プレイレポート
シンプルな操作が魅力の新作対戦格闘ゲーム「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」,対戦部分に焦点を当てた先行プレイレポートをお届け
今回の記事では,発売に先駆けて,対戦部分に焦点を当てた開発ROMでのプレイレポートを掲載する。共通システムやタッグバトルならではの戦い方を紹介するので,本稿を読んでスタートダッシュに生かそう。
シンプルな操作で爽快感抜群のアクションを実現
本作が既存の格闘ゲームと比較して,大きく異なる点はプレイヤーに対して,親切かつシンプルに設計されたその操作性にあるだろう。格闘ゲーム初心者がつまづきやすい複雑なコマンド入力や難しい連続技といったテクニカルな要素をできるだけ減らし,直感的かつ爽快感のある作りに落とし込んでいるのは,さすが長年格闘ゲームを作り続けているアークシステムワークスといったところ。まずは,創意工夫が感じられるシステム部分を簡潔に紹介しよう。
■シンプルなコマンド入力と簡単コンボシステム
本作の必殺技コマンドは,基本的に+ボタンと+ボタン(いわゆる波動,竜巻コマンド)の2つのみ。シビアなコマンド精度を要求される必殺技は存在しないため,ある程度練習すれば格闘ゲーム初心者でも爽快感ある必殺技をくり出せるようになるはずだ。
相手のガードを崩すために使用する攻撃も簡単操作なものが用意されており,△+◯ボタン同時押しで発生する“投げ”は,投げ間合いの外から出した場合でも一定距離を走ってから発生するため,移動投げのように使うことが可能だ。
また,パートナーとのド派手な連携技をたたき込む“クラッシュアサルト”は,立ち状態時に〇ボタン1つでくり出せる相手のしゃがみガードを崩す中段攻撃。投げとクラッシュアサルトは,複雑な操作を必要としないため,格闘ゲームにおいて,「ガードの崩し方が分からない!」と嘆いていた格闘ゲーム初心者の人は,この2つを主軸に相手のガードを崩していくとよさそうだ。
連続技は,□ボタン連打や□ボタン3回→必殺技というシンプルな構成で,大きなダメージを与えられるようになっており,短い時間のコンボ練習で,すぐに対戦を楽しめるのはうれしいかぎり。操作に慣れてきたら,連続技の締めの必殺技を,超必殺技のディストーションスキルに変更するなど,少しずつできることを増やしていくといいだろう。
■移動システムもシンプルに
本作は移動システムにもシンプルな操作が採用されており,既存の格闘ゲームで用意されている“前歩き”という概念がなく,にコマンドを入力するだけで一部キャラクターを除いて,自動的にダッシュするようになっている。
また,ジャンプ中にくり出せる空中ダッシュは,orのコマンド入力以外に,空中で□+△(またはL1)or+□+△(または+L1)を押すだけで出せるようになっている。複雑なコマンド操作を必要としないため,気持ちよくキャラクターを動かすことができるだろう。
■ボタン同時押しで相手の攻めを切り返そう
本作はパートナーとの連携攻撃が強力なため,一度攻め込まれてしまうと,守る側がガードで耐える時間が長くなりがちとなる。そんな時に役立つのがガード中に□+×で出せる“リジェクトガード”だ。スキルゲージ(画面下部の両端の数字)を1本消費するが,相手との距離を大きく離すことができるので仕切り直しに使いやすい性能となっている。
また,相手の連係に割り込む方法として,□+×でくり出せる“リバーサルアクション”が全キャラ共通で搭載されている。リバーサルアクションは,相手の攻撃が出ていても打ち勝てる無敵技となっているため,相手がガード崩しを狙ってくる連係の隙間で切り返しとして使っていくとよさそうだ。
タッグバトルシステムもシンプルに遊びやすく!
本作はタイトルの「TAG BATTLE」が示すように2人のキャラクターを選んで操作する“2on2形式”となっているが,通常2on2の格闘ゲームと聞くと,交代システムやサポートとの連携を複雑に感じてしまい「なんだか難しそう……」と一歩引いてしまうプレイヤーも多い。筆者もその“タッグ恐怖症”の1人だったが,本作の交代システムやサポートスキルは分かりやすく簡略化されているものが多く,タッグバトル食わず嫌いにも遊びやすい作品となっている。ここからはタッグバトル関連のシステムを紹介するので,プレイ前に一通り確認して,遊ぶための土台を作っておこう。
■各キャラクター3種類のサポートスキルを搭載
メインキャラクターが戦っている間にパートナーボタン(R1ボタン)を押すことで,控えのキャラクターが攻撃を仕掛ける“パートナースキル”。各キャラクター3種類ずつのパートナースキルが用意されており,基本的には,R1が突進しながらの打撃,+R1で飛び道具などリーチの長い攻撃,+R1で近距離用の攻撃とわかりやすく設定されている。
また,メインキャラクターが攻撃中,または攻撃の硬直中にパートナーを呼んだ際は,“アクティブパートナースキル”となり,画面下部の青い“クロスゲージ”を50%消費する。
■キャラクターを交代する4つの行動を把握しよう
試合中に目まぐるしく使用キャラクターが入れ替わる本作において,各シーンごとに最適なキャラクターチェンジを使うのが勝利の鍵となる。ここでは,4つの交代システムを1つずつ紹介しよう。
1,ノーマルチェンジ(×ボタン)
控えのキャラクターとその場で交代する。ゲージ消費などはないが,交代後の硬直が大きいため,相手が行動できる状態で行うのはリスクが大きい。相手をダウンさせた後など,安全なタイミングで行うといいだろう。2,パートナースキルチェンジ(パートナースキル中に×ボタン)
前述したパートナースキルのモーション前,またはモーション後をキャンセルしてそのまま交代する。わずかな硬直しかないため,スムーズな交代ができる。また+R1の近距離用パートナースキルから交代して,そのまま連続技を決めるといったテクニックも可能だ。3,クロスバースト(ガード,または食らい中にR1+×)・クロスゲージ100%消費
相手の攻撃の被弾時に交代を行える緊急回避手段。クロスゲージをすべて消費するものの,発生が早く,ほぼ安全に回避することができる。大ダメージを受けてしまう前にこまめに使っていこう。4,ディストーションスキル・デュオ (スキルゲージ2本使用)
メインキャラクターのディストーションスキルから続けざまに,パートナーのディストーションスキルを発動する大技。メインキャラクターのディストーションスキル発動分も含め,スキルゲージ4本を消費してしまうが大ダメージを与えられるので,とどめを刺せるシーンでは積極的に使っていきたい。■クロスコンボで強力な連携攻撃を決めろ!
パートナースキルを発動した後にR1+×ボタンを押すことで,“クロスコンボ”を発動できる。発動中はクロスゲージが徐々に減少していき、ゼロになると終了する。このモード中はパートナーが方向キー+ボタンに応じた必殺技をくり出してメインキャラクターを援護してくれるため,強力な波状攻撃を仕掛けることができる。ガード崩しにはもちろん,連続技に使っても大ダメージを与えられるため,ここぞという場面で使っていくといいだろう。
■1人でも試合を決められるレゾナンスブレイズ
パートナーが倒されてしまった場合は,クロスゲージが“レゾナンスブレイズアイコン”に変化し,R1ボタンを押すことで一定時間,“レゾナンスブレイズ”を発動できる。発動中は,スキルゲージの自動増加やリカバリできる体力ゲージが回復するほか,必殺技をディストーションスキルでキャンセルできるスーパーキャンセルも可能となるため,1人でも大ダメージコンボをたたき込むことが可能となっている。
参戦タイトルごとの異なるシステムを融合
BBTAGには,「BLAZBLUE」「P4U」「UNI」「RWBY」の4タイトルからさまざまなキャラクターが参戦しているが,タイトルごとに異なるシステムが本作に落とし込まれている。ここでは,各タイトルの独自システムを1つずつ紹介しよう。
■BLAZBLUE
BLAZBLUEシリーズの特徴といえば,キャラクター特有の“ドライブシステム”だろう。本作においては,□△◯の各ボタンにドライブ攻撃が割り当てられており,自動的にコンビネーションに組み込んでくれるようになっている。ハザマやレイチェルなど一部キャラクターのドライブに関しては,原作より簡易化されているが,BLAZBLUEシリーズで遊んだことがあるプレイヤーは,すぐに馴染めるような操作感となっている。オススメコンボ:ラグナ&ジン
(ラグナ始動)□□□[キャンセル]ヘルズファング(214+□)[キャンセル]Nパートナースキル(R1)→ダッシュしゃがみ△→△△△△→[キャンセル]カーネージシザー(236+△+◯)
■P4Uシリーズ
P4Uシリーズのキャラクターはペルソナを使った動きが大きな特徴。原作では,ペルソナがダメージを受けた際にカードが減り,すべてのカードを失うとペルソナが出せなくなるブレイク状態となっていたが,本作では,ペルソナが攻撃を受けると直接ダメージを受ける仕様に変更されている。ペルソナの遠隔操作やペルソナと本体の連携などは再現されているので,ほかシリーズのキャラクターよりも波状攻撃を仕掛けやすくなっている。オススメコンボ:悠&陽介
(悠始動)□□□[キャンセル]強ジオ(236+△)[キャンセル]Nパートナースキル(R1)→ダッシュ□□→しゃがみ△[ジャンプキャンセル]ジャンプ□△[ジャンプキャンセル]2段ジャンプ□△[キャンセル]ジオダイン(236+△+◯)
■UNIシリーズ
通常のコンビネーションは[□>△>しゃがみ〇]と順番につなげる必要があるが,UNIシリーズのキャラクターは,[しゃがみ〇>立ち△・△]といった特殊なつなぎから連係や連続技を組み立てることが可能な“パッシングリンク”が搭載されている。リーチの長いしゃがみ〇でけん制し,しゃがみ□でスキを軽減するといった使用しやすい強力な連係が組めるが,1度の連係で特殊なつなぎは,それぞれ1回ずつしか使用できない点には注意したい。オススメコンボ:ハイド&リンネ
(ハイド始動)しゃがみ◯→△△△[キャンセル]ベイカントシフトファースト〜セカンド〜サード(214+△→△△)[キャンセル]Nパートナースキル(R1)→ダッシュ△△△[キャンセル]ジャイルボルテクス(236+△+◯)
■RWBY
初の格闘ゲーム参戦となるRWBYのキャラクターには独自システムとして,ジャンプ攻撃の自動コンビネーション化が搭載されている。これは,[ジャンプ□>△]や[ジャンプ△>□>△]のように自分で連続技をつながなければいけないポイントでも,ジャンプ□や△を連打するだけで自動でつないでくれる便利なシステムとなっており,このシステムによりRWBYキャラクターは,初心者でも空中連続技がつなぎやすくなっている。RWBYは好きだが格闘ゲームは初めてプレイする,といった人でも爽快な空中連続技が楽しめるはずだ。オススメコンボ:ルビー&ワイス
(ルビー始動)△△△[ジャンプキャンセル]ジャンプ□□[ジャンプキャンセル]2段ジャンプ□□◯[キャンセル]Nパートナースキル(R1)→□□□[キャンセル]ペタルダンス(214+△+◯)
親切な作りの中に感じた確かな奥深さ
ここまで,BBTAGの基本システムと戦い方などについて紹介したが,格闘ゲーム初心者や新しくBLAZBLUEシリーズをプレイする人に向けて,丁寧に作られているといった印象が強く,アークシステムワークスの新作格闘ゲームに対する心意気を感じることができた。また,キャラの動かしやすさやシンプルなゲーム性といったライトプレイヤー向きの要素を前面に出しつつも,クロスコンボやレゾナンスブレイズといった独自のシステムを実装したことにより,格闘ゲームをやりこんでいる上級者でも奥深い対戦が楽しめるタイトルとなっていそうだ。
なお,本作のオープンβテストが5月9日からPlayStation 4で,5月11日からNintendo Switchで開催される。発売前にプレイフィールを確かめたいという人は,ぜひ本稿を参照しつつβテストを楽しんでほしい。
「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」公式サイト
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