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Huawei,AI処理専用プロセッサ統合のスマートフォン「Mate 10 Pro」を12月に国内発売。ミドルクラス市場向けの「Mate 10 Lite」や防水対応タブレットも
発売時期とメーカー想定売価は以下のとおりだ。
- Mate 10 Pro:12月1日発売予定,8万9800円(税込9万6984円)
- Mate 10 Lite:12月8日発売予定,4万2800円(税込4万6224円)
- MediaPad M3 Lite 10 wp:12月8日発売予定,3万7800円(税込4万824円)
Mate 10 Pro
Mate 10 Proは,2017年10月のHuawei自社イベントにおいて発表された製品だ。AI処理専用プロセッサ「Neural-network Processing Unit」
発表会でHuaweiは,NPUの効果が最も分かりやすい例として,AIによる被写体認識により,最適な設定を自動で選んで写真を撮影できるという点をアピールしていた。
そのほかのスペックを確認しておくと,まずKirin 970は,「Cortex-A73」と「Cortex-A53」のCPU IPコア各4基と,12コアGPU IPコア「Mali-G72」も統合するプロセッサである。
メインメモリ容量は6GB,内蔵ストレージ容量は128GB。ディスプレイパネルには,6インチサイズで解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18で,HDR表示にも対応する有機ELを採用と,全体としてなかなか充実した仕様となっている。ただ,microSDカードには対応していない点は,注意が必要かもしれない。
対応するLTEバンドが幅広く,デュアルSIMデュアルスタンバイに対応しているのはポイントだ。
Kirin 970は,10nmプロセス技術を採用して製造され,55億トランジスタを集積するプロセッサだ |
本体のカラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」(左)と「チタニウムグレー」(右)の2つ |
GPUコアである「Mali-G72」のゲームにおける性能が未知数ではあるものの,それ以外はいかにもハイエンド端末といったところなので,人とはちょっと違う端末を選びたいという人にとっては魅力的な選択肢となるのではないだろうか。
●Mate 10 Proの主なスペック
- メーカー:Huawei Technologies
- OS:Android 8.0(Oreo)
- ディスプレイパネル:6インチ有機EL,解像度1080×2160ドット(402ppi)
- プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 970」(「Cortex-A73」CPUコア×4(最大動作クロック2.36GHz)+「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック1.8GHz),「Mali-G72」GPU,AI処理プロセッサ「NPU」搭載)
- メインメモリ容量:6GB
- ストレージ:内蔵128GB
- アウトカメラ(モノクロ):有効画素数約2000万画素,F値1.6,光学式手振れ補正機能搭載
- アウトカメラ(RGB):有効画素数約1200万画素,F値1.6,光学式手振れ補正機能搭載
- フロントカメラ:有効画素数約800万画素,F値2.0
- バッテリー容量:4000mAh
- 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/32,TDD LTE Band 34/38/39/40/41
- 対応3Gバンド:W-CDMA Band 1/2/4/5/6/8/19,TD-SCDMA 34/39
- 無線LAN対応:IEEE802.11ac
- Bluetooth:4.2+LE
- USBポート:Type-C
- 本体公称サイズ:154.2mm×74.5mm×7.9mm
- 本体公称重量:178g
- 本体カラー:ミッドナイトブルー,チタニウムグレー
Mate 10 Lite
次にMate 10 Liteだが,解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18の5.9インチ縦長液晶パネルを搭載するのが大きな特徴だ。日本市場向けの,税込価格で5万円を切る端末で,このアスペクト比の縦長ディスプレイパネルを採用してきたのは,筆者が記憶している限りこれが初めてである。ハイエンド端末に限られていた超縦長液晶パネルが,税込価格で5万円を切る製品にも採用されるようになってきたのは,注目すべきポイントだろう。
Huaweiによると,通常撮影用のセンサーに距離計測用のセンサーを組み合わせたカメラユニットにより,アウトカメラとインカメラのどちらでも,背景をボカした写真を撮影可能で,撮影した写真のフォーカス(ピント)を後から調整することもできるという。
●Mate 10 Liteの主なスペック
- メーカー:Huawei Technologies
- OS:Android 7.0(Nougat)
- ディスプレイパネル:5.9インチ液晶,解像度1080×2160ドット(407ppi)
- プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 659」(「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック2.36GHz)+「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック1.7GHz),「Mali-T830」GPUコア)
- メインメモリ容量:4GB
- ストレージ:内蔵64GB+microSD(最大容量256GB)
- アウトカメラ:有効画素数約2000万画素+約200万画素
- フロントカメラ:有効画素数約1300万画素+約200万画素
- バッテリー容量:3340mAh
- 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/3/5/7/8/19/28,TDD LTE Band 38/40/41
- 対応3Gバンド:W-CDMA Band 1/5/6/8/19
- 無線LAN対応:IEEE802.11n(※5GHz帯非対応)
- Bluetooth:4.2+LE
- USBポート:Micro-B
- 本体公称サイズ:75.2mm×156.2mm×7.5mm
- 本体公称重量:164g
- 本体カラー:オーロラブルー,グラファイトブラック
MediaPad M3 Lite 10 wp
最後に紹介するタブレット端末のMedia
Honor Water Playは,Wi-FiモデルとLTE対応モデルがラインナップされているのだが,MediaPad M3 Lite 10 wpは,Wi-Fiモデルのみとなる。
ディスプレイは10.1インチサイズで解像度1920×1200ドット,アスペクト比16:10の液晶パネルで,搭載SoCはMate 10 Liteと同じKirin 659。メインメモリ容量は3GBで,内蔵ストレージ容量は32GBと,スペック的にはMate 10 Liteよりもやや下回る。
ゲーム用途向けというよりも,防水機能を生かしたキッチンやお風呂でのテレビやコンテンツ視聴用端末といったところだろうか。
●MediaPad M3 Lite 10 wpの主なスペック
- メーカー:Huawei Technologies
- OS:Android 7.0(Nougat)
- ディスプレイパネル:10.1インチ液晶,解像度1920×1200ドット
- プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 659」(「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック2.36GHz)+「Cortex-A53」CPUコア×4(最大動作クロック1.7GHz),「Mali-T830」GPUコア)
- メインメモリ容量:3GB
- ストレージ:内蔵32GB+microSD(最大容量256GB)
- アウトカメラ:有効画素数約800万画素
- フロントカメラ:有効画素数約800万画素
- バッテリー容量:6660mAh
- 対応LTEバンド:非対応
- 対応3Gバンド:非対応
- 無線LAN対応:IEEE802.11ac
- Bluetooth:4.2
- USBポート:Type-C
- 本体公称サイズ:248mm×173mm×7.8mm
- 本体公称重量:465g
- 本体カラー:ミスティックシルバー
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