プレイレポート
[プレイレポ]大海原を駆け巡り,海賊としてのし上がれ! マルチプレイアクションRPG「スカル アンド ボーンズ」本日リリース
本作の舞台は,17世紀の大航海時代だ。すべてを失ってしまった海賊であるプレイヤーは,海賊たちの楽園と呼ばれる「サント・アン」の街を根城に,大海賊ジョン・スカーロックをはじめとするさまざまな人の依頼をこなしつつ,海賊としての力を取り戻していく。本稿は2024年2月8日〜2月12日に行われた,ゲーム序盤をそのままプレイできるオープンβテストを元に,プレイフィールをお届けする。
「スカル アンド ボーンズ」公式サイト
海賊らしく戦い,悪名を轟かせよう
港を出ると,そこはもう冒険の舞台だ。海賊船を駆って巡る大海原はグラフィックスの美しさも相まって,あちらこちらでスクリーンショットを撮りたくなる。
海賊としての仕事は,掠奪,荷物の輸送,物資調達,商品売買,賞金首狩り,海獣(シーモンスター)退治などさまざまだ。仕事をこなすと経験値を得てレベルアップできるが,本作におけるレベルに相当する名称が「悪名」というのが海賊らしい。
帆船での航海と聞くと難しげだが,システムはRPG風にまとめられており,操作はシンプルだ。帆の張り具合で速度を3段階に調節し,最高速度では船員たちの「スタミナ」が減っていくが,速度を落とすと回復していく。つまりはアクションRPGにおける歩行とダッシュのような関係なので,しばらくすれば船を自在に操れるだろう。船員たちや航海物資のマネジメントも特に必要なく,船の耐久力がHP,砲弾が攻撃リソース,修理道具が回復薬など,それぞれの役割も分かりやすい。プレイヤーは航海とバトルに集中できるというわけだ。
航海中には,敵対する船と遭遇することもある。舞台は17世紀なので,戦闘方法は古い大砲の撃ち合いだ。その性能は見た目通りなので,お互いの速度と移動方向を勘定に入れ,しっかり計算したうえで狙いを付けなければならない。
なお,敵船には赤く光る「弱点」があり,上手く砲弾を当てられれば耐久力を一気に減らすことができる。弱点の場所は船種によって異なり,船腹にあったり,後方にあったりとさまざま。中には狙いにくいものもあり,エイムの腕がそのまま戦闘効率に反映されるのが面白い。
また,船の向きが攻撃に大きな影響を及ぼすのも,大航海時代の海戦らしさを感じられる。後述するカスタマイズで船の前方・右舷・左舷のそれぞれに大砲を積めるのだが,1つの船に射界や射程が異なる大砲を載せる場合,特性の違いと向きを考慮して戦わなければならない。射程の長い大砲を積んだ側に敵がいるなら,距離を保って砲撃できるが,短い大砲を積んだ側なら逆に近づかなければならない。また,大砲によっては通常と異なる弾薬が必要なものもある。「右舷のカルバリン砲は弾薬充分だが,前方のボンバード砲は弾切れなので撃てない」なんてことも起こり,その時々に合わせた舵取りが必要になる。
大砲が轟音と共に砲弾を吐き出し,着弾点で大爆発が起こり,燃える敵船が波間に消える。これぞ海戦といったバトルは迫力満点。上手く弱点に当てられれば,敵船の耐久力ゲージが一気に削れて気分も爽快だ。
このほか,敵船のHPを減らせば乗り込みや船員による銃撃といった特殊攻撃も可能になる。中でも乗り込みは,成功すると即座に敵船を無力化できるうえ,手に入る報酬も増えるのだから狙わない手はない。とはいえ,乗り込みに固執しすぎて,他の敵船から砲撃される,なんてことも起こってしまうため,周囲はしっかり警戒しておきたい。
もし海戦に負けて船が沈んでも,心配はご無用だ。一時的に最大HPが減ってしまうが,比較的安価なシルバー(ゲーム内通貨)を支払えば,その場で復活できる。ただ,撃沈されたときは,所持していた積み荷が「投げ荷」としてその場に散らばってしまう。回収は可能だが,他の海賊も拾えるうえ,回収する前にまた沈められると完全に消えてしまう。この辺りは近年のアクションRPGを海賊的に解釈した感がある。
金儲けの手段は,海戦で奪った積荷を売りさばくだけではない。サント・アンで請けられる依頼をこなせば報酬がもらえるし,店による価格差を利用し,貿易で稼いでもいい。その中でも本作の“らしさ”が表れているのは「掠奪」だろう。
世界のあちこちには,製材所や機織り所,鋳造所といった物資を扱う拠点が存在する。素直に取引することもできるが,掠奪すればすべて“タダ”で入手可能だ。血に飢えた乗組員たちが拠点に襲いかかり,物資を持って来る様は,まさに海賊といったインパクトがある。もちろん拠点側も黙って奪われるわけではなく,陸から矢を射ってきたり,増援の船を呼んだりしてくる。これらの攻撃をしのぎつつ拠点に留まり続ければ,掠奪の進行度を示すゲージが上昇し,一定値に達する度に戦果を得られる。
略奪中,拠点からの攻撃はどんどん激しくなってくるが,周囲のプレイヤーに応援要請を出せるし,時には通りすがりの船が掠奪を手伝ってくれることもある。パーティを組まなくても戦果は参加者それぞれが入手できるようで,フラッと掠奪に加わって手軽に戦闘のスリルを楽しみ,終わった後はそれぞれの目的地へ去っていくという,ユル目の関係が心地いい。
拠点は掠奪し尽くしてしまうと一定時間使えなくなってしまうが,時間が過ぎればまた略奪できるので,おいしいところには定期的に“ご挨拶”しに行くのも海賊らしくていい。なお,拠点を掠奪し,増援の船を撃沈すると,その勢力との「敵対度」がアップし,増援もより強力になってしまうが,敵対度は時間と共に減少してやがてゼロに戻るので,「この勢力に喧嘩を売っていいのだろうか……」なんて悩む必要はない。安心して略奪しまくろう。
ちなみに物資は取引や略奪だけでなく,採集でも入手できる。例えば木材やコココナツなら,木々が茂る浜辺に船を寄せ,ミニゲームをこなすことで,魚類なら小型船に乗り,海中の魚にモリを投げれば入手可能だ。木材はサント・アンで製材して板に,魚類は料理の材料に,ワニやサメの皮は皮革にできるなど,使うなり売るなり食べるなり自由自在だ。
そうやってあちこち巡っていると,さまざまな場所で料理のレシピや補給品を入手できる。味方にバフを掛けられる「海賊の焚き火」なんてものもあり,色々と探索したくなってしまう。各地で請けられるミッションの中には,断片的な情報しか書かれていない地図を頼りに宝を探すというものもあり,海賊ものとしてのムードも満点だ。
もし冒険中に新しい船が欲しいと思ったら,船の設計図を手に入れ,材料を揃え,自分の悪名ランクを船に見合ったところまでアップさせよう。船には攻撃に優れた「アタッカー」,防御向きの「タンク」,周囲の味方を助ける「サポート」など得意分野が異なり,アクションRPGにおけるクラスのような特徴を持っている。
船はさまざまなカスタマイズが可能で,前方と右舷と左舷にそれぞれ大砲を積めるし,船体に装甲を施すなどパワーアップも可能だ。戦力には関係しないが,帆や船体の色を変えたり,サルやオウムといったペットを飼って,より海賊気分を高めることもできる。
カスタマイズの中でも,特に海賊稼業に直接影響を及ぼすのは大砲だ。スタンダードな「カルバリン砲」,射程は長いが再装填に時間がかかる「ロングガン」,近距離に沢山の弾をばらまくが,その分砲弾を消費する「デミカノン」,放物線状に火炎弾を撃ち出す「ボンバード砲」など,さまざまな特性を持っており,どの砲をどこに積むかで立ち回りが変わってくる。ロングガンを前方に積めば追撃戦や遠距離からの不意討ちに便利だし,船のHPに自信があるならデミカノンを側面に積んで接近戦を狙うのもありだ。
オープンβテストの時点では悪名ランクに制限があり,解禁されていない大砲もいくつか存在した。中には状態異常を与えるものもあるようで,カスタマイズがより楽しくなりそうだ。
そうやって船を自分なりにカスタマイズできたら,プレイヤーの服装もそれっぽくしてみると,より雰囲気を味わえるだろう。ゲーム開始時はすべてを失った負け犬として,遭難者のような悲惨な姿をしているが,サント・アンや停泊地で服を買い揃えると,一端の海賊っぽい格好ができる。こちらも色々な組み合わせを楽しめそうだ。
海賊もののゲームといえば,シミュレーション系が多く,ここまでアクションRPGに振り切った作品は珍しく感じる。「スカル アンド ボーンズ」は,船員のマネジメントや他勢力との関係調整といった,シミュレーション系に付きものな要素より,海賊船でのバトルと大海原の冒険にフィーチャーしたゲームという印象だ。
マルチプレイにおけるプレイヤー同士の関係性も良い意味でユルく,気分でパーティに参加したり抜けたりと程よい距離感が心地いい。また,リアルな調度品や海賊の舟歌といったディテールも,ユービーアイソフトらしく,海賊気分を充分味わえるだろう。ひとつ気になった点としては,チュートリアルが簡素で,説明されない部分も少なくない。ゲーム内にはヘルプが用意されているので,気になるところがあったら「知識」のメニューから色々と調べてみよう。海賊になって大海原を旅してみたい人,気軽なバトルと程よい距離感のマルチプレイを楽しみたい人は,ぜひ遊んでみてほしい。
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