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「PUBG JAPAN SERIES Winter Invitational 2019」レポート。世界王者Gen.Gが圧倒的な強さで優勝に輝く
PWI 2019は国内プロリーグPUBG JAPAN SERIES(以下,PJS)のエキシビション大会で,国内12チームに加え,海外から4チームを招待して行われるイベントです。通常のPJSでも少数ながら抽選で観戦が可能ですが,このイベントではチケット販売が行われ,PWI 2019はおよそ1000席が用意されました。
昨年に続く2度目の開催で賞金総額は1000万円。会場のキャパシティは昨年に比べて2倍に拡大し,およそ1000席の有料チケットは完売となりました。
出場したのは,PJS Season4 Phase2のGrade1上位10チーム,人気投票の上位2チーム,海外招待4チームを合わせた16チーム。海外からは,タイのArmory Gaming,韓国のDeToNator,OGN Entus Force,そして世界大会「PUBG Global Championship 2019(PGC 2019)」で王者に輝いたGen.Gが参戦しました。
海外招待チームは,数々の国際大会で活躍を見せてきた強豪チーム揃い。しかしながら,海外招待チームにとっては,わずか5試合で決着がつく1日限りの大会で,日本のメタに対応しながら戦わなければならないという難しさもあり,勝負の行方に大きな注目が集まっていました。
全国からPUBGファンが集結し,2019年の締めくくりにふさわしい盛り上がりとなった本大会の模様をお届けします。2ページと3ページは会場の模様を収めた写真集となっているので,こちらも併せてチェックしてみてください。
「PWI 2019」写真集
「PWI 2019ファンミーティング」写真集
出場チーム
PJS Season4 上位10チーム
- SunSister
- Rascal Jester
- Crest Gaming Xanadu
- Zoo Gaming / Penguin
- Team RAYZE
- Lag Gaming
- V3 FOX
- BLUE BEES
- DetonatioN Gaming White
- Sengoku Gaming
人気投票上位2チーム
- THE SHABLES
- CYCLOPS athlete gaming
海外招待チーム
- DeToNator(韓国)
- OGN Entus Force(韓国)
- Gen.G(韓国)
- Armory Gaming(タイ)
Round1 - Miramar
ルールやマップは直近のPJSと同じ内容で行われ,1試合目はMiramarから開始。視聴者によるリアルタイムドン勝予想では,1位がSunSister,2位がGen.Gと,日本チームへの応援とともに,世界王者チームへの期待の高さがうかがえるスタートとなっていました。
初戦から,海外招待チームがその強さを見せつける場面が続き,残り5チーム13人の時点で,3チーム10人が海外招待チームという展開に。最後は,Gen.GとOGN Entus Forceの戦いとなり,Gen.Gが10キルでドン勝を獲得しました。
Round2 - Miramar
2試合目では,日本チームもアグレッシブな戦いぶりを見せます。家屋を確保していたBLUE BEESが攻めてきたDeToNatorを全滅に追い込むシーンや,1人生き残ったV3 FOXのpoly選手がGen.Gの残る2人を倒し切るシーンなどでは,会場から一際大きな歓声が上がっていました。
最終局面は,DetonatioN Gaming WhiteとTeam RAYZEの睨み合い。最後は,高所を取っていたDetonatioN Gaming WhiteのMachao選手が,Team RAYZEの横を取る形で隙を突いて勝利。11キルでのドン勝で,21ポイントと大きくポイントを稼ぎました。
Round3 - Sanhok
Sanhokで行われた3試合目では,マップ左下の島が安全地帯に。降下地点によっては難しい移動を強いられ,ボートを使って海から大きくまわる判断をするチームも見られました。
残り4チームとなった終盤では,DeToNator,Gen.G,Rascal Jester,SunSisterがそれぞれ4人生存で激突。3チームの戦闘をキルログで把握していたGen.Gは,正確なタイミングで最後に残ったSunSisterを倒し切り,4人生存での完璧なドン勝を披露しました。
Round4 - Erangel
残る2試合は,Erangelでの戦いへ。最終局面では,Armory GamingのHon_BoYa選手,Gen.GのMenteul選手,Rascal JesterのMUSHAMARU選手が残り,1対1対1の三つ巴に。MUSHAMARU選手を倒したMenteul選手を,Hon_BoYa選手がしっかりと討ち取る形で,Armory Gamingがドン勝を手にしました。
ここまで2度のドン勝を獲得したGen.Gは,このRoundでさらに11ポイントを獲得し,総合ランキングのトップを独走。2位のDetonatioN Gaming Whiteとの差は,この時点で20ポイントとなっていました。
Round5 - Erangel
最終Roundでは,Georgopolを中心とした安全地帯になり,終盤まで川が入り続けるというやや珍しいエリアとなりました。これによって,水辺で生存順位を伸ばすという,最近ではなかなか見られない光景も。Armory Gamingのp1scezPRO選手と,Sengoku Gamingのinko選手が川の中でうっかり遭遇してしまうシーンでは,会場からも思わず笑いが起きていました。
Armory GamingとSengoku Gamingの2チームは,この水辺で粘って順位を伸ばすものの,最後は川岸に2人を残していたGen.Gが一掃。このRoundで,Gen.Gは15キルを獲得し,3度目のドン勝。文句なしの圧勝を見せました。
最終ランキングでは,2位と43ポイントもの大差をつけてGen.Gが優勝。Gen.GはPGC 2019の出場後,2人のメンバー変更を行ったばかりでしたが,それでも世界王者としての実力を存分に発揮する結果となりました。
また,5試合を通して計16キルを達成した,Gen.GのPio選手がMOST KILLを獲得。Gen.Gには優勝賞金の350万円,さらにPio選手には賞金50万円が贈られました。
優勝後,ステージ上でのインタビューで,Gen.GのLoki選手は「2020年ももっと頑張って,Gen.Gの年にしたいと思います」と,グローバル大会でのさらなる活躍に向けた意気込みを語りました。
表彰台に上がることができた日本チームは,DetonatioN Gaming Whiteのみ。日本チームとしては,海外チームとの力の差を痛感する結果になったと言えます。
しかしながら,「PWI 2019」の模様は,日本語のみならず,韓国語,タイ語,英語という4か国語で配信が行われ,日本のシーンの盛り上がりを海外に向けてアピールする良い機会となっていたのではないでしょうか。
試合後には,ファンミーティングが開催され,参加券付きのS席チケットを購入したファンが参加しました。チケット販売時,5000円のS席チケットから即完売となる人気ぶりで,ファンミーティングに参加したくても叶わなかったファンも多かったようです。会場では,写真やサインを求めるファンで各チームのブースに長い列ができていました。
なお,本大会の最後には,PJSの次シーズンであるSeason5の告知も行われました。2020年1月17日には,PaR(Promotion and Relegation,入替戦)の募集を開始。2月28日からGrade2,2月29日からGrade1の開始が予告されています。
「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」公式サイト
「PUBG JAPAN SERIES」公式サイト
- 関連タイトル:
PUBG: BATTLEGROUNDS
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