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「ペルソナ」開発チームが描く“王道のファンタジー”の姿とは。アトラス最新作「メタファー:リファンタジオ」ステージレポート[TGS2024]
今回のステージには,エグゼクティブプロデューサーの平岡直人氏,キャラクターデザイナーの副島成記氏,コンポーザーの目黒将司氏らが出演。本作の魅力や開発裏話が語られたほか,TGS会場に出展された体験版の実機プレイが披露された。
※掲載画像は配信映像をキャプチャしたものです。
「『メタファー:リファンタジオ』PLAY! PLAY! PLAY! TGS2024 SPECIAL STAGE」配信ページ
「メタファー:リファンタジオ」公式サイト
念願の王道ファンタジーへの挑戦
テーマは誰しもが抱える「不安」
メタファー:リファンタジオ(以下,メタファー)は,アトラスが手掛ける完全新作ファンタジーRPGだ。「ペルソナ」シリーズを手掛けた開発チームを中心として,「NieR:Automata」などで知られる幸田和麿氏や,「新世紀エヴァンゲリオン」のメカデザインを手掛けた山下いくと氏など,多数の著名なクリエイターが参加している。
物語の舞台になるのは,8つの種族と3つの国家が共存する「ユークロニア王国」だ。主人公は親友の王子にかけられた呪いを解くため,次期国王を決める「国王選挙」に身を投じ,世界中の人々の信託を得る旅に出ることになる。
亡くなった王の“顔”が上空に浮かび,国民からの支持を集めた者を王とする旨が告げられる |
基本的には平和な世界だが,全種族共通の敵として「ニンゲン」が存在する。ニンゲンは超自然的な生物のようで,人々が抱える不安感情によって出現する |
アトラスといえば,「真・女神転生」シリーズや「ペルソナ」シリーズなど,現代(近代)の価値観に独自の要素を取り入れた作品で知られるメーカーだ。個人的には,初代PS時代に発売されたSRPG「レブス」や,3DダンジョンRPG「世界樹の迷宮」シリーズなどで独自の世界観を築いていた印象もあるが,最近はそういった作品があまりリリースされていなかった。一方,メタファーは完全オリジナル世界観の王道ファンタジー作品ということで,さまざまな角度から期待を集めている。
王道ファンタジーへの挑戦という形になるが,平岡氏は「以前から挑戦したいという想いがあった」と語る。「ペルソナ5」で強い手応えを感じ,そこから構想した“新たなチャレンジ”が今回のメタファーだったというわけだ。
副島氏も「ファンタジーRPGはずっと作りたいと思っていた」と意欲の強さをアピール。しかし,新しい世界観でキャラクターを作り上げるには相当な苦労があり,指針を見つけるまでには時間がかかったようだ。その間の苦労について副島氏は「自分たちがどういうクリエイティブをしてきたのか,見直すいい機会になりました」と語っていた。
平岡氏によると,本作の大きなテーマのひとつに「不安」という感情があるという。アトラス作品の物語は,人間の根源的な感情や意思がテーマに据えられることが多い。その中でも,あらゆる人間が,それぞれの方向性で抱える感情が今回はピックアップされたようだ。
「ペルソナ」シリーズと同じく音楽に力が入っているのも本作の特徴だ。目黒氏によると,メタファーの楽曲は「宗教音楽」をコンセプトに作られているとのことだが,いわゆる賛美歌のような“明確な現実の宗教”をモチーフにしたものではなく,作品世界の宗教をイメージしているという。
ただ,当初は“王道のファンタジーもの”として想像できる音楽をオファーされていたそうだ。それに合わせて,冒険的な要素を取り入れるのは避けていたものの,目黒氏いわく「少しずつ物足りなくなってきたみたい」とのことで,最終的には個性的なスタイルに戻ってきたようだ。
そんな本作だが,実は9月25日から本編にデータを引き継げる体験版の配信がスタートしている。遊べるのは“ゲームの序盤”とのことだが,実際には攻略に7時間程度を要するほどのボリュームがあり,まだダウンロードしてから最後まで遊べていないという人も多いことだろう。
平岡氏によると,プレイしたファンからは早速良い反応が得られているとのこと。これほどボリュームのある体験版を公開するにあたって,内部でも議論が分かれたとのことだが,完全新規タイトルの魅力を感じてもらうために公開に踏み切ったのだという。
ちなみに,体験版はプラットフォームでもプレイ可能だ。大ボリュームなだけあってかなりの容量を必要とするので,「知らなかった!」という人はとりあえずダウンロードを開始しておこう。
「メタファー:リファンタジオ」,本編にデータが引き継げる体験版が本日配信に
アトラスは本日開催された「ワールドメタファーサミット」にて,10月11日に発売予定の新作RPG「メタファー:リファンタジオ」の体験版を本日配信すると発表した。体験版は本作の序盤を遊べるもので,本編へのデータ引継ぎが可能だ。
※2024年9月25日16:25ごろ,プレスリリースを追加
ゲームの紹介が終わったところで,会場に出展されている試遊バージョンをその場で遊ぶコーナー「ボスチャレンジをクリアせよ」がスタート。今回は3つのゲームモードの中でも最高難度にあたる「大海獣・強襲」に挑戦することになった。
まずは,主人公たちが生活する「鎧戦車」の中でミッションを受けるシーンから始まる。敵が出現するのは夜ということで,昼の時間は自由に過ごせるようだ。鎧戦車の内部にはさまざまなアクティビティが用意されており,ボードゲームでの対戦や,釣りなどを通じて絆を育むことができる。
ただし,そういったアクションをとると時間が経過してしまう。主人公が世界を旅できる時間は限られているほか,何らかのイベントが発生するトリガーになる(今回の場合はボスが出現する)場合もあるので注意が必要だ。
そうして夜になると,巨大なタコの胴体が人頭にすげ変わったようなグロテスクな姿のボス「ホモ・サバラ」が出現。本体の周囲には複数の触手がうねり,それぞれが個別のHPを持つ強敵だ。
バトルは「真・女神転生」シリーズと同様の“プレスターンバトル”の仕組みが採用されており,1回のアクションで1つのプレスアイコンが消費される。弱点を突いた場合は1つのプレスアイコンで2回のアクションを実行できるので,まずは弱点を探すのが重要となる。
平岡氏の助言を受けた初音さんは,雷系のスキルで見事に弱点を突くことに成功。カジャ系スキルでバフを盛り,タウント(挑発)系スキルを使って防御力の高いキャラクターが攻撃を受けつつ,順調に触手の数を減らしていった。手堅い立ち回りでこのまま勝利するかと思われたが,体力を削ったタイミングで触手が一気に復活してしまう。
敵の行動数も一気に増加し,5連続攻撃で一気に壊滅寸前まで追い込まれる。しかし,キッチリと回復を回していたおかげで戦闘不能には至らず,ギリギリで体制を立て直し,一気に本体の体力を削りきって勝利をもぎ取った。攻撃と回復だけでなく,補助スキルをきっちり使い切って勝利を目指す,まさに「アトラスゲーのボスバトル」といった感じだ。
以上のゲームプレイをもって,今回のステージは終了となった。公式サイトにはゲームプレイ映像に加え,世界観やキャラクターを紹介するPVも複数公開されている。本作の情報を集めたい人は,そちらも合わせてチェックしてみよう。
「メタファー:リファンタジオ」貴島明日香さんによるプレイ動画を公開。ノーダメージキルに挑戦するチャレンジ企画も収録
アトラスは本日,同社が10月11日に発売を予定している新作RPG「メタファー:リファンタジオ」の体験動画第3弾として,モデルの貴島明日香さんによるプレイ&チャレンジ動画を公開した。映像では,「ペルソナ」シリーズの大ファンだという貴島明日香さんが,試遊版に挑戦している。
「メタファー:リファンタジオ」公式サイト
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