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「PUBG JAPAN SERIES Season1 Grade1」,後半戦となるPhase2が開幕。SunSister Suicider'sが首位に立ち,V3 FOXが追い上げるDay4レポート
まず初めに本リーグの概要を改めて説明しよう。PJSは,4人1チームのスクアッド戦で20チーム80名が勝利を目指して戦う“リーグ形式”の大会だ。1シーズンはPhase1とPhase2に分かれ,それぞれ12戦行われ,総合獲得ポイントで競われる。
またGrade1,Grade2の2部リーグ制が採用されており,各Phaseで成績下位のチームは降格,下部リーグから成績上位のチームが昇格する。さらにGrade2の下部には「Promotion and Relegation」(入替戦。以下,PaR)が設置されており,新たなチームとGrade2の成績下位チームが競い,そこでの成績上位チームが新たにGrade2に参加するという仕組みだ。
ここまでが“現時点”でのレギュレーションとなる。今回のPhase2開幕に合わせ,Season2に向けたレギュレーションの変更が発表された。
来たるSeason2では参加チームが20チームから16チームに変更される。それに伴い,昇格チーム数の調整が入る。これまで「6チーム降格,6チーム昇格」だったが,Season2の開幕では「6チーム降格,2チーム昇格」となる。昇格枠が減ったことでGrade1への道はさらに険しいモノとなった。
またGrade2では成績下位10チームがPaRに挑むこととなる。40チームが参加するPaRだが,Grade2に上がれるのは2チームのみとなり,厳しい戦いが強いられるだろう。
なお,本入替ルールがSeason2 Phase2時にも適用されるかは明らかになっていない。適時調整されていくと思われるので,そのあたりに関しては続報を待ちたい。
また,PJS Season1 Phase2の開幕に先駆け,PUBG Corp.が主催する3回めの公式大会「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」の開催が発表されていたが,PJSからはSeason1 Phase1とPhase2の総合成績上位2チームが出場することが今回明らかになった。「PUBG Global Invitational Berlin 2018」と同様の選出方法だ。
PUBGが主催する公式アジア地域大会「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」の開催が発表。日本代表はPJSから選出
PUBGは本日(2018年10月26日),バトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のアジア地域大会「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」(以下,PAI MACAO 2019)をマカオにて,2019年1月10日〜12日にかけて開催すると発表した。
さて,ここからはPJS Season1 Phase2 Grade1 Day4の模様をお届けする。
SunSister Suicider's(SSS)
Rascal Jester(RJ)
Crest Gaming Xanadu(CGX)
DetonatioN Gaming White(DGW)
PENTAGRAM Acri(PGA)
PENTAGRAM Revive(PGR)
PNG Fairy(PNF)
SCARZ(SZ)
PNG ADELIAE(PNG)
OracleNox(OcN)
V3 FOX(V3F)
野良連合Grim Reaper(nGR)
Zoo Gaming / Penguin(Zoo)
ROX Orcas Blue(ROB)
昇格チーム
AEGIS-ATHENS(AGA)
AEGIS-HESTIA(AGH)
ISG Albatross Bloom(IAB)
High Voltage(HV)
DetonatioN Gaming Black(DGB)
BLUE BEES Cresc.(BBc)
「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」公式サイト
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ROUND1 - ミラマー(FPPモード)
ミラマーの飛行航路はやや南寄り,OracleNoxはマップ北側にある「Torre Ahumada」を降下地点(通称,ランドマーク)にしていたが,この試合では「Impala」の北側に降下する。そして試合開始から6分が経過しようとする頃に,「Bendita」の南東にある集落の確保に成功した。いつもと違う行動パターンだったが,この試合ではそれが功を奏する。
安全地帯がどんどん縮まっていく中,終盤戦に差し掛かるフェーズ6まで安全地帯に入り続ける。その間よりついてくる敵チームを撃退し,自分たちのポジションを確保し続けた。
最終盤こそ安全地帯を外れたが,被害なく敵の攻撃を退け,4人生存していたことは大きかった。最後に残ったのはOcNが4名,IABが2名,SZが2名,CGXが1名の4チーム9名という状況だ。最終局面で若干有利なポジションを取っていたのはIABだったが,OcNがスモークをうまく展開しながら肉薄,yuu_v_icm選手がIABのYuukun選手,Revenge選手を討ち取り殲滅。有利なポジションを奪い取った。
続けざまにSZと戦闘し,CANSUN選手がSZのrtyu選手にダウンを取られるが,バックアップで残っていたtomus選手がrtyu選手のダウンを奪う。その隙を狙っていたかのようにCGXのKurad選手がOcNへと銃撃を加えるが,そこはSZのFa6ye選手が討ち取った。その直後,Leftlean選手がFa6ye選手を討ち取り,勝利を手にした。
ROUND2 - エランゲル(FPP)
飛行ルートはやや北東から南西に向けての斜めルート。BBcは「Ferry Pier」付近に降下する。途中,オーダーを務めるmachao-00選手が脱落したものの,その後は密に索敵をしつつの移動を重ねていく。
終盤に差し掛かったころ,安全地帯内のポジションを確保するためにDGBが守る岩場へと攻撃を仕掛ける。sssat0選手がダウンを奪われたものの肉薄することに成功,Liavely選手が3名討ち取り,殲滅した。
最終盤,怒涛のキルを稼いでいたV3FがSSSの猛烈な射撃を受け全滅。BBcが3名,SSSが3名,IABが1名の3チーム7名が残った。
SSSのCiNVe選手がBBcのrazzly2tap選手のダウンを奪ったことを契機に両チームが激しくぶつかる。お互い2ダウンする激戦だったが,razzly2tap選手がCrazySam選手を討ち取る。最後まで姿を隠して様子をうかがっていたIABのRevenge選手は,2ダウンしているBBcに対してここぞとばかりに攻撃を仕掛けるが,razzly2tap選手はうまくこれを凌ぎ,勝利した。
ROUND3 - ミラマー(TPP)
1試合めと同様,南寄りの飛行ルートを通ったが,SSSが降下するポイントはマップの真ん中に位置する町「Pecado」。どの飛行ルートからでも辿り着ける場所だ。安全地帯にも恵まれ,短距離移動を繰り返してフェーズ2で中規模の集落に入ったSSSだが,このポイントが最終盤まで安全地帯に入る幸運に恵まれる。
押し寄せるほかのチームを撃退しつつ,うまく配置転換しながら,4名生存した状態で最終盤を迎えた。
最後の場面で残ったのはSSS4名,PNF3名,DGB3名,SZ1名の4チーム11名。その中で最初に脱落したのは集落内の進入に成功していたPNFだった。SSSと散発的な戦闘を繰り広げていたが,SSS_gabha選手の手りゅう弾が直撃し,PNF_Sw_bear選手がダウン。家屋へ肉薄しようとしたPNF_Shianblue選手もgabha選手の銃撃に倒れる。何とか生き残ったPNF_d_AzuR選手もパルスに倒れ,PNFが全滅した。
1人残っていたSZ_Esquia選手だったがパルスに追われて出てきたところをDGB_orzMaka選手に討ち取られる。しかしこれが切っ掛けでDGBの場所をSSSが把握し,gabha選手が突撃をしかけ,3人まとめて討ち取り,勝利した。
ROUND4 - エランゲル(TPP)
V3 FOXの降下地点はマップ北西の町「Zharki」だ。今回は北西から南東という飛行ルートで試合開始直後から降下して物資を集められる,状況は有利に傾いた。このランドマークは,安全地帯から外れやすく,移動距離も長くなりがちな位置にあるが,今回の安全地帯は北西となり,デメリットが打ち消された。
V3Fは途中,大きな街「北Georgopol」を経由しつつ橋を渡り,「南Georgopol」の東側にある建物の確保に成功する。万が一安全地帯が端を超えた北側になった場合でもすぐに対応できる位置だ。その位置取りが功を奏したのか,安全地帯が北側に寄る。V3Fはすぐさま北の集落を確保した。
終盤に差し掛かるとSeason1からキル数で注目を浴びているV3Fの本領が発揮されてきた。確保している建物への突撃はすべて阻止し返り討ち,視界に入った敵にはすかさず撃ち込み貪欲にキルを狙っていく。その場をしのぐ動きではなく,打ち破って切り開く動きといえる。
最終盤に残ったのはV3F4名,DGW3名,IAB2名,PGR2名の4チーム11名だ。一番最初に動いたのは安全地帯から最も遠い位置にいたIABで車両を使い強行突入したものの,DGWとV3Fに挟まれ,全滅する。
すでに安全地帯内を確保したいるのはV3F。PGRとDGWは安全地帯入るために激突せざるを得ない状況となった。手りゅう弾を投擲しながらPGRへと詰め寄るDGWだったが,ここで悲劇が起こる。DGW_albert選手が投げた手りゅう弾が,斜面を転がり自分たちの方に返ってきたのだ。そこで炸裂し,Gokuri選手とalbert選手がダウン,Melofo選手も倒れ,DGWが全滅した。
最後はPGR_tyapatu選手の手りゅう弾でMackey選手のダウンを奪ったが,すぐさまyobiyobi選手とManju選手がtyapatu選手を撃ち抜き,16キルという怒涛のキル数でαリーグ以来となる勝利を手にした。
やはり,というか今回も昇格組は苦しんでいるが,Grade1での試合経験もあるIABが高順位をキープしてDAY4終了時点で総合5位に位置している。RJとZooが厳しい順位で初日を終えたところも気になるところ。これまで高順位をキープしていたCGXも12位と苦しい立ち上がりだ。
一方でSSSが総合首位を獲得し,マカオ行きへ大きく近づいた。またSeason1からガラリと動きを変え,多数のキルを獲得しているV3Fが2位とαリーグぶりの躍進を見せている。ドン勝こそ獲得していないが,安定した高順位とキル数で3位に入っているSZの安定感も見逃せない。
とはいえ試合はまだ始まったばかりで,何が起こるかは分からない。続くDAY5,DAY6も注目していきたい。
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