プレイレポート
新作MMORPG「ELYON」プレイレポート。ファンタジーとSFの世界観を持つノンターゲティングアクションのファーストインプレッションをお届け
日本でのサービス開始時期は発表されていないが,プレオープンテストが2021年9月24日に実施予定で,本日(9月10日)にテスター募集が始まっている。このことから,サービス開始がそう遠くないことを予感しているMMORPGファンも多いのではないだろうか。
今回,プレオープンテストに先立って本作をプレイしたので,プロローグを中心に「ELYON」のプレイフィールをレポートしよう。なお,クライアントはプレオープンテストに使用するものと同等ではあるものの,まだ開発中の部分もあるので仕様や表記などがプレオープンテスト時と異なる可能性がある。
自由度の高いキャラ作成が可能
ゲームを開始すると「アカウント名」作成が求められる。これは「クラン」や「住宅」コンテンツで表示される名前となるようだ。あとで変更はできないようなので,よく考えて決めよう。
アカウント名の次は,所属する陣営を選択する。本作ではゲームの舞台となる「ハース大陸」を二分する「オンタリー連邦」と「ヴァルピン評議会」の2大陣営の対立が描かれており,プレイヤーはどちらかの陣営に所属する。陣営を選択すると,そのゲームアカウントでは,選んだ陣営側のキャラクターしか作成できなくなる。
陣営決定後は,いよいよキャラクター作成となる。選べるクラスは「スレイヤー(※)」「ウォーロード」「エレメンタリスト」「ミスティック」「アサシン」「ガンナー」の6種類。種族は「ヒューマン」「エルフ」「亜人」「オーク」があり,亜人以外は男女のどちらかを選ぶ。クラスと種族,性別の組み合わせに制限はない。
※プレオープンテストでは「スレイヤー」のみ使用不可とのことだ
キャラクターは,髪型や顔の各パーツ,肌の色,身体や頭の大きさ,入れ墨やボイスなど,かなり細かくカスタマイズできる。
ヒューマン,エルフ,オークでキャラ作成できる項目はほぼ同じだ。しかし,「様々な種族が集まった連合体」だという亜人の場合は,頭部のデザインを「ウサギ」「犬」「猫」「アライグマ(?)」などから好みのタイプを選ぶことになる。
亜人の主な調整部分は毛の色と顔回りのパーツの変更になる。とくに毛の色は,イメージがガラリと変わる。体の調整についてはヒューマンなどと同じく,体と頭の大きさを変更できる。
今回のテストプレイでは,キャラ作成できるのは3キャラクターまでだった。プレオープンテストでも同数のキャラクターが作れると思われるので,いろいろなキャラクターを作って楽しんでみてほしい。
プロローグは意外とガチなSFの「ELYON」
キャラクターの作成を終えると,そのキャラがエリオンの彼方に眠るという希望を探すため,方舟「インヴェントゥス」に乗って次元を超えるというシーンが描かれる。しかし,その道行きで方舟は謎の敵である「黒の使徒」の襲撃を受け,大打撃を受けてしまう。このピンチを脱する切り札として,プレイヤーキャラが活躍する。
キャラクターの操作はW/A/S/Dキーで移動,攻撃はマウスの左右クリックとショートカットにセットされたスキルで行う。SHIFTキーと移動キーで任意の方向に回避,スペースキーでジャンプ,Wキーで移動中にCtrlキーを押すとダッシュといった,3DタイプのMMORPGとしては比較的オーソドックスなものだ。ダッシュや回避には気力が必要で,これは時間経過で回復する。
キャラクターの視点は,ゲーム開始時は斜め見下ろしの視点となっているが,マウスホイールで寄せたり引いたりすることが可能で,TPS視点にすることもできる。
操作性は,ノンターゲティングバトルなので軽快かつ遊びやすい。ただ,軽快さがそのまま反映されているせいか,それとも選んだキャラクター(テストプレイではアサシンとガンナーを使用)によるものなのか分からないが,打撃感があまり感じられなかった。
攻撃スキルはキャラクターのレベルが一定レベルに達すると習得可能になるものと,アイテムを使って覚えるものの2種類ある。
スキルの強化システムとして「特性」がある。1つのスキルにつき4つ用意されている特性は,ダメージがアップしたり,ヒットするとデバフを与えたりするといった効果があり,スキルにセットすることで実際に使用可能になる。これにより個性的なスキルビルドができるわけだ。
ラストにはプレイヤーは方舟から外の世界へ落とされ,オンタリーの灰色山脈へ墜落する。この落下地点は,ゲーム開始時に選んだ陣営となるので,ヴァルピンを選択したプレイヤーは,おそらく別の場所に落ちるのだろう。
ここでいよいよゲームの本番がスタートとなるが,少し遊んでみた感じだとストーリードリブンで進行し,クエストクリアでサクサクレベルが上がっていくタイプのようだ。フィールドのモンスターと戦うよりも,クエストを進めたほうがはるかに効率がいいので,メイン,サブクエストをこなしていけば問題ないだろう。
風光明媚なハース大陸を観光してみた
最後に冒険の舞台となるハース大陸を観光してきたので紹介しよう。
ハース大陸へ降りたすぐ近くには,移動を阻む半透明の壁があり先に進めなくなっているが,これはワールドマップ外への移動を阻むものだろう。こういった仕様はあるが,その内側のフィールドには区切りがなく,各エリアはシームレスにつながっているため,オープンワールドと言っていいだろう。
ゲームはストーリードリブンで進行していくようだが,それらをこなさなくてもフィールドの移動を妨げられることはない。モンスターへの対処さえ可能ならば,どこへでも行くことができるのはオープンワールドの醍醐味だ。
フィールドマップを歩き回って気付いたのは,どうやら本作では時間経過による朝から夜といった時間経過の演出はなく,また天候の変化もなさそうということだ。その代わりといってはなんだが,シームレスでつながっているフィールドはいくつものエリアに分かれていて,このエリアは夕方のような雰囲気,このエリアは雨が降っているといったように,エリアごとに違いが楽しめるようになっている。
フィールドを歩く際にもっとも気を付けなければならないのが,ワールドマップを南北に分断する中央の赤いエリア「紛争地域」で,敵対陣営とのバトル(RvR)が日常的に行われるかなり危険なエリアとなっている。2大陣営の闘争がテーマでもある本作にとって,もっとも重要なエリアかもしれない。
軽快で遊びやすいアクションタイプのMMORPG。生活系コンテンツも期待できそう?
プロローグをメインに,ハース大陸を少し歩き回ってテストプレイは終了となったが,プレイフィールとしては,軽快なアクションが楽しめるMMORPGといったところだろうか。操作もオーソドックスなため,あまり迷うことなくプレイできたのもその印象を強めている。キャラクターのレベルが低かったので,派手なアクションバトルは体験できなかったが,キャラクターのバトルモーションも滑らかだ。
気になった点と言えば,前述したように,もう少し打撃感,つまり攻撃がヒットしている,または攻撃を受けている感があればといったところか。これには個人差があると思うので,実際にプレイして判断してもらいたい。
本作はMMORPGには欠かせない生活系コンテンツも用意されている。今回は釣りや採集などは試せたが,ハウジングや生産など本格的なものはテストプレイでは触れなかった。ハウジングなどはすでに情報が公開されており,ある程度ならばプレオープンで体験もできるのではないだろうか。
今回のプレイレポートは,あくまで序盤のプレイフィールとゲームの印象に留まるもので,ELYONの本質的な楽しさは未知数と言える。この先にある新しさや面白さをいち早く体験してみたいのなら,ぜひプレオープンに応募して遊んでみてほしい。
「ELYON」公式サイト
- 関連タイトル:
ELYON
- この記事のURL:
© Bluehole Studio, Inc. © KRAFTON, Inc. © GOP Co., Ltd. All Rights Reserved.