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印刷2018/03/22 15:59

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携帯型ゲーマー向けPC「SMACH Z」の事前注文受付が始まる。RyzenベースのSoCを搭載して2018年第4四半期に出荷開始へ

 Kickstarterプロジェクトを経て開発が進んでいる,携帯機型のゲーマー向け超小型PC「SMACH Z」。AMDの組み込み向けプロセッサ「Ryzen Embedded V1605B with Radeon Vega 8 Graphics」(4C8T,CPU定格2GHz,CPU最大3.6GHz,Compute Unit数8基)の採用により高い3D性能を獲得できているとして,「AAAゲームをプレイできる携帯型PC」として訴求されている本機だが,その事前注文受け付けが,新たにオープンしたオンラインストアで始まった。

SMACH Z
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 本体はBTOに対応しているが,日本円表示に対応しているオンラインストアにおける最小構成だと,メインメモリ容量4GB,SSD容量64GB,カメラ非搭載,専用OS「SMACH OS」採用で8万9900円(税別)。メインメモリ容量16GBのデュアルチャネルアクセス対応,SSD容量256GB,500万画素カメラ搭載,Windows 10 Homeプリインストールの最上構成で14万1660円(税別)となる。
 現在は早急注文扱いとして,期間限定で10%引き。出荷は2018年第4四半期の予定となっている。

 なお,いずれの構成でも本体色は黒ベースとなっており,本体正面を覆うフロントシェルを標準の「Deep Black」,そして「Radioactive Green」「Indigo」「Pearl White」「Red Fire」から無料で選択できる。別途3600円(税別)追加で「Zombie」,1万3500円(税別)追加で「Golden」を選択可能だ。

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カスタマイズのベースとなるSMACH ZおよびSMACH Z PROのスペック


「Steamboy」の最終版的存在となるSMACH Z


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 SMACH Zは,6インチで解像度1920×1080ドットのタッチ操作対応液晶パネルを,「Steam Controller」ライクな操作系,つまりはトラックパッド付きゲームパッド機能で挟んだデザインの製品になっている。
 ネットワーク接続機能としてはIEEE 802.11nおよびBluetooth 4.0に対応し,別途USB Type-CとUSB Type-A,USB Micro-B,DisplayPort出力,SDカードスロット,3.5mmミニピンサウンド端子をインタフェースとして備える。現在のところ,ネットワーク機能が日本の技術適合証明(技適)を取得しているか否かは明らかになっていない。

 ちなみにこのSMACH Z,もともとは「Steamboy」という名称で登場した製品なので,憶えている人もいるかもしれない。オリジナルのSteamboyはKickstarterによるキャンペーン後に何度か発売延期を繰り返してきたが,ついにSMACH Zとして日の目を見そうだ,というのが,現在のタイミングである。

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 開発元のSMACHは,RyzenベースのSoC(System-on-a-Chip)を採用するSMACH Zの性能にかなりの自信があるようで,SMACH Zで「DARK SOULS III」や「The Witcher 3: Wild Hunt」,「Grand Theft Auto V」「DOTA 2」「Overwatch」といったタイトルを動作させ,そのベンチマーク結果をYouTubeビデオとして公開している。それを信じるなら,フレームレートは多くのタイトルで30fps以上を維持でき,タイトルやグラフィックス設定次第では60fps前後も狙えるようだ。


 キーボードなどのインタフェースは備えていないものの,「ゲーマー向け超小型モバイルPC」というくくりで見れば,Shenzhen GPD Technologyの「GPD WIN」シリーズ(関連記事)と競合しそうなSMACH Z。これまで発売延期を繰り返してきた製品だけに,今年の年末に向けて事前注文というのはなかなかハードルは高いように思うが,その存在自体にはSteamboyの頃から引き続き,唯一無二の何かを感じさせる魅力がある。興味のある人は出荷へ向けて引き続きKickstarterプロジェクトページのアップデート情報に注目しておくといいだろう。


「SMACH Z」公式Webサイト

Kickstarterの「SMACH Z」プロジェクトページ

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