時のグラフィックス設定は以下の写真を見ると分かるように,かなり低めで,フレームレートは,最大30fpsとなっていた。ボタンの不調で,まともに遊べてはいないのだが,移動から攻撃をしてみた限り,おおよそ30fpsに貼り付いている体感を得られた。
気になる筐体の熱は,背面に搭載する冷却機能がちゃんと働いており,背面中央の盛り上がった部分と,背面ボタンのある窪みとの中間あたりまで高温になるくらいで,ゲーム中に熱が気になることはなかった。背面に配置されたボタンを操作するために,中央部から指が離れるのも功を奏していると思われる。
とはいえ,SMACH Zを手にすると,その不安が吹き飛ぶようなワクワク感もある。何はともあれ,S
なお,筆者としては,2020年第1四半期の発売には間に合わず,E3 2020において改めて発売時期が発表されるような気が,とてもしている。
SMACH公式Webサイト(英語)
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