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超小型ゲームPC「GPD WIN Max」が国内でお披露目。Ice Lakeと8型ディスプレイ搭載で性能を強化
GPD WIN Maxは,「GPD WIN」と「GPD WIN 2」に続く,ゲーマー向けの超小型PC「GPD WIN」シリーズの新製品だ。GPD WIN 2までの流れを組みつつ,AAAタイトルがプレイできる高い性能を持ったポータブルPCを目指して,開発がスタートしたという。
GPD WIN Maxにおける最大の特徴は,ディスプレイサイズの大型化と最新CPUの採用にある。既存製品のディスプレイサイズは,今やスマートフォンよりも小さい6インチサイズであったが,GPD WIN Maxでは8インチサイズと面積にして約1.3倍も広くなった。また,解像度も1280
一方,CPUは第10世代Coreプロセッサ(開発コード名「Ice Lake」)の4コア8スレッド対応製品で,第11世代の統合型グラフィックス機能(以下,iGPU)を内蔵した「Core i5-1035G7」を採用している。
GPDが「3DMark 11」で行ったベンチマークテストでは,「GeForce MX250」や「GeForce MX150」といったノートPC向け単体GPUに並ぶ性能を発揮したという。
発表会ではGPD WIN Maxで,「Fortnite」をプレイするデモ動画が披露された。なお,GPD WIN 2では,「ドラゴンクエストX オンライン」をプレイするゲーマーが多いそうだが,「Windows版ドラゴンクエストX ベンチマーク」において,GPD WIN MaxはGPD WIN 2の2倍近いスコアを記録したという。
小さな筐体に高性能なプロセッサを搭載したとなると,発熱が気になるところだ。GPD WIN Maxは,GPD WINやGPD WIN 2と比べて大きめな筐体を採用しているため,2基の冷却ファンとヒートパイプを組み合わせた大型の冷却機構を組み込めるようになった。それに加えてGPDでは,BIOSからCPUのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)を15W,20W,25Wの3段階に切り替えて動作可能な設定を用意しているそうだ。
また,GPD WINシリーズを象徴する機能であるキーボード奥側のゲームパッドも改良を施した。GPD WIN Maxでは,左右のアナログスティックが押し込み入力可能になったほか,ボタンの耐久性も向上しているとのことだ。
そのほか,GPD WIN Maxは,フルサイズのHDMIポートやThunderbolt 3,USB Type-Cポートなど,豊富なインタフェースを備えているのもポイントだ。通信機能はWi-Fi 6対応の無線LAN機能を搭載する。なお,GPD WIN Maxと同じ小型ゲームPCである「OneGx1」は,4G LTEまたは5G対応への対応を表明しているが,GPD製品ではいまのところモバイル通信機能の内蔵は考えていないという。
小型PCという観点からすると,GPD WIN Maxで筐体が大きくなったことに対しては賛否が分かれるかもしれない。しかし,画面サイズの大型化と高解像度化,そしてIce Lake採用による高性能化など,ゲーマー向けPCとしては,既存製品から順当に進化していると言えよう。いつでもどこでもPCゲームをプレイしたいというゲーマーにとって魅力的な製品になりそうだ。
GPDダイレクトのGPD WIN Max製品情報ページ
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