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  • SNK
  • 発売日:2018/09/06
  • 価格:4800円(税別)
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印刷2018/09/04 11:57

プレイレポート

SNKの格闘アクション「SNKヒロインズ Tag Team Frenzy」。可愛らしい見た目とは裏腹に奥深い対戦を楽しめる本作のプレイレポートをお届け

 SNKが2018年9月6日に発売する「SNKヒロインズ Tag Team Frenzy」PlayStation 4 / Nintendo Switch 以下,SNKヒロインズ)。本作は,「THE KING OF FIGHTERS」シリーズや過去のSNK作品から女性キャラのみ(一部女性化あり)がプレイアブルキャラとして選出された新作対戦格闘アクションゲームだ。

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 SNKを代表するヒロインたちが,これまでの作品では見られなかった可愛らしい衣装を身にまとい戦う作風の方で話題を呼んでいる本作だが,実際にプレイしてみると対戦部分の作りは真面目そのもの。
 今回は発売直前ということで,スタートダッシュに役立つ対戦部分に焦点を当てたプレイレポートを掲載する。共通システムやタッグバトルならではの戦い方など,本作の基礎知識を理解する上でも,ぜひプレイ前に目を通してほしい。

SNKの女性キャラクターが一堂に会する本作。見た目はファンディスク的な立ち位置の作品に思えるものの,中身はこれまでにない斬新なシステムを多く採用した,意欲的な新作格闘アクションゲームとなっている
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従来の格闘ゲームにない斬新なシステムを多数採用


 本作は一見すると,見慣れた2D対戦格闘と変わらないゲームに見えるが,「立ち状態としゃがみ状態の区別が存在しない」「相手の攻撃を防御する手段はボタンガード」「ステージに出現するアイテムを使用できる」「超必殺技(ドリームフィニッシュ)を試合の最後に当てなければ勝利できない」といった,従来の2D対戦格闘では,あまり採用されていないシステムが多く採用されている。
 また,格闘ゲームにおいて,オーソドックスなコマンド操作である236214といった必殺技コマンドはすべて廃止されており,十字キー+ボタンのシンプルな操作で,すべての必殺技を使用できる点も大きな特徴だろう。
 まったく新しいシステムの採用やコマンド操作の廃止により,格闘ゲーム初心者でも楽しみやすい格闘ゲームとなっている本作。対戦のキモとなるシステムをひとつずつ紹介していこう。

※十字キー&ボタン記述はDUALSHOCK 4基準で記載

同時押しコマンドは一切無し
シンプルなボタン操作とシステムを解説


 まず初めに対戦画面の見方を解説しておこう。本作の対戦画面では,キャラクターの残り体力を表示する“体力ゲージ”,必殺技や超必殺技に使用する“気力ゲージ”の2つが画面上部に表示されている。従来の格闘ゲームでは,気力ゲージは画面下部に配置されることが多かったが,本作の画面下部にゲージ類は配置されておらず,画面上部のみを確認すれば,現在の試合状況が把握できるようになっている。

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(1)体力ゲージ:緑色の表示部分がキャラクターの残り体力を示す。メインで戦うアタッカーとアイテムを使用するサポーターで共通の体力となっており,アイテムを取ることで若干回復する。
(2)気力ゲージ:ピンク色の表示部分が気力ゲージ。試合開始時は5ゲージから始まり,使用後は時間の経過と共に回復する。また,体力ゲージが減少するとその分だけ,最大値が増加する。
(3)気力ゲージ(サポーター):サポーターの気力ゲージ。時間経過の回復速度は,サポーター時に加速する仕様となっている。
(4)アイテム:試合中に入手したアイテムのストックを示す。

 パッド前面のボタンは,すべて攻撃関連に割り当てられており,□が弱攻撃,△が強攻撃,○が必殺技,×が投げとなっている。□ボタンの弱攻撃は3回連続で出すことができ,□□□→○と連続で押すだけで,誰でも簡単に連続技がくり出せる仕組みだ。また,□□△のように3段目を強攻撃にすることも可能で,この場合は3段目に吹き飛ばし攻撃が発生し,画面端に吹き飛ばしつつ,追撃が可能となる。

□ボタン3回から○の必殺技につなぐシンプルな構成の連続技だけでも対戦を楽しめる。操作に慣れてきたら,□□△からダッシュ△につないで連続技を伸ばすなど,少しずつできることを増やしていきたい
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 本作の必殺技はニュートラル,または十字キー+○ボタンで発動でき,使用時に気力ゲージを1ゲージ消費する(飛び道具は1.5ゲージ)。すべてのキャラクターに当てはまるわけではないが,ニュートラルは飛び道具,2+○は対空攻撃,6+○は突進攻撃といったように,大まかな傾向で必殺技が設定されているので覚えておこう。

必殺技は気力ゲージを消費して発動する。気力ゲージが空の状態でも発動できるが,ダメージやノックバックのない残念な技となってしまうので,ゲージ残量には常に気を付けたい
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 本作には,立ち状態としゃがみ状態の区別が存在せず,ガードはすべてL1ボタンに設定されたガードボタンで行う。表裏や中下段といった,従来の格ゲーに存在する崩しが成立しない強力な防御手段となっているため,ガードを崩す際には投げを使っていこう。

本作を遊ぶ上でもっとも重要と言えるガードボタン。従来の格闘ゲームとは異なり,十字キーを使ったガードではないため,慣れないうちは注意したい
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本作の投げは,相手の体力ゲージと気力ゲージを同時に奪うことができる。空中投げも共通システムであり,連続技や対空技に組み込むことが可能だ
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 L1ボタンはガード以外にも,L1を押しながら十字キーの4or6を押すことで打撃に対して無敵の前後転を発動できる。ただし,前後転は投げに対しては無力なため,相手の打撃を読んだときに緊急回避として使いたい。
 また,本作は空中ガードはできないが,空中でL1ボタンを押すことでその場にとどまって,緊急回避を行うことができる。少しリスクの高い行動となるが,相手の対空攻撃を誘い,回避から反撃を叩きこむといった動きができるので覚えておこう。
 そのほかにL1ボタンは,ダウン時に押すことで受け身を取れる。十字キーと組み合わせることで前方受け身,その場受け身,後方受け身を選択できるので,状況によって使い分けよう。

空中でL1ボタンを押すことで瞬時に無敵となる緊急回避。相手の対空攻撃を空振りさせて反撃,という使い方が有効だが,着地にわずかな硬直が存在するため,様子見をされた場合に反撃を受けることも
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 本作では,ド派手な演出で大ダメージを与える超必殺技もR1のワンボタンで発動可能となっている。超必殺技の発動には4ゲージ必要で,ニュートラルR1と2+R1の2種類が用意されている(一部キャラクターには空中R1も存在)。
 「THE KING OF FIGHTERS」シリーズなどの超必殺技とは異なり,通常攻撃をキャンセルして発動することはできず,連続技に組み込むためには,必殺技からキャンセルしたり,□□△などで壁バウンドした相手に当てる必要がある。本作の勝利条件は,“体力が赤い状態の相手に超必殺技を当てる”こととなっているため,超必殺技につなぐ一連の連続技はしっかりと練習しておこう。

相手の体力ゲージが残りわずかなときは連続技から直接ドリームフィニッシュを狙おう
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 R2ボタンはキャラクターを切り替えるチェンジボタンとなっている。チェンジは地上時のみ可能となっており,通常技や必殺技をキャンセルしてチェンジすることも可能だが,その際にはチェンジしたキャラクターの気力ゲージを2.5ゲージ消費してしまう点に気をつけよう。

体力ゲージは共通なので1キャラクターで戦っても問題ないが,気力ゲージをうまく運用したり,大ダメージの連続技を使うためには,交代が必要不可欠となってくる。2人の力を合わせて華麗なタッグコンボを決めよう!
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“いつでも”使えるアイテムを有効活用しよう


 試合中,ランダムに出現するアイテムは,試合の勝敗を大きく左右する要素だ。アイテムは試合中,1つストックでき,右スティック(R3ボタン)を傾けることでいつでも使用できる。この“いつでも”使用できるところがポイントで,相手の攻撃を受けているときや,ダウン時にも使うことができ,これにより相手の連続技や起き攻めをアイテムで回避することも可能だ。
 なお,アイテムは右スティックを傾ける方向(4or2or6)で出現位置を調整できる。割り込みの流れを動画で紹介するので,こちらも確認しておこう。


アイテムの効果はさまざま。中には全画面にモザイクをかけるものも
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キャラクターごとの基本連続技を掲載


 □□□→○→R1といった,ほとんどのキャラクターでつなげることができる簡単な連続技だけでも戦えるものの,より効率よくダメージを与えるには,画面中央と画面端で連続技を使い分ける必要が出てくる。ここではトレーニングモードのスタート位置からの連続技と,画面端の連続技をそれぞれ掲載するので,参考にしてほしい。
 また,基本コンボの後に,ドリームフィニッシュにつなげる連続技を動画で掲載する。シンプルな構成のものから,空中ダッシュや交代を使った高難度の連続技まで収録しているので,ぜひ参考にしてほしい。

■アテナ
中央)□□△→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→クリスタルシュート(R1)

端)□□□→サイコリフレクター(4+○)→遠距離△→サイコボール(○)→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→昇り空中投げ(x)


■クーラ
中央)□□△→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダイアモンドエッジ(R1)

端)□□□→レイスピン〜シット(6+○〜2+○)→近距離△→ジャンプ△→ダイヤモンドエッジ(R1)


■舞
中央)□□□→ムササビの舞→昇りジャンプ△→近距離△→空中投げ(x)

端)□□□→ムササビの舞→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→超必殺忍蜂(R1)


■ナコルル
中央)□□△→ダッシュ△→アンヌムツベ(6+○)→近距離△→ジャンプ□→ダッシュ△→イネプイカシマワンペチュイェ(2+R1)

端)□□□→カムイリムセ(4+○)→遠距離△→アンヌムツベ(6+○)→近距離△→ジャンプ□→ダッシュ△→イネプイカシマワンペチュイェ(2+R1)


■レオナ
中央)□□△→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→スラッシュセイバー(R1)

端)□□→グランドセイバー(6+○)→ダッシュ△→近距離△1段目→ボルテックランチャー→ダッシュ△→近距離△2段目→ジャンプ△→ダッシュ△→Vスラッシャー(空中R1)


■ユリ
中央)□□△→ダッシュ△→覇王翔吼拳(R1)

端)□□□→ユリちょうアッパー(2+○)→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→覇王翔吼拳(R1)


■シェルミー
中央)□□△→ダッシュ△→シェルミーフォールーン(空中○)→イナズマレッグラリアート(R1)

端)□□□→シェルミーシュート(6+○)→イナズマレッグラリアート(R1)


■シルヴィ
中央)□□△→ダッシュ△→ブーティブーティ(6+○)→ポーラじっけん(R1)

端)□□□→ディスチャーじん(4+○)→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→ブーティブーティ→ポーラじっけん


■サリナ
中央)□□□→グローイングフラワー(○)→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→イエローエラプション(R1)

端)□□□→スピニングペダル(2+○)→ダッシュ△→グローイングフラワー(○)→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→イエローエラプション(R1)


■ラブ
中央)□□△→ダッシュ△→エリシオンウェーブ(R1)

画面端)□□□→ラッシュハート(6+○)→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→エリシオンウェーブ(R1)


■ミアン
中央)□□△→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→乱紅蓮舞(R1)

端)□□□→華輪(○)→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→乱紅蓮舞(R1)


■ルオン
中央)□□△→遠距離△→ジャンプ△→近距離△→輪(2+○)→空中投げ(空中x)

端)□□□→戟(4+○)→遠距離△→ジャンプ△→刀(R1)


■ムイムイ
中央)□□△→空中ダッシュ△→遠距離△→ダッシュ△→近距離△→ダッシュ△→秘技・超龍波(R1)

端)□□□→銅鑼龍突(4+○)→遠距離△→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→秘技・超龍波(R1)


■テリー
中央)□□△→ダッシュ△→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→パワーゲイザー(R1)

端)□□□→クラックシュート(4+○)→近距離△→ジャンプ△→ダッシュ△→パワーゲイザー(R1)



初心者からガチ勢まで楽しめる遊び心満載の本作
今後のコラボキャラにも期待!


 従来の格闘ゲームにはなかった斬新なシステムを採用し,操作面でも複雑なコマンドを廃止することで,まったく新しい対戦格闘ゲームの触り心地を実現したSNKヒロインズ。シンプルな操作性でありながら,読み合いの奥深さは過去のSNK格ゲーから踏襲されており,初心者からガチ勢まで幅広く楽しめる1本と言っていいだろう。
 さらに本作には,1人1キャラクターを操作して対戦を行う,前代未聞の4人対戦モードが搭載されており,実際にこちらもプレイしたところ,格闘ゲームでありながら,パーティーゲームのような感覚で本作を楽しむことができた。1人対1人のガチ対戦だけでなく,仲間と集まってカジュアルにゲームを楽しめるのも本作の魅力のひとつと言える。

テリーを女性化したり,攻撃のエフェクトではMVS筐体が飛び出すなど,遊び心満載の本作。4人対戦モードでは,今までに体験したことのない格闘ゲームの面白さを体感できるはずだ
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 「SNKヒロインズ」というタイトルであるが,「ミリオンアーサー」シリーズの人気女性キャラクター“盗賊アーサー”の参戦が発表され,今後のさらなる追加キャラクターにも注目が集まっている本作。ぜひ本稿で基礎知識を予習をして,発売日以降の攻略に役立ててほしい。


「SNKヒロインズ Tag Team Frenzy」公式サイト


  • 関連タイトル:

    SNKヒロインズ Tag Team Frenzy

  • 関連タイトル:

    SNKヒロインズ Tag Team Frenzy AC

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    SNKヒロインズ Tag Team Frenzy

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