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Huawei,AI処理専用プロセッサ統合のスマートフォン「Mate 10 Pro」を12月に国内発売。ミドルクラス市場向けの「Mate 10 Lite」や防水対応タブレットも
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印刷2017/11/28 14:23

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Huawei,AI処理専用プロセッサ統合のスマートフォン「Mate 10 Pro」を12月に国内発売。ミドルクラス市場向けの「Mate 10 Lite」や防水対応タブレットも

画像集 No.008のサムネイル画像 / Huawei,AI処理専用プロセッサ統合のスマートフォン「Mate 10 Pro」を12月に国内発売。ミドルクラス市場向けの「Mate 10 Lite」や防水対応タブレットも
 2017年11月28日,Huawei Technologies(以下,Huawei)の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは,東京都内で新製品発表会を開催。その場で,SIMロックフリー対応のハイエンド市場向けAndroidスマートフォン「HUAWEI Mate 10 Pro」(以下,Mate 10 Pro)と,その下位モデルとなるミドルクラス市場向けのAndroidスマートフォン「Huawei Mate 10 Lite」(以下,Mate 10 Lite),そして防水対応のAndroidタブレット「Huawei MediaPad M3 Lite 10 wp」(以下,MediaPad M3 Lite 10 wp)の国内発売を発表した。

Mate 10 Pro
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 発売時期とメーカー想定売価は以下のとおりだ。

  • Mate 10 Pro:12月1日発売予定,8万9800円(税込9万6984円)
  • Mate 10 Lite:12月8日発売予定,4万2800円(税込4万6224円)
  • MediaPad M3 Lite 10 wp:12月8日発売予定,3万7800円(税込4万824円)


Mate 10 Pro


 Mate 10 Proは,2017年10月のHuawei自社イベントにおいて発表された製品だ。AI処理専用プロセッサ「Neural-network Processing Unit」(以下,NPU)を統合するとして話題を集めたHiSilicon Technologies(以下,HiSilicon)製SoC(System-on-a-Chip)「Kirin 970」の採用がスペック的な見どころとなっている。

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NPUによるAI処理の性能は,CPUによる処理と比較して25倍も高速で,消費電力当たりの効率では,CPUの50倍も高効率な処理を行えるそうだ
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 NPUを用いたAI処理により,Mate 10 Proでは,カメラを使った画像認識や文字認識,翻訳用の音声認識を行えるという。また,端末の動作(=振る舞い)を予測して,処理能力を最適化するといった処理も行えるそうだ。
 発表会でHuaweiは,NPUの効果が最も分かりやすい例として,AIによる被写体認識により,最適な設定を自動で選んで写真を撮影できるという点をアピールしていた。

背面のアウトカメラは,モノクロカメラとカラーカメラによるデュアルカメラ仕様(左)。このカメラとAIによる被写体認識を組み合わせることで,被写体(※この事例では料理)を認識して最適な設定を自動で行って撮影できるという
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 そのほかのスペックを確認しておくと,まずKirin 970は,「Cortex-A73」と「Cortex-A53」のCPU IPコア各4基と,12コアGPU IPコア「Mali-G72」も統合するプロセッサである。
 メインメモリ容量は6GB,内蔵ストレージ容量は128GB。ディスプレイパネルには,6インチサイズで解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18で,HDR表示にも対応する有機ELを採用と,全体としてなかなか充実した仕様となっている。ただ,microSDカードには対応していない点は,注意が必要かもしれない。
 対応するLTEバンドが幅広く,デュアルSIMデュアルスタンバイに対応しているのはポイントだ。

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Kirin 970は,10nmプロセス技術を採用して製造され,55億トランジスタを集積するプロセッサだ
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本体のカラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」(左)と「チタニウムグレー」(右)の2つ

 GPUコアである「Mali-G72」のゲームにおける性能が未知数ではあるものの,それ以外はいかにもハイエンド端末といったところなので,人とはちょっと違う端末を選びたいという人にとっては魅力的な選択肢となるのではないだろうか。

●Mate 10 Proの主なスペック
  • メーカー:Huawei Technologies
  • OS:Android 8.0(Oreo)
  • ディスプレイパネル:6インチ有機EL,解像度1080×2160ドット(402ppi)
  • プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 970」(「Cortex-A73」CPUコア×4(最大動作クロック2.36GHz)+「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック1.8GHz),「Mali-G72」GPU,AI処理プロセッサ「NPU」搭載)
  • メインメモリ容量:6GB
  • ストレージ:内蔵128GB
  • アウトカメラ(モノクロ):有効画素数約2000万画素,F値1.6,光学式手振れ補正機能搭載
  • アウトカメラ(RGB):有効画素数約1200万画素,F値1.6,光学式手振れ補正機能搭載
  • フロントカメラ:有効画素数約800万画素,F値2.0
  • バッテリー容量:4000mAh
  • 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/32,TDD LTE Band 34/38/39/40/41
  • 対応3Gバンド:W-CDMA Band 1/2/4/5/6/8/19,TD-SCDMA 34/39
  • 無線LAN対応:IEEE802.11ac
  • Bluetooth:4.2+LE
  • USBポート:Type-C
  • 本体公称サイズ:154.2mm×74.5mm×7.9mm
  • 本体公称重量:178g
  • 本体カラー:ミッドナイトブルー,チタニウムグレー


Mate 10 Lite


 次にMate 10 Liteだが,解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18の5.9インチ縦長液晶パネルを搭載するのが大きな特徴だ。日本市場向けの,税込価格で5万円を切る端末で,このアスペクト比の縦長ディスプレイパネルを採用してきたのは,筆者が記憶している限りこれが初めてである。ハイエンド端末に限られていた超縦長液晶パネルが,税込価格で5万円を切る製品にも採用されるようになってきたのは,注目すべきポイントだろう。

Mate 10 Lite
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 Mate 10 Liteにおける,もう1つの大きなポイントは,アウトカメラとインカメラの両方にデュアルレンズのカメラユニットを採用しているところだ。
 Huaweiによると,通常撮影用のセンサーに距離計測用のセンサーを組み合わせたカメラユニットにより,アウトカメラとインカメラのどちらでも,背景をボカした写真を撮影可能で,撮影した写真のフォーカス(ピント)を後から調整することもできるという。

Mate 10 Liteのインカメラ(左)とアウトカメラ(右)。レンズがやや大きく見える側が通常撮影側のカメラと思われる
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カラーバリエーションは「グラファイトブラック」(左)と「オーロラブルー」の2種類
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 搭載SoCは,HiSilicon製の「Kirin 659」。あまり国内では見かけないSoCだが,ARM製CPUコア「Cortex-A53」を4+4基で集積するという仕様は,Snapdragon 630 Mobile Platform(以下,Snapdragon 630)に近い。メインメモリ容量は4GBで,内蔵ストレージ容量は64GB,microSDカードにも対応と,2017年後半のミドルクラス市場向け端末では一般的なスペックと言えよう。GPU性能次第では,ゲーム用途にも使えるだけの性能を発揮できるかもしれない。

●Mate 10 Liteの主なスペック
  • メーカー:Huawei Technologies
  • OS:Android 7.0(Nougat)
  • ディスプレイパネル:5.9インチ液晶,解像度1080×2160ドット(407ppi)
  • プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 659」(「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック2.36GHz)+「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック1.7GHz),「Mali-T830」GPUコア)
  • メインメモリ容量:4GB
  • ストレージ:内蔵64GB+microSD(最大容量256GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2000万画素+約200万画素
  • フロントカメラ:有効画素数約1300万画素+約200万画素
  • バッテリー容量:3340mAh
  • 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/3/5/7/8/19/28,TDD LTE Band 38/40/41
  • 対応3Gバンド:W-CDMA Band 1/5/6/8/19
  • 無線LAN対応:IEEE802.11n(※5GHz帯非対応)
  • Bluetooth:4.2+LE
  • USBポート:Micro-B
  • 本体公称サイズ:75.2mm×156.2mm×7.5mm
  • 本体公称重量:164g
  • 本体カラー:オーロラブルー,グラファイトブラック


MediaPad M3 Lite 10 wp


 最後に紹介するタブレット端末のMediaPad M3 Lite 10 wpは,「Huawei Honor Water Play」(以下,Honor Water Play)という名称で世界市場において販売されている防水防塵対応タブレット端末をベースに,ワンセグやフルセグのテレビ機能を加えた製品だ。

MediaPad M3 Lite 10 wp
画像集 No.019のサムネイル画像 / Huawei,AI処理専用プロセッサ統合のスマートフォン「Mate 10 Pro」を12月に国内発売。ミドルクラス市場向けの「Mate 10 Lite」や防水対応タブレットも

 Honor Water Playは,Wi-FiモデルとLTE対応モデルがラインナップされているのだが,MediaPad M3 Lite 10 wpは,Wi-Fiモデルのみとなる。

カラーバリエーションはミスティックシルバーの1色のみ(左)。本体の上側面と下側面の両方に,2基のスピーカーを備えた「クアッドスピーカー」も特徴であるという(右)
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 ディスプレイは10.1インチサイズで解像度1920×1200ドット,アスペクト比16:10の液晶パネルで,搭載SoCはMate 10 Liteと同じKirin 659。メインメモリ容量は3GBで,内蔵ストレージ容量は32GBと,スペック的にはMate 10 Liteよりもやや下回る。
 ゲーム用途向けというよりも,防水機能を生かしたキッチンやお風呂でのテレビやコンテンツ視聴用端末といったところだろうか。

MediaPad M3 Lite 10 wpのディスプレイは,最近ではちょっと珍しい解像度1920×1200ドットである
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●MediaPad M3 Lite 10 wpの主なスペック
  • メーカー:Huawei Technologies
  • OS:Android 7.0(Nougat)
  • ディスプレイパネル:10.1インチ液晶,解像度1920×1200ドット
  • プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 659」(「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック2.36GHz)+「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック1.7GHz),「Mali-T830」GPUコア)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵32GB+microSD(最大容量256GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約800万画素
  • フロントカメラ:有効画素数約800万画素
  • バッテリー容量:6660mAh
  • 対応LTEバンド:非対応
  • 対応3Gバンド:非対応
  • 無線LAN対応:IEEE802.11ac
  • Bluetooth:4.2
  • USBポート:Type-C
  • 本体公称サイズ:248mm×173mm×7.8mm
  • 本体公称重量:465g
  • 本体カラー:ミスティックシルバー

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    HUAWEI

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